第146回 アッシュの近況・2008春

さて、パティオでは随時情報を書いていたのですが、このあたりでまとめておきたいと思います。量的には少ないけど、数的にはいろいろあるので許してくださいね。(笑)

まずは、CDのリリース状況からいきましょう。海外ではアーガスのデラックスエディション、国内ではアーガスのSHMCDとアーガス絡みのリイシューが続いたアッシュですが、今度は「FIRST LIGHT」のリイシューだそうです。このアルバムについては昨年書いたのですが、この4月25日にMSIから国内盤がリリースされるそうです。オリジナル・リリースは去年の4月始めでしたが、ジャケ違いの日本盤がリリースされたのが10月27日、今回のオリジナル・ジャケでの日本盤リリースが4月25日となりますね。(契約の関係はどうなっているんだろう?とも思いますが。) 今回のリリースはMSIですから、もしかしたら輸入盤に日本語解説と帯を付けただけの仕様かもしれませんけどね。
また、海外では2種類のコンピレーションがリリースされました。まずは「Transmissions」と題されたCDです。ジャケット(今回のメイン写真)を見ると気付く人もいらっしゃると思いますが、DVD「Live Broadcast」の音源のCD版です。音源的にはDVDと同じなのですが、約70ページのブックレット付というのが狙いでしょうか。このブックレットの内容でDVDにも解説をつけてくれてたらいいのになあと感じました。(笑)なお、ボーナス・トラックとして有名な71年のBBC映像が2曲入っています。 次に、「PAST & PRESENT」(写真:右)です。これはライヴ・コンピレーションの2枚組ということでしたが、(買ってないけど)曲目を見れば、「トラックス3」を中心としたパイレート盤のように思います。

続いて、懐かしのローリーの話題です。パティオには書いていたのですが、Duesenberg Guitarのサイトにアンディーとローリーの写真が載っています。特にローリーの最近の写真は貴重ですね。写真で見る彼の表情からは、いい歳の取り方をしているように思えました。 (^^)それにしても、ここのギターを使っているアーティストは、錚々たる顔ぶれですね。
http://www.duesenberg.de/duesenberg/en_index.php

次に、マーティンのアッシュの情報です。アーガス・ツアーの真最中のMTWAですが、この度、メンバー変更があります。ギター&ヴォーカルのキース・バックに代わって、ダニー・ウィルソンが加入するとのことです。キースの脱退の理由は、「イーグルスのトリビュート・バンドに誘われたから」ということだそうです。なんとなく、MTWAはマーティンのやっているウイッシュボーン・アッシュのトリビュート・バンド的に思われているのかな?と少し寂しくなりましたけどね。(^^; まあ、現在のツアー状況やセットリスト、そして新曲がないこと等を考えると、トリビュート・バンド的な扱いをされても仕方ないところがあるかもしれませんね。ということで、前々から書いているように、マーティンにはバリバリの新作の作成を期待(要望?)したいと思います。もちろん、新録版アーガス「Argus: Through The Looking Glass」のリリースも早くしてね。予告の3月は終わっちゃうぞ〜。(笑)

最後は(このHPらしく)いくつかの音源のことを書きましょう。まずは音源DLサイトにアップされたルネッサンスの73年のライヴ音源のことです。イギリスのローカルFM曲で放送されたものらしいのですが、セットリストにAshes Are Burning (with Andy Powell and Al Stewart)というのが含まれています。もちろん、アンディーがリードギターを弾いているのです。(アル・スチュワートはバック・ヴォーカルだそうですが。)FM音源なので、そこそこの聴きやすい音で録音されています。肝心のアンディーのプレイですが、アッシュで弾いている時のような「格好良さ」はないものの、わりと熱の篭もった演奏だと思います。私見ですが、スタジオ盤のアンディーのプレイと比較すると何倍もエモーショナルだと思います。そう言えば、日本ではブートCDRになったそうです。

アッシュの話に戻りまして、今年になってからの音源が、いろいろ音源交換サークルやDLサイトに出てくるようになりました。セットリストは(曲順はかなり違いますが、曲目は)昨年のASHCONのものを基準にしてマイナー・チェンジという感じですが、2月13日の音源(オーディエンスものですが、バランスも良くてかなり聴きやすい音源でした)は少し面白かったので、セットリストを書いておきましょう。
1. Real Guitars Have Wings / 2. Number The Brave / 3. Ancient Remedy / 4. Warrior / 5. Throw Down The Sword / 6. Sometime World / 7. The Power / 8. The Way Of The World (pts.1+2) / 9. Underground / 10. Growing Up / 11. Vas Dis / 12. In Crisis / 13. Jailbait (w/ blues intro) / 14. Living Proof / 15. Phoenix // 16. Happiness / 17. Blowin' Free - Bad Weather Blues
あまり代わり映えはしないものの、M10に興味を惹かれます。最新アルバムのハイライト曲のひとつですが、ここに来て「ようやく」セットリストに登場したわけですから。(そう言えば、前作のハイライト曲のthe ravenも、セットリストに入るまでには暫く時間がかかりましたよね。)M12が早くからセットリストに入っていたのとは対照的ですよね。聴いてみると、アルバム・テイクに比べて「まだ少し粗いな」というのが正直なところです。もう少しライヴで演奏し続けると、もっと「しっくりと」してくるのでしょうけれど。ただ、気になることはあります。Growing Upは、2月12日にも演奏されているのですが、2月19日、20日、21日にはセットリストから消えています。ライヴでの出来映えに不満だったのか、ただ単にその日その日のセットリストの違いなのか、理由はわかりませんが。また最近の音源が出てきたらセットリストを見て考えることとしましょう。

ちなみに、12日と19日、20日の音源は、まだ入手していません。DVDRの映像もあるようなので、vineの順番が来るのを楽しみにしていましょう。(まだヨーロッパのファン向けのvineだけなのです。)

では、また次回に。