第128回 アッシュの近況・2006秋

 さて、またまた非常に長い間隔があいてしまってすみませんでした。パティオには時々書いていたのですが、本当にいろんな人にお世話になりました。ありがとうございました。ようやくHPのほうも(ぼちぼちですが)復帰です。

さて、さすがに今回はアッシュのネタもずいぶんとたまってしまいました。(^^;

まずは、前回書いたDVDのことから始めましょう。「Rock Milestones: Argus」というドキュメントものです。レーベルはclassic rock legendsではなく、Edgehillというところでした。内容ですが、アーガスの楽曲やレコーディングについて、スタッフの人と、テッド&マーティンがいろいろしゃべっています。懸念していた「Inside Wishbone Ash」の焼き直しではなかったので、それは良かったんですけどね。(ただ、Inside〜の新版に追加収録されたマーティンのインタビューはこの作品のものと同じなんじゃないかな?という気がします。僕はボックスセットのみに入っている新版は見たことがないので、見た人がいたら教えてくださいね。)

続いて、マーティンのアルバムのことです。8月にパティオに書いたんですが、、Martin Turner's Wishbone Ashのライヴアルバムがもうすぐ出ます。まずは「New Live Dates Volume1」がリリースされ、11月〜12月に「New Live Dates Volume2」がリリースされるのですが、マーティンのサイトで試聴した限りでは、マーティンのベースの音をプッシュした迫力のあるミックスとなっているようですね。(^^)

New Live Dates Volume 1(左側の画像)の内容は次の通りです。
Doctor / Blind Eye / Lorelei / Walking The Reeperbahn / Outward Bound / Persephone / Front Page News / Runaway / Baby The Angels Are Here / Warrior / Lifeline // Steel Jam / Standing In The Rain
最後の2曲は、ゲストでテッドが出演しているテイクで、前に書いたブートレッグの日の演奏だと思われます。実際にCDが届いたらレビューをしますが、楽器のチューニングを下げたうえでキーも下げた曲もありますので、どんな感じの音にまとまるのか、興味の湧くところです。

なお、マーティンのサイト(リンクのコーナーにもあります)では、このアルバムのデザインでTシャツやマグカップの販売も始まっていますので、興味のある人は行ってみてくださいね。ツアー・ポスター(右側の画像)はカッコいいし、サイン入りだそうですよ。サイン入りと言えば、CDのVOL.1のほうは、先月までに予約した人はサイン入りになりましたので、VOL.2の時にも同じようになるんじゃないかな?と期待していますけどね。

続いて、最近音源DLサイトで入手した音源のことです。10月16日のThe Glee Club(Cardiff)でのライヴで、オーディエンス録音のものです。来月の4日にASHCONをひかえているだけに、興味のある音源ですね。

CD1
01.Intro / 02.Queen of Torture / 03,Eyes Wide Open / 04.Healing Ground / 05.Sometime World / 06.The King Will Come / 07.Throw Down The Sword / 08.Why Don't We / 09.The Raven
CD2
01.Valediction / 02.Tales of the Wise / 03.Strange Affair / 04.Standing in the Rain / 05.Blowin' Free/Bad Weather Blues / 06.Crowd(観衆のざわめき) / 07.Ballad of the Beacon

.....どうです、びっくりしませんでしたか?ニュー・アルバムのハイライト曲の「The Raven」がセットリストに入ってきたのも凄いですし、それよりも「悲しみの女王」と「告別」が入っています。特に後者は、アッシュのライヴ音源でもほとんど聴くことのなかった曲ですので、(個人的には凄く嬉しいですし、)驚きもひとしおです。

オーディエンス録音ということで、ヴォーカルのバランスやベースの音などに粗さはありますが、本当に貴重な音源ですね。内容的には、おなじみの曲ではいつものライヴとそんなに違いはありません。

件のDisk1-02は、そつなくまとめていますが、オープニングとしては「アウトワード・バウンド」のほうが良かったんじゃないかと思います。Disk1-03は、これも地味ながらも格好良い演奏です。イントロはアンディーはピエゾを使用しているようですね。間奏のマディーのエフェクター使いも面白いですが、どうせライヴで演るなら、マディーのスライドを多用してほしかった気もしますね。

で、Disk1-09です。さすがに熱の籠もった素晴らしい演奏です。イントロのハーモニー・ツインは、なんか「アンダーグラウンド」からの発展系のような印象も受けますね。アンディーのヴォーカルが少し不安定なのが惜しまれるところですが、名曲名演と言っていいと思います。(^^)

そしてDisk2-01です。僕の大好きな曲ですが、現在のアッシュのラインナップでは、歌唱力的にどうよ?とも思える曲ですけどね(笑)。アンディーの「じゃあ、60年代に戻ってみようか?」とのMCから、哀愁に満ちたコード・カッティングで曲が始まります。アコースティックな響きで、思ったよりも(失礼!)いい出来だったので安心しました。もちろん、歌唱力的は確かに辛いところもあるし、コーラス・ワークも拙いところが隠せないのですが、一貫して流れている哀愁味と、なによりもアンディーの間奏のギター・ソロで救われていると感じました。(まあ、この曲のヴォーカルに関して言えば、やはりオリジナルの3人を超えることは永遠にないだろうとは思いますけどね。)

ということで、ASHCONへの期待が高まる音源だと思います。ASHCONと言えば、今回はZIZOHのけんじぞ〜さんやまなみん☆さんも観に行かれるということですので、そのうち、けんじぞ〜さんのサイトあたりでレポートが見れるかもしれませんね。(けんじぞ〜さん、勝手に振っちゃったよ、ごめんなさい。(笑))

最後に、アッシュの新しいDVDのニュースです。オフィシャルサイトでリリースされたのですが、今年の2月14日のギグを収めたライヴDVDとなりますね。

Contains: Outward Bound, Warrior, The King Will Come, Healing Ground, Underground, Why Don't We, Persephone, Leaf & Stream, Dreams Outta Dust, Tales of the Wise, Changing Tracks, Almighty Blues, Living Proof, Phoenix, Surfin' a Slow Wave & Jail Bait

オフィシャルサイトによると、現在はヨーロッパ向けのリリースだということです。まあ、注文自体は送れたので、「僕はワールドワイドなプレーヤー持ってるから大丈夫だ」と言ってみましょう。(笑)うまく入手できたら、こちらもレビューします。

そうそう、売り切れて廃盤になって久しかったXMラジオのライヴ盤(109回参照)も再発されていますので、未入手の人は要チェックですよ。(^^)

では、また次回に。