第92回 メンバーの関連アルバム

 さて、悲しいニュースの前回に続いては、アッシュのメンバーの関連アルバムについて書いておきましょう。

実のところは、マーティンが参加しているroy hollingworthのアルバムを入手したというのが直接の理由なのですが、ついでに、メンバー関連のアルバムで、これまでHPで紹介していなかったぶんをいくつか書いておこうかと思ったのです。

まずは、件のマーティンがらみのアルバムです。

「ROY HOLLINGWORTH / IN THE FLESH」
もともとは1994年にマーティンのスタジオで録音されてリリースされたものを、2000年にリミックス&リマスターしたアルバムだそうです。プロデュースもマーティンです。マーティンもベースとヴォーカルで参加していますが、楽曲はすべてROY HOLLINGWORTHですので、アッシュのイメージは全くありません。渋いフォーク系の音です。
ただ、ブックレットの中のマーティンの写真は嬉しいですけどね。


続いて、ローリーがらみです。ローリーのアッシュの後の活動では、ティナ・ターナーのバンドでの活動が有名ですね。88年にはリオでのライヴが映像作品として正規リリースされており、そこでローリーの姿を見ることができます。

その後は、あまり有名な活動はないのですが、ROGER CHAPMANという人のバンドでギターを弾いています。アルバムは何枚か出ているのですが、今回の写真は2枚組のライヴアルバムです。

「ROGER CHAPMAN / IN MY OWN TIME」
これは、すごくオーソドックスなロック・アルバムですね。しわがれた声の渋いオジサン・ロックというところでしょうか。ローリーのギターも、そんなに派手には出てきません。


続いて、オライアンことマーヴィン・スペンスです。このフェノメナIIIのアルバムでは、エグゼキューティヴ・プロデューサーとしてクレジットされており、ベースとヴォーカルでも参加しています。

「PHENOMENA III - INNNERVISION」
参加メンバーは、スコット・ゴーハム、キース・マレル、レイフ・ヨハンセン、マイケル・スターギス、オライアン、ブライアン・メイです。マイケル・スターギスもアッシュのメンバーですね。(^^)
メンバーを見たり、このプロジェクトの過去の例を考えるとわかると思いますが、サウンドはプログレ風味を加えたメロディアス・ハードです。その手の音が好きな人には、かなり好意的に受け入れられるのではないかと思います。

続いて、ボブ・スキートです。ボブはもともとセッション・マンですので、彼の参加したアルバムはたくさんありますが、今回、彼の関連アルバムとして紹介するのは、彼がアッシュに加入した後で参加したZZトップのトリビュート・アルバムです。

「GIMME ALL YOUR TOP - A TRIBUTE TO ZZ TOP」
ボブは、(当然ですが)ベースで参加しています。で、このアルバムは、実はリー・ハートのプロジェクトなんです。リー・ハートは、ハードロック・プロジェクトとしてのアルバムを何枚も作っていますすが、こんなトリビュート・アルバムまで出したんですね。
音的には想像通りのものだと思います。ボブのプレイについては、はっきりと言及するようなものはありません。(^^;

最後に、ベン・グランフェルトです。
ベンの活動として一番有名なのはレニングラード・カウボーイズでしょう。全部で5枚のアルバムに参加しているとのことですが、中でも「GO SPACE」というアルバムでは、曲作りにも参加し、ベンの個性が聞き取れるギターも出てきますので、要チェックやあ!(ふ、古い(^^;)なのです。

ベンは、その前にGRINGOS LOGOSというハードロック・バンドにいました。アルバムも3枚出ているのですが、その中の「PUNCH DRUNK」を入手できましたので、写真を載せておきます。

「GRINGOS LOGOS / PUNCH DRUNK」
サウンド的には、50点のできのオーソドックスなハード・ロックという感じですね。ハードロック・マニア以外には辛いものがあるかもしれません。

ベンは、95年からはGUITAR SLINGERSというバンドにも参加していました。このバンドのアルバムも何枚か(最低3枚は)あるのですが、今回、ベスト盤を入手できました。

「GUITAR SLINGERS / THE STORY SO FAR....」
こちらのバンドは、メロディーもしっかりとしていて、ベンのギターも聴き応えがあり、楽曲的に「いい曲」もかなりあるので、結構楽しめるのではないでしょうか。
アルバムの2枚目は(もしかしたらボーナス・ディスクのニュアンスかもしれませんが)ライヴを収めたものですが、カバー曲が沢山入っています。特に、ボストンの「アマンダ」のアコースティック・カバーはいい感じです。(^^)ということで、個人的にはオススメですね。

ベンは、ソロ名義のアルバムも何枚か出しています。その中で、「THE TRUTH」と「RADIO FRIENDLY」の2枚は、日本でもリリースされていました。写真の2枚がそれです。どちらもインスト・アルバムですね。

「BEN GLANFELT / THE TRUTH」
「BEN GLANFELT / RADIO FRIENDLY」
全曲がインストということで、ギターが好きでなければ続けて聴くには辛いとろがあるかもしれませんが、それでもメロディアスなベンのギターは、巷のギタリストの「テクニック見本市」的なインスト・アルバムよりも遙かに聞きやすいと思います。
そうそう、後者ではクリームの「ホワイト・ルーム」をカバーしていまして、オーソドックスながらも楽しめますよ。(ちょっぴり「唄のない歌謡曲」してますけどね。(^^;)

ベンはもう少ししたらソロに戻るわけですが、アッシュで得たものを活かした曲をたくさん生み出してほしいと思います。

ということで、今回はこれくらいにしましょう。また何か仕入れたら、その時には書きますからね。

では、また次回に。