第160回 アッシュのdtsディスク

 さて、今回のコラムは、少し時期はずれのものになるかもしれませんね。

もう何年も前に「Bare Bones」のDVDオーディオやデュアル・ディスクのことを書いたことがありますが、覚えておいででしょうか?アッシュのDVDオーディオ関連で言えば、今回、長年未入手のままだった「Almighty Blues」のdtsディスクを入手いたしました。(^^)

同タイトルのDVDやCD(SACDとのデュアル)のことは書いたことがあるのですが、今回dtsディスクを入手してみると、同タイトルでは過去最大の収録曲数でした。(しばらく気づいていなかったのですよ、すみません。)結果的に、CDとDVD(同タイトルとPhoenix Rising)に分割して収録されていた曲が、ここではすべて収録されていたのです。

< Almighty Blues / Wishbone Ash / UK / Classic Rock Production / CRP-1627 >
1. Time Was / 2. King Will Come / 3. Warrior / 4. Throw Down The Sword / 5.Faith, Hope and Love / 6. Phoenix / 7. Standing in the Rain / 8. Changing Tracks / 9. On Your Own / 10. Underground / 11. Come Rain, Come Shine / 12. Ancient Remedy / 13. Almighty Blues / 14. Living Proof / 15. Jailbait / 16. Ballad of the Beacon / 17. Blowin' Free - Bad Weather Blues / 18. Wings of Desire

これまで僕は、CDと2種類のDVDから落とした音源を2枚のCDRにまとめて聴いていたりしたのですが、音質の差とかもあって、なかなか完璧には行きませんでした。ですから、本当に嬉しかったですし、これまで入手せずにいたことを思い切り後悔しました。

前々から書いていますし、このHPに来られる方々には周知のこととは思いますが、僕はベン(・グランフェルト)のギターが大好きで、この頃のアッシュはギター・コンビネーションで言えば最強であると思っています。そんな時代の音源をこうしてまとめて聴けるのですから、これは最高のライヴ作品だと思ってしまうのです。(^^)DVDの時にも書いたのですが、DVDでは映像のアングルに不満が残るトラックも少なからずありましたので、あっさり音だけで聴けるほうがすっきりと集中して聴けると思いますしね。

難点を言えば、曲順でしょうか。当時のセットリストから考えると、この順番がそのまま演奏順というわけではないと思います。曲間の編集に若干の違和感の残るところもあるし、M1〜M4と並べる意図も明らかですしね。(笑)

なお、今回の曲目表示は、ファンとしての視点によるものです。実際のディスクのトラック表示は、(全18トラックは変わらないのですが、)M3とM4で「Warrior」として1トラック、M17のメドレーが2トラックに分けられた表示となっています。まあ、ファンとしては、やはりM4の曲目を書かないわけにはいかないってもんです、はい。(笑)

ということで、アッシュの魅力を十二分にみせつけるライヴ盤ですし、個人的には、これがベン時代の(すべてのメディアを合わせての)最高作だと思います。ちなみに、音声はdts5.1チャンネルと、ドルビー5.1チャンネルと、ドルビー2チャンネルと、3種類のものが収められています。

アマゾンでも気軽に(しかも安く)買えますし、ドルビーのトラックならdtsのないDVDプレーヤーでも聴けますし、まだ手にしていない人は、ぜひ聴いてみてくださいね。

では、また次回に。