第137回 Live In Hamburg

 さて、今回はアッシュの新しいDVDの件です。パティオには「週末か?」なんて書いたのですが、やはりお盆はなにかと用事があるものですね。若干遅れてのアップとなりました。

< Wishbone Ash / Live In Hamburg / UK / ZYX / GCRDVD-03 >

1. Eyes wide open / 2. Healing ground / 3. The king will come / 4.The warrior / 5. Why don´t we / 6. Dreams outta dust / 7. The raven / 8. Sometime world / 9. Valedtiction / 10. Sorrel / 11. Capture the moment / 12. Tales of the wise / 13. Almighty blues / 14. Standing in the rain / 15. Phoenix / 16. Blind eye / 17. Ballad of the beacon / 18. Blowing free (hidden track) // Interviews and Backstage

まずはディスクの情報を書きますと、リージョンフリーのPAL版ということになります。もうおなじみの表現になりましたが、PAL変換付きのプレーヤーかパソコンでの鑑賞用となります。リージョンフリーですから、パソコンでは特に設定変更なしで見ることができると思います。

次にジャケですが、今回はトール・ボックスではなくて、デジパック仕様になっていますので、ちょっぴり薄型ですね。でも、ちゃんとインナーもついていますし、結構いい出来ではないかと思います。

個々の曲目に関するコメントは、特に必要ないと思います。この頃のアッシュの王道のセットリストですし、演奏もいつもの通りですからね。加入当初はギター・サウンドがバンドになじめなかった部分もあったマディーも、もはや貫禄さえ感じられるくらいですし、今は抜けてしまったレイのプレイも堅実です。(^^)

まず、会場ですが、ずいぶんとこじんまりとしたハコですね。たぶん、倉庫を改造したライヴ・ハウスではないかと思えます。面白いのは、2階の立見席の存在です。ステージ上からも、バンドを見下ろすように観客が入っています。なんか、60年代のイギリスの番組を思い出してしまいました。映像は、数台のカメラの映像を切り替えて編集して作られています。前作のような両手部分のアップは少ない(というか、前作が多すぎた)のですが、アングル的にもカッコイイ映像が続いています。(^^)

もちろん、映像ならではの発見もあります。「告別」あたりでは、あるいはアコギも使っているのではないかと思ったのですが、アンディーのVのピエゾでのヴァリエーションでした。それにしても、あのVのピエゾは、本当にエレアコっぽい音が出ますよねぇ。

あとは付録のインタビュー映像でしょうか。落書きだらけの小汚い小さな楽屋でのアンディーとマディーのインタビューです。この楽屋を見ても、最初に書いた「倉庫を〜」という印象を受けますね。それにしても、アンディーの後ろにマディーが立つと、用心棒にしか見えないや。(笑)

「ブローイン・フリー」のクレジットが隠しトラック扱いになっているのは謎ですが、よくできている作品だと思います。もしかしたら、レイへの感謝の気持ちが詰まっているのかもしれませんね。選曲も良いし、ファンならば、当然「買い」の1枚ですよ。

話は変わるのですが、ユニバーサルからのデラックスエディションの件です。僕はアマゾンに注文していたのですが、アマゾンからはまだ入荷しないとのメールが届きました。アッシュの公式HPにもユニバーサルのHPにも動きがないですし、やはりマーティンのサイトにあったように、アーガスの2枚組を10月に、残り(どのアルバムが含まれるのかはわかりませんが)が2008年になるのだろうと思われます。リリースが遅れる(もしかしたら日本での紙ジャケの再発売があったばかりということの影響があったのかもしれませんね)のは仕方ないとして、どうせ時間がかかるのならその期間で「ライヴデイト2」の企画がうまくいくように祈りたいと思います。

では、また次回に。