第112回 アッシュの近況2005夏

 さて、ASHFESTの後、ずいぶんと長いお休みを頂いてしまいました。(^^; 実のところ、アッシュのファン・サークルのほうからの音源か映像を待っていたのですが、今のところ、表に出てきていません。(残念!)でも、セットリストの情報はありますので、まずはそこから書いていくことにしましょう。

初日の6月3日金曜日は、フィドルとアコーディオンを加えたアコースティック・セットでした。(LIVE DATES 3のDVDで見ることのできるアコースティック・セットのような感じですね。)セット・リストは、次の通りです。

1.WAIT OUT THE STORM / 2.ANCIENT REMEDY / 3.BALLAD OF THE BEACON / 4.THE RING / 5.MASTER OF DISGUISE / 6.LEAF & STREAM / 7.LULLABY / 8.CANDELIGHT / 9.LIVING PROOF / 10.ERRORS OF MY WAY / 11WINGS OF DESIRE / 12.BABY DON'T MIND / 13.STRANGE AFFAIR / 14.BLOWING FREE / 15.HARD TIMES

アコースティック・セットということでいつもとは若干曲目が違いますが、M4,M7,M8はちょっとサプライズですね。特にM7,M8のインスト小曲は、ライヴで取り上げられること自体がレアですからね。(M8は、76年のツアー以来になるでしょうか。日本公演でローリーがちょっぴり硬くなりながら弾いていたことを思い出しますね。)音源を耳にしていないので伝聞になるのですが、本当にファンタスティックなショウだったそうです。

続いて、6月4日土曜日のギグです。この日はエレクトリック・セットです。セットリストはこんな感じでした。

1.IN THE SKIN / 2.THE KING WILL COME / 3.THROW DOWN THE SWORD / 4.ALMIGHTY BLUES / 5.SOMETIME WORLD / 6.THE PILGRIM / 7.ROCK AND ROLL WIDOW / 8.LEAF AND STREAM / 9.CANDLELIGHT / 10.LIVING PROOF / 11.PERSEPHONE / 12.ANCIENT REMEDY / 13.CHANGING TRACKS / 14.STANDING IN THE RAIN / 15.HELPLESS / 16.BLOWING FREE - WHERE IS THE LOVE / 17. HARD ON YOU / 18. BLIND EYE

こちらのほうは、比較的オーソドックスな選曲ですが、ここでもM8,M9あたりが意外なところでしょうか。特にM9のほうはサプライズですね。レポートによると、マディーはスイッチを細かく切り替えていたとのことですので、前日はアコギで、本日はエレキでということなのでしょう。マディーのスイッチの切り替えはフェイズの切り替えだったらしいのですが、おそらくアンディーもピエゾに切り替えて弾いていると思われます。(^^)


選曲を見ていると、メインでマディーのスライド以外のアドリヴ・ソロが入るミッドテンポの(メロディアスな)曲がなくなってきていることに気付きます。マディーの得意とする曲想のナンバーを選んだと考えられますが、きちんとリフやソロのパターンが決まっている曲が定着しているということでしょうね。レポートによると、この日のショウも本当に素晴らしい最高のショウだったとのことです。

続いて、最近ゲットした音盤の話をしましょう。

まずは、「LIVE DATES VOL.2」です。残念ながら、正式なリリースはまだありませんが、最近、ドイツでブートCDRが出ました。「LIVE DATES II + ADDITIONAL TAPES」というタイトルです。
ブートとはいえ、ジャケットも綺麗に作ってありますし、レーベル面もダイレクト・プリントですので、なかなかの出来映えではあります。しかも、ジャケットは「LIVE DATES VOL.2」ではなくて「LIVE DATES VOL.2 ADDITIONAL TAPES」のものを使っているところがニクいですね。(ご存じとは思いますが、このアルバムはイギリス初回盤や日本盤などの少ない例を除きシングル・アルバムなのです。ドイツでは、後にADDITIONAL TAPESというタイトルでもう1枚がリリースされているのです。)

次に、僕も実物を手にするのは初めてなのですが、「RAW TO THE BONE」の初回盤CDです。これは1985年の時点でリリースされた西ドイツ盤で、現在のCDとはジャケが違います。(まあ、ドイツとかスペインとかでは、LPもこのデザインのジャケットですから、不思議はないのですけどね。)85年のリリースということで、CDとしては初期の部類になりますので、入手の難しい1枚ですね。

最後に、ベン・グレンフェルトのソロ「Erectric Guitar Oriented」です。これは2000年のリリースで、ベンがアッシュの加入する直前のものでしょうか。ベンが加入した直後のアッシュのライヴでもセット・リストにはいっていた名曲「HOME」が収録されています。アッシュのライヴの演奏と比べると、アレンジ的には少し落ちますが、やはりいい曲だと思いますね。(それにしても「HOME」というタイトルには、なかなか因縁めいたものも感じますけどね。)

話は変わりますが、最近、某音源DLサイトに、アッシュの72年のドイツでのライヴの音源がアップされました。いかにもカセットで客席で録りましたという、音質の厳しい音源ではありましたが、アーガス発表時のライヴということで、なかなか興味深くはありました。

ということで、今回はお終いです。早くash festの音源か映像が出ることを祈って、ペンを置くことにしましょう。

では、また次回に。