第209回 live at glasgow apollo 77

  さて、今回は来日公演でも売っていた77年の未発表ライヴ盤です。マーティンもローリーもいる時代の音源で、ボックスセットにも収められていない音源ですね。来日公演の時に、アンディーが「これはレアなCDだから買ってくれ」と言っていたのを思い出します。海外ではアナログ盤も売っていたようですが、来日公演ではCDのみの販売でした。

1.BLIND EYE
 やっぱり、マーティンのベースとヴォーカルが入ると締まってきますね。ここでは2分ちょっとで短めに終わらせて、次の曲に繋ぎます。
2.LADY WHISKY
 この頃は、マーティンの声も良く出ていますし、いい感じになっていますね。メドレーということで、ここも3分弱で終わらせています。
3.THE KING WILL COME
 イントロや間奏でローリーが自由に弾いているのが微笑ましいですね。そう言えば、ローリー時代のライヴではこんな感じでした。
4.WARRIOR
 歌の部分では、マーティンがずいぶんフェイクをかましています。ローリーもいろいろアドリブで遊んでいますね。(^^)
5.THROW DOWN THE SWORD
 イントロでは最初からハーモニー・ツインで入ってきて、歌までの間隔が少し短くなっています。1番が終わるとギター・ソロに入り、2番は歌わずにサビに入るというエディット・アレンジですね。最後のソロも短めで、3分半くらいで終わってしまいます。もっと聴きたいと思うのは、きっと僕だけじゃないでしょう。でも、ライヴ音源を追っていると、この頃は短めにアレンジすることが多かった時期なんですよね。
6.FRONT PAGE NEWS
 ニュー・アルバムのタイトルトラックだよというアナウンスに続いて曲が始まります。思いの外ハードなアレンジですね。カッコイイですよ。
7.SOMETIME WORLD
 この曲に関して言えば、マーティンのベースの格好良さに尽きます。でも、生で聴いたらもっと凄いんだろうなと思えますね。サビを何回も繰り返すアレンジも新鮮です。
8.GOODBYE BABY HELLO FRIENDS
 さて、ローリーのコーナーです。当時の流行のフリートウッド・マックあたりを意識したアレンジでありますが、ローリーが歌うとどこか安心感が湧いてきますね。(笑)
9.RUNAWAY
 ローリーの清涼コーナーが終わり(笑)、次はハードなこの曲です。カッコ良く決めてくれてますよ。
10.COME IN FROM THE RAIN
 続いて、またまたマーティンのベースと歌のカッコイイこの曲の登場ですね。ギターもカッコイイし、文句なしです。このライヴの中でも屈指のできですね。(^^)
11.PHOENIX
 ファーストからの大作です。ローリーのギターが唸りますが、ここでは、他の時期のライヴとは異なって、ずいぶん短くまとめられています。12分弱ですね。個人的には、これくらいでまとめてくれたほうが好みではあるのですが、ファンの中にはもっと長くやってほしいと思っている人が沢山いるのも承知しています。
12.JAIL BAIT
 ライヴも佳境です。お得意のブギー・ナンバーの登場ですね。アンディとローリーのギターの掛け合いもキマっています。
13.BLOWIN' FREE
 そして、ラストはやはりこの曲で締めてくれます。ファンも一緒になって歌っていますね。(笑)
14.NO EASY ROAD
 アンコールはこの曲。ロックンロール・ナンバーを格好良くキメてくれます。

全体的には、ラフな感じでまとめられているでしょうか。当時に正式販売されたライヴではないし、未発表音源ということであまり手を加えていないものと思われます。でも、そのぶん活き活きとしていますし、マーティンのベースが大きくミキシングされていてカッコイイです。(^^) それに、全盛期のマーティンのヴォーカルもやっぱりカッコイイです。

コラムを書いている時点では、オフィシャルサイトでも売っておらず、ライヴ会場のみの販売になっているようです。日本公演で買えた人は良かったですが、そうでない人は、オフィシャルサイトなりで販売が始まるのを待つしかないようですね......と書いてからマーティンのサイトを見ると、販売しているレーベルへのリンクがあって、そこから注文できるみたいです。ちなみに、CDは3000枚、レコードは1000枚の限定販売だそうです。


では、また次回に。