第88回 Sellersville Theater 2004

 さて、アッシュの新しいブートCDRを入手しました。アッシュの最近の音源をリリースしているレーベルから3種類くらい一気に出たのですが、2CDRで7000円くらいするので一度に3種類はきついということと、House Of Blues はすでに持っているという理由で、ミキシング・コンソール直結の音源というふれ込みのこのアルバムを購入することにしました。

WISHBONE ASH / SELLERSVILLE THEATER 2004  <2000GFRR>

Disc 1 : 1. Bona Fide / 2. Wait Out The Storm / 3. Warrior / 4. The King Will Come / 5. Throw Down The Sword / 6. Faith Hope & Love / 7. Standing In The Rain / 8. "Ben's Story" / 9. Time Was

Disc 2 : 1. F.U.B.B. / 2. Almighty Blues / 3. Living Proof / 4. Blowing Free // 5. Errors Of My Way / 6. Jailbait / 7. Baby What You Want Me To Do

という曲目で、2枚目のM5以降がアンコールになります。アンコール以外はバッファローと同じセットリストですね。前に書いたニューヨークのバッファローでのライヴが最高のできでしたので、今回も期待十分です。

早速1枚目をトレーに乗せます。......が、時間表示は出るものの、再生ができません。レンズクリーニングもして何度か試してみたのですが、うちのメインのマシンのフィリップスのCDRレコーダーでは再生することができませんでした。(いくらブートCDRとはいえ、困ったものです。)でも、とりあえずパソコンには読み込めるので、別のCDRにコピーしてみると、それは再生することができました。やれやれです。(^^;

気をとりなおして、聴いていきましょう。最初のドラムの音からして、本当に生々しい音感ですね。MCは少し大きすぎるくらいです。M1はやはりオーソドックスな演奏ですね。M2では、ヴォーカルが本当にくっきりと聞こえます。今のメンバーではヴォーカル・パートはあまり強くないのですが、アンディーの歌はずいぶんと上手くなっていますので、アンディー中心のミックスならば問題なしと言っていいでしょう。アコースティック気味に鳴るギターの音の生々しさは凄いですね。

続いて名曲の3連発に行きます。M3はバッファローと同等の出来映えですね。M4もいい演奏ですね。ベンのギター・ソロはここでも輝いています。アンディーのギターの音質の変化が克明に判ることも特筆ものです。M5も、さすがの出来映えです。ラストのアンディーのギター・ソロですが、バッファローと基本的には同じなのですが、よりメロディアスな印象を受けるバッファーローのソロのほうに軍配をあげます。

続く名曲M6ですが、やはりベンのソロが聴きどころです。M5と同じように、バッファローのソロの方がいいできだとは思いますが、それにほとんど劣らないソロだと思います。M7もバッファロー同様の素晴らしい演奏です。

M8は、ベンのMCですね。アッシュに入ってどうのこうのとか(笑)言っています。知人に聴かされたアッシュのブートレッグCDがすべての始まりだったようですけどね。(^^)そしてM9です。ヴォーカルはおいておいて、ここではギターの音色が聴きどころですね。Aパートの幻想的な美しさは、昔のままです。

では、2枚目に行きましょう。M1はやはりハイライトの1曲と言えるでしょう。ここでは、ギターの出だしの二人のタイミングが合わずに「あれっ?」と思うのですが、それ以降は渾身の演奏ですね。M2も素晴らしい演奏ですね。やはり間奏の静かなパートがハーモニー・ツインになっていないのが残念です。M3ですが、ここでもギターの音色の切り替えを堪能してくださいね。(^^)M4は、オーソドックスにキメていますね。

アンコールです。バッファローでは「光なき世界」でしたが、ここでは「あやまち」から入っています。さすがにコーラスは昔より落ちるものの、よくまとまった演奏です。ここでも、ベンの煌びやかなフレーズをまじえたソロが印象的です。M6も、バッファーロー同様にきちっとした演奏です。

このアルバムで一番の特記事項はM7ではないでしょうか。昔のレパートリーのブルース・ナンバーを、アッシュ史上最強のギター・コンビで演奏しているのですからね。BLUE LAWのライヴ盤でもそうだったのですが、この曲あたりでも、アンディーのアルバート・キングへのオマージュが感じられますね。ハイテクながらも結構からっとしているベンのソロとの対比が面白いです。

ミキシング・コンソール直結という謳い文句だけあって、本当にクリアーな音質です。音質的には文句のつけようがありません。(個人的には、最上級のオーディエンス録音(たぶん)のバッファローの音のほうが、バランスが良くて好きですけどね。)ヴォーカルも生々しいのですが、なによりもギターの音質が凄いです。エフェクターの音、ほとんんど生に近い音と、音のニュアンスが克明に判ります。アンディーのギターでも、曲の途中でアコースティックみたいな響きになったりナチュラルディストーションになったりという切り替えが、音の質感の変化さえ感じることができます。

ということで、アンディーとベンのギター・コンビネーションのすべて(フレーズだけでなく音質の切り替えを含めて)を堪能したい人、このCDはマスト・アイテムですよ。また、昔からのアッシュ・フリークの人も(残念ながらバッファローの音源はブート化されていないので入手困難ですので、)絶対にゲットしておいてくださいね。

それよりも、最近のアッシュは聴いていない昔のアッシュのファンの人、メンバーにこだわらずに聴いてみてください。昔のサウンドのイメージを大切にしながらもよりパワフルに煌びやかになったギター・コンビネーションは、絶対に気に入ると思いますよ。(^^)


では、また次回に。