第78回 TOKYO 1975


 さて、今回はアッシュのブートレッグCDRの紹介です。今回は、珍しくアルゼンチン製のCDRで、「TOKYO 1975」というタイトルになっています。レーベルはMASTERPORT、番号はMASTERPORT-063ですね。一応、カラージャケットなのですが、レーベルはシール貼付で、どちらかというと丁寧な作りではありません。

 内容ですが、1975年2月21日の中野サンプラザということで、この年の来日公演の東京の2日目ということになります。オーディエンス録音でのモノラル音源ですが、時代的にも多くは望めないそれなりの音ですね。昔出ていた「LIVE PLAZA」(こっちは23日の音源でした)と比べると、ギターの音が大きく入っているのが特徴ですが、ノイズも多いと思います。

 CDには、アンコールの前までの曲が収められていると思われます。1.DON'T COME BACK / 2.SILVER SHOES / 3.MEMBER INTRO / 4.THE KING WILL COME / 5.WARRIOR / 6.THROW DOWN THE SWORD / 7.PERSEPHONE / 8.THANK YOU FOR AUDIENCE / 9.F.U.B.B. / 10.TIME WAS / 11.BLOWING FREE / 12.JAILBAIT ということなのですが、M3とM8はMCのみですので、全部で10曲ということになりますね。あとは、アンコールの「ノー・イージー・ロード」「明日はいずこに」で、この日のギグは終わったと推察できます。

 内容的には、他の日のブートレッグと同じように、そつのないできではないかと思われます。特にM1やM9あたりは熱の籠もった演奏ですね。逆に、M6のソロやM7あたりは、もっと美しいギターフレーズを聴かせて欲しいとも思わせてくれます。

 全体的には、録音があまり良くないのと、録音に難がある曲がある(たとえば、録音時の失敗なのか、M4では途中で曲が「飛んで」しまったりします)ということで、あくまでマニア向けの1枚だと思います。

では、また次回に。