第196回 ASHCONのアッシュ

 さて、今年のASHCONのDVDが届けられました。例によって、アッシュ公認の音源映像交換サークルからのものです。(^^)

今年のASHCONについて簡単に書いておきましょう。今年のASHCONは、11月3日にチェスターフィールドで開催されました。昼の部はインスト・セットで、夜の部は普通の歌入りセットでした。ゲストには、再びベン・グランフェルトを迎えています。

まずは午後の部です。

Wishbone Ash Instrumental set

1.Real Guitars Have Wings
2.In The Skin
3.F.U.B.B.
4.Walk Don't Run
5.F.B.I.
6.Sleepwalk
7.Surfing A Slow Wave
8.Lullaby
9.Steppin' Out
10.Mud Slick

Andy Powell---------Lead Guitars
Muddy Manninen--Slide and Lead Guitars
Bob Skeat -----------Bass
Joe Crabtree---------Drums

ということで、普段は演奏しないような曲が目白押しですね。(^^)
特に、ベンチャーズの楽曲群と、ブルースブレイカーズのカバー(と、あえて書きましたが)のM10が興味深いところです。前者では、アンディーも楽しんで弾いているのがよくわかりましたし、後者では、前半に弾きまくるマディーがカッコいい出来映えでした。もちろん、後半のアンディーも素晴らしかったですけどね。

次に夜のメイン・セットです。昼に演奏した曲はダブらないようにしていますね。

Wishbone Ash Main evening set

DVD 1
1.The King Will Come
2.Throw Down The Sword
3.Warrior
4.Can't Go It Alone
5.Living Proof
6.Open Road
7.Heavy Weather
8.Sometime World
9.Warm Tears
10.Invisible Thread

前半部分では、意外にも(と言うと失礼ですが(笑))最新作からの曲が聴きごたえ十分でした。アッシュは、あくまで現役バンドなんですよね。(^^)

DVD 2
1.Ancient Remedy
2.Faith, Hope And Love
3.Almighty Blues
4.Hometown
5.Engine Overheat
6.Phoenix
7.Jail Bait
8.Blowin' Free
9.Where Were You Tomorrow

Andy Powell---------Lead Guitars
Muddy Manninen--Slide and Lead Guitars
Bob Skeat -----------Bass
Joe Crabtree---------Drums

Ben Granfelt -------Guitar DVD 2 tracks 1-3 + 9
Andrew Pipe----Guitar in "Where Were You Tomorrow"

後半では、ベンの参加したM1〜M3と、M4と、再びベンが出てくるM9が目玉でしょうか。
M1〜M3は、ツイン・リードではなくてトリプル・リードになってますし、ギター・ハーモニーも3本用にアレンジされています。これは聴きごたえ十二分ですよ。ベンも、自分のバンドをやっているだけあって、腕は全然鈍ってなどいません。相変わらずの素晴らしいソロを聴かせてくれます。ベンとマディーのハーモニーなんて、感慨深いですね。(グリンゴス・ロコス以来かなぁ?)

M4では、マディーが弾きまくっています。この曲がセットリストに入った当初よりも音数も増えてますし、スムーズに弾いていると思いますね。

そして、最近のアッシュのセットではおなじみですが、盛り上がりはM5とM6に用意されています。スライドギターはもちろんとして、ベースソロやドラムソロも交えたM5はメンバーの腕の見せ所ですね。(^^)

アンコールラストのM9は懐かしい曲です。この曲に移る時からベンとアンドリュー君(ごめんなさい、僕はこの人のことを知りません(笑))が出てくるのですが、ここでは順番にソロをとっていきます。アンドリュー君も頑張ってはいるのですが、音が小さいのがかわいそうですね。そんなわけで、最後まで和気藹々とショーは終わっていきました。

今年のASHCONは、いつもよりは地味目でしたが、それでも結構な盛り上がりを見せていました。マディーももう随分長くやっているので、貫禄も身についているし、ゲストのベンもアッシュを知り尽くしているわけですから、まとまりは凄く良かったと思います。やっぱりアッシュはライヴが一番だと思わせてくれる映像だったと思いますね。

「2012.12.17追補」
前座のベングラン・フェルト&フレンズ、メンタルズの映像も入ってきました。(これで、アンドリュー君がメンタルズのギタリストだと判明(^^)。)メンタルズのアンドリュー君は、結構アッシュっぽいギターを弾く人でした。ベンのバンドでは、ギタリストをもう1人配してハーモニーツインをやっていました。感激!(^^)
セットリストも書いておきますね。

Ben Granfelt And Friends
1.GTR Tech
2.Oh Yeah!
3.Bright Lights And Dreams
4.Dead In The Water
5.G.M.T.
6.Melodic Relief
7.This Is Forever
8.Checkered Flag
9.Going Home
10.While My Guitar Gently Weeps.

Ben Granfelt----Guitars/Vocals
Igi Kosanovic---Guitar/Vocals
Miri Miettinen---Drums/Backing Vocals
Jari Heino--------Bass

The Mentulls
1.Time Flies
2.Blues In C
3.Motorway Madness
4.Cat's Squirrel
5.I Don't Trust
6.State Of Disbelief
7.After The Rain
8.Philip Stayce Medley
9.Just Got Paid
10.America
11.Starship Trooper
12..I Got The Blues

Andrew Pipe---Guitar/Vocals
Jamie Pipe ---Keyboards
Nick Coleman----Drums


では、また次回に。