第56回 ライヴハウスのアッシュ

 さて、今回は10月に行われたアッシュのギグの話です。えっ、今回はどうしたんだって?実はね、今度はUSASHのDr.Johnからのアイテムなんです。彼のところにも「ナンバー・ザ・ブレイヴ」のCDを沢山送ったんですが、そのお礼にって、10月にとあるライヴハウスで行われたアッシュのギグの模様を、VTRで送ってくれたのです。今度は映像付なので、前回の音源で判断したヴォーカルやソロの弾き分けがはっきりとわかるってことですね。音源では「なんとなく」としかわからなかったけど、今度はバッチリですよ。(でも、前回の僕の聞き取り間違いも暴露する形になるのですね。ま、マチガイは笑って許してちょうだいませませ。(^^;)

ビデオは編集してあるので、ギグをフルに収めたものではないようです。でも、音質は前回のCDRよりもバランスがいいようですね。ボブのベースもはっきりと聞こえます。(^^)では、早速、見ていくことにしましょう。

最初は「MOUNTAINSIDE」です。アンディーはフライングV、ベンはストラト(左用のネックですけどね)を持っています。ヴォーカルはアンディーです。ギターソロは、最初がアンディーで、ラストがベンでした。ベンのフレーズがカッコ良かったですね。

次は「RUNAWAY」です。ベンはレスポールに持ち替えています。ここでもリード・ヴォーカルはアンディーで、ギター・ソロはベンでした。ベンのフレーズは、1月前よりもずいぶんと滑らかに聞こえます。ローリーのフレーズを踏襲しているのは、そのままなんですけどね。

ベンがストラトに持ち替えて、「YOU SEE RED」です。アンディーとベンのツイン・ヴォーカルです。サビやミドル8のソロ・ヴォーカルは、アンディーでした。(^^;ギター・ソロも、アンディーが弾いています。前回のアップでは、我ながらあてにならない耳でしたね。(結果的には、前回音だけ聞いて「どっちだろう?」と迷ったところはアンディーが弾いていて、「明らかにベンだ」と思ったところはベンのパートだったようです。)

メンバー紹介に続いて「THE KING WILL COME」です。この曲に関しては、前回の印象と変化がありません。というか、このメンバーでもかなり演奏をしているし、ベンもおそらくずっと前からコピーしていた曲でしょうから、ほぼスタイルが確立しているということなのでしょう。ベンのソロは、やっぱり聞き応えがあります。リードヴォーカルがアンディーでコーラスがベンですが、ベンも結構唄えているようですね。

ベンがまたレスポールに持ち替えて「THROW DOWN THE SWORD」です。リード・ヴォーカルはアンディーです。ここでのコーラスは、ベンではなくてボブですね。ベンのディレイ(前回はエコーと書いたのですが、どっちかというとディレイっぽく聞こえます)を効かせたバッキングは、やっぱり印象的です。アンディーのソロは相変わらずさすがですね。前回のものよりもいいできだと思います。ソロの後半では、ベンもリード・ギターに加わります。お互いに顔を見合わせながらソロを弾く二人は、なかなか様になっています。(^^)

次は新曲です。二人ともギターを持ち替えていますね。ベンは普通のストラト、アンディーはミュージックマンでしょうか?おっと、前回の音源には入っていない曲ですね。イントロのベンのフレーズは、ディレイが効いていてポップでカッコいいのです。この曲も、アルバムのハイライトになり得る曲だと思います。ニュー・アルバムへの期待がまたひとつ高まりました。(^^)

そして「FAITH, HOPE, AND LOVE」です。イントロのハーモニー・ツインはやっぱり美しいですね。ハーモニー・ツインは、きちんと最初から入っていますので、前回のタイミングのずれは「ベンがまだタイミングを掴みきっていなかった」ってことのようですね。1回目のソロはアンディーです。哀愁味溢れるソロはやっぱり最高ですね。2回目のソロはベンです。前半のまるでアンディーのような哀愁味溢れるソロもいいし、ラストのスリリングな早引きフレーズもカッコいいですよ。やったぜ、ベン!!

次は「ALMIGHTY BLUES」です。十八番のブギーだけあって、みんな楽しそうですね。最初と3回目のソロがアンディー、2回目のソロがベンですが、ベンはずいぶん思い切って弾くようになってますね。

次は「SOMETIME WORLD」です。リード・ヴォーカルはアンディーでした。(ゴメンよぉ..。)サイレント・パートでのソロはベンです。ここでも唄は短めにアレンジして、アグレッシヴなパートに移ります。ボブのベースは、前回の音源よりは迫力を増して聞こえますが、やっぱりマーティンと比べるとちょっと物足りないかな? コーラス・パートですが、アンディーのメイン・ヴォーカルは変わらないものとして、スキャットの部分はベンで、唄の部分はベンとボブで担当しています。

続いて「STRANGE AFFAIR」です。前回の印象と同じように、安心して聞いていられますね。(^^)

ベンがレスポールに持ち替えて「LIVING PROOF」です。ベンのギター・ソロですが、ローリーのフレーズを踏襲してはいるものの、一瞬挟んだ煌びやかな早引きフレーズが印象的ですね。なんとなく、この形でまとまっていくのかな?という気はします。ラストのアンディーのソロは、ベンに刺激されたのか、ちょっと早引き風のフレーズを入れようとしていました。

そして「BLOWIN FREE」。アンディーとベンとボブのトリプル・ヴォーカルです。気がつけば、アンディーはストラトになってますね。(いつからだろう?)VTRの編集で曲が途切れるのが残念ですが、観客とのかけあいが楽しそうです。途中でバッド・ウェザー・ブルースを挟む構成ですね。ソロの最後のハーモニー・ツインは、煌びやかな「ベン・ヴァージョン」です。ラストのソロもベンでした。(^^)

ラストは「HARD TIMES」です。でもね、この曲の途中で(きっと、もとのテープが終わったのでしょうね。)VTRは終わっちゃうのですよ。 凄く残念なんですけどね。特に、おそらくアンコールで演奏されたであろう「THE WAY OF THE WORLD」でのベンのソロが聴けないのが本当に残念です。

ということで、長さの点での不満は残るものの、現在のアッシュを知るには、充分すぎるほどのアイテムでした。(^^)

ベンのギターですが、もっと時間が経てばバンドの中にしっくりとまとまっていくだろうな、という予感を感じさせてくれます。ただ、アンディーだけを中心としたヴォーカル・パートは、ちょっと弱いままなのかなとは思いますけどね。(これでベースがトニーかマーティンだったら...と思うのは、やはりないものねだりでしょうね。(^^;)

それじゃ、今日はこのあたりで。