第73回 ALMIGHTY BLUES

さて、先日書いたライヴDVD「ALIGHTY BLUES」ですが、ようやくNTSC版が届きました。(^^) 気になっていたリージョンですが、うちのリージョン2のドライヴでもかかりましたので、どうやらリージョン・フリーのようですね。良かった、良かった。

NTSC版は、初回限定版で2枚組になっていまして、1枚目はこの春のライヴで、2枚目は89年の有名なライヴをフルに収めてありました。2枚目はボーナスDVDというわけでしょうが、前のDVDを持っていない人以外には無用のものではありますけどね。(^^;

ということで、ここでは1枚目のみに絞って書いていきましょう。

 曲目は予定通り、ALMIGHTY BLUES / WARRIOR / UNDERGRAOUND / STANDING IN THE RAIN / FAITH, HOPE, AND LOVE / CHANGING TRACKS / ON YOUR OWN / THROW DOWN THE SWORD / COME RAIN, COME SHINE / ANCIENT REMEDY / TIME WAS / JAIL BAIT の12曲入りです。画面はワイド画面ですね。

 中心となるのはこの春のロンドンでのライヴで、その時の音源を元に、他の会場(リバプールとか野外フェスティバルとか)の映像を切り替えて使っています。どの会場の映像も、ちゃんとその曲のその部分の映像を使って丁寧に編集されているので、音との違和感は少ないのですが、次々に切り替えられる映像を見ていると、やはりせわしないような気分にもなります。ただ、音の方は1会場のものを使っていますので、聴いていると違和感はありません。そういう意味では、すぐ後にリリースされる同名CD(過去の例からして、同じ音源だと思います。)のほうが集中して聴けるのかもしれませんけどね。

あと、野外フェスティバルの映像がバックステージからのショットばかりでバンドの後ろ姿ばかりだというのが気になると言えば気になりますね。(まだ明るいうちのギグなので、なんとなく前座扱いっぽく、観衆の反応もイマイチですしね。)

それと、ロンドンの会場が大きくないので、カメラのアングルに苦労しているのがわかります。少し高い位置からやアップのショットでは全身が映るものの、前からの引いたショットでは観客の頭でギターが半分隠れてしまうくらいです。まあ、個人的には、自分も観客席にいるような気がして面白かったんですけどね。

といろいろ愚痴っぽいことも書いたのですが、肝心の演奏のほうは、本当に申し分ありません。これまでのアッシュの正規ビデオの中では「一番のでき」だと思います。ベンとボブのヴォーカルも「心配無用!」って感じですし、アンディーのギターは相変わらず熱くメロディアスに歌っているのですから。

ノリノリのALMIGHTY BLUESは小手調べというところで、続くWARRIORにも熱がこもっています。そして、最初のヤマ場は「FAITH, HOPE, AND LOVE」でしょう。いつもよりはベンがちょっと硬いかな?という気もしますが、本当に名曲名演と言うところです。

映像作品としてのヤマ場は、やはりTHROE DOWN THE SWORDからCOME RAIN, COME SHINEに続くところでしょう。特に後者では、アッシュとしては異色の作品をライヴでも自分たちのものとして違和感なく溶け込ませています。

ホント、最後のJAILBAITまで、アッシュは元気にやってるよ、と、安心して見ていける作品だと思いますね。


あと、別のサイトの情報によると、「Warriors(2CD)」はやはりコンピレーションのようです。ところどころにメドレー形式の表記もあるので、ライヴ・コンピレーションかもしれませんけどね。そのあたりは、入手できたら書くことにしましょう。

では、また次回に。