第125回 アッシュの関連アルバム

 さて、ニューアルバムのCLAN DESTINYについては124回で単独で書きましたので、今回はその他のアッシュ関連のアルバムや音源について書きたいと思います。

まずは、BONAFIDEの再発盤です。今回は限定盤として再発されるにあたって、CD番号がTECD088に変わり、ボーナストラックが3曲追加されました。
1〜10.従来通り
11. Hard On You (2005 Studio Recording)
12. Almighty Blues (Valentines Day 2006 Live)
13. Tales Of The Wise (Valentines Day 2006 Live)

というのがその内容です。最近のライヴではアンコールの定番となっていたM11を、マディーを加えたメンバーでのスタジオ・ヴァージョンで収録です。CLAN DESTINYのセッションでの録音でしょうね。マディーになってもライヴで演奏しているだけあって、手慣れたものです。スタジオ録音ならではの厚いコーラスがいい感じです。ローリーの書いた佳曲ですね。

そして、今年のヴァレンタイン・デイにベルギーで録音されたライヴ・テイクが2曲です。BONAFIDEのオープニング・ナンバーとILLUMINATIONSからの名曲ですね。演奏自体はいいのですが、M13ではやはり歌唱力の問題は残ると感じました。

今回また、アルバムを最初から聴き直したのですが、BONAFIDEは本当にいいアルバムだなあと再確認しました。ですから、どうせボーナストラック入れるなら、ベンの時の音源で入れてほしかったと思いますね。たとえば、何故かライヴCDから漏れた「THE KING WILL COME」のライヴとか、初期のステージでのセットリストにあったベンの曲「HOME」とか、あるいは、BONAFIDEセッションの未発表音源とかなかったのでしょうか?)

書き忘れていましたが、今回は紙製のカバー・ジャケットがついた装丁になっています。それが今回のメイン画像ですが、ケースの中のジャケットは、最初のジャケットのトリミング違いになっています。元のデザインがよくわかりますね。(^^)

話は変わって、ロジャー・フィルゲイトのニュー・バンドの話をしましょう。オフィシャル・サイトでも紹介されているのですが、ロジャーのニューバンドはBLAST ROOMといい、アルバムタイトルは「ROCK IS DEAD」です。ジャケット写真やタイトルを見て、まさかパンクじゃないだろうな...との不安を覚えたのですが、届いたアルバムをかけてみると、オーソドックスなハード・ロックが流れてきました。

バンドはヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの4人編成です。ロジャーの前のバンドのCINEMAでは、結構メロディアスな曲をやっていたのですから、楽曲の方向性は全然違いますね。ヴォーカリストの趣味なのかな?と思いますが、ZEPやガンズなどの影響を受けた音作りです。(ヴォーカルの歌い方や楽曲からは、ガンズの影響を強く感じますけどね。)当然、ギターのリフにもアッシュのイメージは全くありません。かろうじて、ロジャーの弾くギター・ソロが、普通のハードロック・ギターと違うニュアンスを含んでいるというくらいですね。CINEMAの時にはアッシュ・ファンにもオススメの曲があったのですが、今回はメタル系の音が好きな人以外はパスした方が良さそうです。(^^;

ロジャーと言えば、最近、音源交換サークルからみで97年のライヴ音源を2種類入手しました。トニーが唄っているライヴですが、彼の歌唱力を再認識しましたね。彼の唄う「Top Of The World」とか「Tales Of The Wise」 は、やはり絶品です。(^^)

では、また次回に。