第183回 ASHCON 2010

 さて、アッシュDVDシリーズの最後は、昨年のASHCONです。2010年11月6日に、イギリスのチェスターフィールドで行われました。ゲストのバンドもあったのですが、アッシュのライヴは、2枚のDVDに収められました。しかも、何人かのファンや関係者が撮ったビデオ映像を切り替えてのものです。(^^)

今回のゲストは、なんと、あのラスバラードでした。ボブとの繋がりでゲスト出演が決まったんだそうですよ。(^^)元アッシュのメンバー以外のゲストは珍しいので、当然、選曲にも面白い部分があります。

今回のライヴは、昼の部と夜の部の2回というのはいつも通りですが、昔みたいに昼はアコースティック・セットで夜はエレクトリック・セットという風にはなっていません。

この日のメンバーはこんな風でした。
Andy Powell - Guitars/Lead Vocals
Muddy Manninen - Guitars/Backing Vocals
Joe Crabtree - Drums
Bob Skeat - Bass/Backing Vocals

* Master of Ceremony: Guy Roberts
** Bagpipes intro: Ruaridh Cruickshank
*** With Special Guests: Russ Ballard & Steve Smith

では、DVDの順に書いていきましょう。素人の撮影ですので、プロのようにはいきませんが、見応えは十分です。(^^)

DVD#1
Track 1: MATINEE SHOW
・Introduction *
・The Pilgrim
 SEから始まり、早くなるところからバンドの演奏です。やっぱり、ジョーのドラミングは凄いですね。マディーはファイヤーバードを持ってます。アンディーのVも唸ります。
・Healing Ground
 アンディーはテレキャスター(76年に日本にも持ってきたやつですので、もしかしたらブロードキャスターかもしれません)に持ち替えました。スライドのソロでは、マディーはラップ・スティールを弾いています。聴きごたえのあるソロですね。
・Driving A Wedge
 マディーのカッティングから始まります。アンディーはテレキャスのままです。
・In The Skin
 二人のギターはそのままですが、マディーはまたラップ・スティールでソロを弾きます。
・Persephone
 さすがにこの曲からは、アンディーはVに、マディーはレスポールに持ち替えます。そう言えば、この曲はマーティンのDVDからは漏れてましたね。(さすがに半音下げてさらに1音下げるのはやめたのかな?)まあ、アンディーも歌いきれずにフェイクの連発ですので、どっちいがいいのかな?それはさておき、アンディーのギターソロの美しさは凄いですね、やっぱり。(^^)
・Lullaby
・Leaf And Stream
 静かな2曲を続けて、雰囲気を変えましたね。
・Way Of The World
 お昼の最後はこの曲です。聴きどころは、やはりアンディーとマディーの掛け合いでしょうね。マディーもかなり頑張ってますよ。(^^)

Track 2: EVENING SHOW (part 1)
・Introduction * **
 前座は、バグパイプのソロ演奏でした。
・Blind Eye
 マディーはレスポール、アンディーはVを持ってます。途中でジョーのシンバルが倒れそうになったのはご愛敬かな?(笑)
・You See Red
 ジョーのカウントで、そのままこの曲になだれこみます。オーソドックスな演奏だと思います。
・Rock And Roll Widow
 アンディーがまたテレキャスに持ち替えます。マディーは当然、ラップ・スティールです。迫力のあるいい演奏だと思います。
・The Power
・In Crisis
 ここでは、現時点の最新アルバムからの曲を続けて、アッシュが現役のバンドであることをさりげなく(?)アピールします。どちらもいい演奏ですね。
・Warrior
 アンディーがVに持ち替えると、昔からのファンへのサービス曲が始まります。(笑)演奏中に、バックには、アーガスに出てきた戦士が登場してきまして、異様な雰囲気です。(爆)
・Throw Down The Sword
 バックに戦士を従えたまま、この曲に続きます。ここでもアンディーの美しいソロが素晴らしいですよ。

DVD#2
EVENING SHOW (part 2)
・F.U.B.B.
 この曲が始まると、戦士は奥に消えていきました。お疲れ様。一時に比べると、マディーも慣れてきましたね。(笑)
・Lady Jay
 いつ聴いても美しい曲です。アッシュの演奏も凄く上手くなりました。
・Front Page News
 地味な曲なんですが、アンディーのギターは、結構派手なんですよ。
・Can't Go It Alone
 昨年出たライヴCDにも収められていた新曲なんですが、やっぱりいい曲ですよね。美しいパートとロックっぽいパートの対比が見事です。アンディーとマディーのハーモニー・ツインやユニゾン、そして掛け合いも見事ですよ。(^^)
・Reason To Believe
 再び(なじみの)新曲です。ジョーのカウントが早くて出だしが合わず、2フレーズ目からのハーモニーになってしまいました。マディーのがんばりの目立つ曲です。
・Since You've Been Gone ***
 さて、本日の目玉のゲストです。ラス・バラード。あの穴あきギターを弾いてくれるだけで泣けてきますよね。(笑)
始めにラスがソロを弾いて、そして聞き覚えのあるイントロに続いていきます。キーボードがスティーヴ・スミスですね。気がつけば、アンディーはテレキャス、マディーはファイヤーバードです。ラストのソロはアンディーとラスとマディーの掛け合いですね。みんなカッコいいです、はい。(爆)
・Hold Your Head Up ***
 続いて、アージェントのヒット曲です。キーボードに続いて、ラスのソロと歌が流れてきます。サビでは、会場の観客にも歌わせてますね。スティーヴ・スミスを紹介しながらも、ここではラスの独断場ですよね、やっぱり。(笑)ここでラスとスティーヴはいったん退場です。
・Engine Overheat
 アンディーとマディーはギターを変えずに、そのまま次の曲を演っちゃいました。(笑)
・Phoenix
 さすがにこの曲では、マディーはレスポールに、アンディーはVに持ち替えます。この曲で、ギグは一応終了ですね。

~~~ encore ~~~
・Ballad Of The Beacon
 アンコールの1曲目です。マディーはレスポールで、アンディーは、変わった模様のVを弾いています。普段のV程の粘りのない音ですが、そのぶんだけ美しい響きだと思います。
・Blowin' Free
 そのまま、本来のラストナンバーに突入します。観客にも歌わせるし、マディーのラップ・スティールも唸るし、盛り上げ方も一流ですね。
・God Gave Rock And Roll To You ***
 でも、今日はもう1曲のアンコールがあります。ラスの曲と言うよりもキッスの曲として有名ではないでしょうか。ラスとスティーヴも出てきて、大ロックバラード大会です。(^^)アンディーはもう一度テレキャスに持ち替えています。この曲では、主演は完全にラスですね。観客も自然に大合唱してますよ。(^^)

ということで、今回のASHCONは、ラス・バラードのお陰で大変な盛り上がりを見せて終わることとなりました。

それにしても、アッシュのみんなにとってはラスの曲を演奏するのは最初で最後でしょうから、練習とかリハーサルとか大変だったでしょうね。(笑)ともかく、後半の後半が凄まじいDVDでした。(爆)

では、また次回に。