第180回 LIVE AT THE GROUND

 さて、個人的に体調を崩している間(今だからこそ書けますが、先月は胸椎捻挫で2週間寝込んだんですよ(^^;)にリリースからずいぶんと時間が経ってしまいましたが、今日はアッシュの新しいライヴ盤のお話です。アッシュのライヴ盤のリリース回数は、近年やたら多くなってきましたが、今回はシリーズ企画物だということで、来年の早い時期にも第二弾がリリースされるそうです。

今回のライヴ盤に収録されたのは次の楽曲たちです。

1.You See Red / 2.The Power / 3.Driving a Wedge / 4.In Crisis / 5.Rock N Roll Widow / 6.Can't Go it Alone / 7.FUBB / 8.Lady Jay / 9.Lullaby / 10.Jail Bait

オープニングのM1をはじめ、M7,M10は、普段からライヴでやっているスタンダード・ナンバーとしての選曲でしょう。M5,M8.M9は、比較的最近にレパートリーに入った、あるいはレパートリーに復活した楽曲としてのファンサービスの選曲と思われます。

M6は新しいアルバムへのつなぎの選曲でしょうか。で、残り3曲は現時点での最新スタジオアルバム「The Power Of Eternity」から「Live In London」に収録されたGrowing Upを除いた選曲と思われます。

つまり、アンディーたちは、自分たちが現役のバンドであり、懐メロバンドではないんだということを主張したかったんじゃないのかな?と僕には思われます。(それは、企画ライヴ盤の「アーガス・ゼン・アゲイン」の前のライヴ盤「Live In Humburg」と共通のものだと思いますけどね。)実際、M2やM4という「The Power Of Eternity」でも中心的存在だった曲の出来映えは素晴らしいですしね。(^^)

古くからのファンにとっては、マディーの18番のスライドギターが炸裂するM5や、叙情的なM8(レパートリーに入った当初に比べると、本当にこなれていますよね(^^))が嬉しいところでしょう。

そして、M6に触れないわけにはいかないでしょう。ある意味、このアルバムの目玉ですからね。トラッドの雰囲気のあるアコースティックなイントロから、典型的な70年代後半のアッシュ.サウンドに繋がっていく曲ですが、哀愁のあるメロディー、ヘヴィーなリフ、必殺のハーモニー・ツインと、アッシュの美味しいところを集めた曲だと言えるでしょう。アッシュのファンならば、涙無しには聴けない曲ですね。

不思議なのは(当然、第2弾には収録されるでしょうが、)最新シングルのReason To Believeの収録が見送られていることくらいでしょうか。第2弾がどのようなポリシーで選曲されてくるのか、今から興味深いところではあります。

話は変わりますが、年末にきて、本家アッシュとマーティンのアッシュに動きが出てきました。
マーティンのアッシュがライヴ盤DVDをリリースすると、同時に本家アッシュはドキュメンタリー盤(ライヴも6曲入っているそうですが)DVDをリリースします。それらのDVDが実際に僕たちの手に届くのは来年のことになるでしょうから、またレビューしたいと思います。(今回に限って言えば、オーダー開始も早かったライヴ盤のマーティンのほうがやや先行か?という気はしますけどね。(笑))どちらのDVDについてもYou Tubeに紹介映像がありますので、前もって見てみてくださいね。本家のほうの内容も面白そうですよ。

では、また次回に。