第164回 40周年DVD

 さて、前回紹介した40周年記念コンサートのDVDが(PAL版ですが)オフィシャル・サイトでリリースされました。リージョンは0ですので、パソコンやPAL変換対応プレーヤーなら見ることができます。

曲目は予定通り
Blind Eye, Runaway, Right Or Wrong, Sometime World, Rainstorm, The Way of the World, Everybody Needs a Friend (featuring Mark Birch), The King Will Come, Throw Down The Sword, Cell of Fame (featuring Mervyn "Spam" Spence), Almighty Blues & Faith, Hope & Love (featuring Ben Granfelt), Engine Overheat, Phoenix, Jailbait、 Blowin' Free
となり、ロード・ムーヴィーのボーナス映像も予定通りでした。

内容ですが、現在のアッシュの姿を克明にとらえたものであると思います。マディーの粘りけのある力強いギターは、少々ハードっぽい曲が増えたセットリストによく似合っていると思いますし、ヴォーカルは相変わらず弱いと感じます。

でも、ゲストの面々のお陰で、コンサート全体にメリハリがついているように思いますね。マークの伸びやかなハイトーンのバラード、マーヴィン・スペンスのメロディアス・ハード調のハイトーン・ヴォイス、そしてベン・グランフェルトのテクニックとうたごころを兼ね備えたギターというゲストたちの持ち味に、アンディーのうたごころ溢れるギター、ジョーのテクニカルなドラミング、ボブの堅実なベース、マディーの粘り強いギターに必殺のスライド・ギターが絡んで、コンサートを盛り上げています。



一番凄かったのは、アンディーとベンとマディーのトリプル・リード・ギターが聴けるAlmighty Bluesでしょうか。バンドがYoutubeにプロモーション用に流すのに選んだのもよくわかる演奏ですね。3人が時にはハーモナイズしたギターで、時にはソロとバッキングでと、ギター好きにはたまらないようなアレンジですよ。(^^)



ベンのファンには、Faith, Hope and Loveが最高でしょう。2004年の春頃の凄まじいまでの完成度はないかもしれないけど、いい演奏だと思います。



あと、Runaway,Right Or Wrong,Engine Overheat といった、アッシュにとってはハードロックっぽいアプローチの曲が、マディーのギターにはかなり似合っているということも発見でしたね。
また、アンディーは、Vだけでなく、いろんなギターを弾いています。コンサートの間にこれだけ種類の違うギターを弾くのも珍しいんじゃないでしょうか。いろいろ写真を貼っておいたので、見てみてくださいね。

それにしても、マーク、30周年の時にはまだミュージシャンの名残があったのに、ルックスはすっかり堅気になっちゃいましたねぇ。...失礼。(爆)

オマケのロード・ムーヴィーも見どころ満載です。バンドのオフステージの様子がいろんな場面で映し出されていきます。ラストには40周年コンサートが終わってからのレセプションでしょうか、バースデーケーキを吹き消すアンディーなんてのもはいってましたよ。(笑)

そうそう、DVDの内ジャケには、いろんな人への感謝のコメントが載っています。その筆頭が、Steve, Ted, Laurie and Martin となっているのは、(当然と言えば当然ですなのが、)非常に論理的です。この(アンディーを含めて)5人とその後のメンバーとはアッシュの歴史の中で位置づけが違うんだということなのでしょうね。
それにしても、ジェイミー・クロンプトンやアンディーの息子(30周年コンサートでドラム叩きました)のクレジットまでありましたよ。もちろん、奥さんも。(笑)まあ、その後でスタッフやWEB関連の面々の名前も連ねているのは、アンディーらしいところですね。

別件ですが、先日、purple crossというバンドのCDを入手しました。マーヴィンがヴォーカルを務めているバンドなんですけどね。メンバーもface face人脈ということで、想像通り、オーソドックスな「AORっぽいメロディアス・ハード」でしたね。(^^)

では、また次回に。