第34回 ホームのライヴ

さて、凄いCDが出ちゃいました。なんと、ホームのBBCライヴなのです。しかも、オフィシャルのマイナー・レーベルからのリリースということなのです。(まあ、ブート・メーカーだったら作りたいとは思わないでしょうけどね。(^^;)よくこんな音源がCDになったものだと関心してしまいます。いったい誰が買うのかな?とも思いますけどね。(イギリスのカントリー・ロックのファンは現在何人くらいいるのでしょうか?)

ジャケットの写真は、ホームの写真では古くから有名なものを使ってどことなくブートレッグ風の趣もありますますが、さすがオフィシャル・リリースだけあって、解説は充実しています。だって、ローリー本人が書いているんだもんね。(^^)

1.HOW WOULD IT FEEL / 2.RED E.LEWIS & RED CAPS / 3.DREAMER / 4.MY LADY OF THE BIRDS / 5. IN MY TIME / 6-17 "THE ALCHEMIST"

ということで、M1,2,5がファーストから、M3,4がセカンドからで、M6−17でサードアルバムの「THE ALCHEMIST」を全曲演っています。M1,2,4が72年のライヴで、残りが73年のものです。個人的には、ファーストに入っていた一番アッシュっぽいサウンドの曲「FAMILY」が入ってないのは残念なんですけどね。

演奏のほうですが、時代が時代だけに古さを感じさせられるのは仕方ないとして、ローリーのギターが十二分に堪能できます。ギターのリフやソロを聴いていると、ホントに中期のアッシュのギター・サウンドに近いものがあります。前にスタジオ・アルバムのことを書いた時にも言ったんですが、アッシュの曲作りにおけるローリーの貢献度が今更ながらに垣間見れるって感じですよ。ローリー・フリークの僕にとっては、非常に聞き応えのあるアルバムでした。

ライヴだけに多少粗いところもありますが、ノリの良さはスタジオ盤以上ですし、一応3枚のアルバムからの選曲ということで、ホームを聴いてみたいひとにはオススメのアルバムだと思いますよ。

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