第45回 アッシュの新メンバー!

 日本では5月と言えばゴールデン・ウィークでしたが、アッシュの近辺でも大きな動きがありました。オフィシャルのHPから5月2日に配信されたニュースですが、アッシュがメンバー・チェンジをしたというのです。先日「ライヴデイト3」がリリースされたばかりで、近日中に30周年コンサートのDVDが発売されようかというこの時期に、我が耳を疑うようなニュースですよね。ホント、びっくりです。

ギター&ヴォーカルのマーク・バーチが抜けて音楽界から足を洗うとのことで、彼はコンピューター関連の仕事に就くことになるようです。マークからそのことを聞いたアンディーは、代わりのギタリストを探すことにしたのですが、アンディーが最初に思いついたのが、フィンランドのギタリストのベン・グランフェルトでした。

このHPでも前にも書いたことがあるのですが、彼のバンドはずっとアッシュと一緒にツアーをまわり、「アッシュ・ファミリー」の一員として、自他共に認められている人です。そういう意味では、一番自然な選択枝が彼だったということでしょう。

彼のバンド「ベン・グランフェルト・バンド」は、今までに何枚かのアルバムをリリースしていまして、日本盤も出ています。どのアルバムもギター・インストゥルメンタル・アルバムで、彼の伸び伸びとしたギターがフィーチャーされていました。(まあ、セールスのほうは、芳しいとは言えなかったようですけれども。)

また、彼は2000年にファン・クラブ・リリースされたアッシュのトリビュート・アルバムの中でも、「SOMETIME WORLD」で個性的なギターを聴かせてくれていました。(ここでも前に取り上げていますけれどね。)

彼のギターに関しては、心配するところは全くないと言えます。テクニック的には、アッシュの歴代のギタリストの中でも最強と言っていいでしょう。それに、彼のギターは、決してテクニックを見せびらかすだけの無機質的なものではないからです。自分のバンドのCDではわかりにくいのですが、アッシュのトリビュートアルバムを聴けば、それがよくわかります。

あとは、彼がどれだけ唄うことができるのかということですね。(インスト・アルバムでは彼の歌唱力はわかりませんからね。(^^;)彼の唄のレベルがどれくらいなのかによって、ライヴ・パフォーマンスの締まり具合が決まってくると思います。まあ、トリビュートアルバムでの唄が彼自身のものであるなら、あまり心配の必要もないとは思いますけどね。

余談ですが、彼が前に在籍していたバンドは、「あの」レニングラード・カウボーイズだそうです。ちょっと想像できませんけどね。(^^;

より詳しいニュースが、またオフィシャルHPに載るということですので、ちょっとオフィシャル・ページから目が離せない状態が続くことになるでしょう。

では、今回はこのへんで。

(追補)オフィシャルHPには、5月20日付けで、ベンの加入の経緯が書き加えられていました。まあ、あまり新しいことはなかったんですが、アンディーから電話をもらったベンは、家族や友人やバンドのメンバーたちに連絡を取り、晴れてアッシュに加入することになったとのことです。アンディーも、入っていたツアー等の予定をキャンセルすることもできなかったので、ごく自然の流れで「ファミリー」の一員である彼にオファーをしたんだそうです。