第140回 アッシュの近況・2007冬

  さて、しばらく忙しくて更新もなかなかできませんでしたが、最近のアッシュ関連のニュースをまとめてみましょう。

まずは、最近入手した音源です。最新のメンバーによる10月14日と17日のものですけど、どちらもオーディエンス録音で、後者は若干こもり気味なんですが、臨場感はびしびしと伝わってきます。セットリストは次の通りです。

The Fleece Bristol England 14th October 2007
Real Guitars Have Wings / Keeper Of The Light / The King Will Come / Warrior / In the Skin / The Power / Eyes Wide Open / Like A Child / Way Of The World / Vas Dis / In Crisis / Jailbait / Phoenix / Happiness/ Ballad of the Beacon

The Glee Club, Mermaid Quay, Cardiff Bay, S.Wales 17th October 2007
Real Guitars Have Wings / Keeper of the Light / The King Will Come / Throw Down the Sword / In the Skin / Like a Child / The Power / The Way of the World / Vas Dis / In Crisis / Eyes Wide Open / Phoenix / Happiness / Ballad of the Beacon

ニュー・アルバムからの曲も何曲か取り入れられています。アルバム中でも屈指のできだった「Growing Up」は披露されていませんが、双璧となる「In Crisis」はしっかりと演奏されています。(^^)
でも、それ以上に目を引くのは「Like a Child」でしょうか。リリース当時にも(ちゃんとした歌ものなのに)「歌のない歌謡曲」とか言われたりしていましたけど、ここで再び陽の目を見るとは思っていませんでした。アンディーは意外に気に入っていたんですね、この曲。(^^)

次に、ASHCONのことです。ゲストにマーヴィン・スパンスを迎えた今年のASHCONも無事に終わりました。仲間内のサイトで聴ける音源の中にマーヴィンの歌う「Cell Of Fame」もありまして、それを聴く限りでは、さすがに高音は出なくなっていて苦しいものの、独特の歌唱は健在というところでした。(まあ、マーティンみたいにキーを下げることをアンディーが許すとも思えないんで、仕方のないところかもしれません。)
今年のASHCONは、例年とは違っていて、午後にはインスト・セット、夜にはノーマル・セットのステージとなっていました。そのうち、音源が出てくるでしょう(昨年のASHCONの音源は結局出てこなかったので、100%とは言えませんが(^^;)から、詳しくはそれからになりますけどね。とりあえず、セットリストを書いておきます。

午後の部:The "No Vocals" set
Real Guitars Have Wings / In The Skin / Vas Dis / Surfing A Slow Wave / F.U.B.B.

夜の部:the main event
The King Will Come / Warrior / Throw Down The Sword / Sometime World / Like A Child / The Power / Way Of The World / In Crisis / Roads Of Day To Day / Number The Brave / Cell Of Fame / People In Motion / Living Proof / Phoenix / Happiness / Blowin' Free / Bad Weather Blues / Motherless Child / Jailbait

午後の部は短めですね。特に目新しい曲はありませんが、インストのみ(スキャットは別のようですが)の選曲は、なかなか興味深いものがあります。

夜の部は(ライヴ・デイトを彷彿させる)いきなりの3連発に唸らされます。この順でのオープニングは、長い間なかったのではないかと思えますしね。いきなりのサプライズかも知れません。(^^)そして、ここでは「Number The Brave」もサプライズと言えるでしょう。ジョン・ウェットンのいたときにレコーディングした曲です。
そして、ゲストのマーヴィンの歌唱は、「Cell Of Fame」からの3曲だそうです。そうそう、マーヴィンの容貌の変化も、もしかしたらサプライズだったかもしれませんね。(笑)(なお、ASHCONの画像はアッシュのオフィシャルサイトのフォーラムからのものです。)

次です。アーガスのデラックス・エディションの概要がわかりました。
2枚組の1枚目は、アーガスのオリジナル・ミックスでのリマスターに、「No Easy Road」や「Live In Memphis」からの曲がボーナスに加わっているものだそうです。オリジナル・ミックスがどんな音に化けているのか、ちょっと気になりますね。そして、2枚目は、BBCでのライヴ集になるようです。有名な72年のライヴのフル収録をはじめ、同時期のBBC音源が収められることになるそうです。72年の音源にしても、ステレオでははじめての正規盤ということになるでしょう。他の音源も、正規盤ならではの音質になっていることを期待しています。

最後に、マーティンのほうのアッシュのことです。「1」からはずいぶんと経ってしまいましたが、ようやく「New Live Dates2」がリリースされました。内容は「1」の続編ということで、同じ時期の音源が収められています。ジャケも前作との色違いということですし、できればもっと短い間隔でリリースしてほしかったところです。

< MARTIN TURNER'S WISHBONE ASH / NEW LIVE DATES VOLUME TWO / UK / Dirty Dog / DDD CD004 >
Silver Shoes / Cosmic Jazz / Diamond Jack / Master of Disguise / FUBB / Come In From the Rain / Living Proof / Blowing Free / Why Don't We (with Ted Turner) / Jailbait (with Ted Turner) / Say Goodbye

個人的にはラストの「Say Goodbye」の収録が嬉しいですね。(まあ、演奏の出来は決して良くはないのですけどね。)でも、マーティンの迫力のあるベースはやっぱりカッコいいと思いますよ。個人的にはマーティンが元気で頑張ってくれているだけでも嬉しいのですけどね。(^^)

ただ、(ファンだからあえて言うのですが、)MTWAもかなり上手なバンドだとは思うけど、バンドとしてのクオリティは、本家には遠く及ばないように思います。昔の曲だけでなく、マーティンにバリバリの新曲を書いて勝負してほしいなあって思っているのは、きっと僕だけではないでしょう。アンディーとの確執がいろいろ言われる今だからこそ、よけいにそう感じてしまいます。マーティンのサイトを見てみると、アーガスのニュー・テイクをレコーディングしたようなことが書いてありました。それはそれで楽しみですけど、僕の中の先述の思いもまた強くなった気がします。(読まれて気を悪くされた方がいらっしゃったらごめんなさい。僕の一個人としての意見だと思って読み飛ばしてくださいね。)

そうそう、画像でわかるとおり、マーティンのサイトから届いたCDには、ちゃんとマーティンのサインが入っていた((^^))ことを書いて、今回は終わりにしたいと思います。

では、また次回に。