第33回 BBCのアッシュ

  さて、今回は、BBCのライヴのお話です。ご存知の通り、アッシュは今までに、何回もBBC等のラジオ番組に出演しています。BBCのライヴ・番組については、アンディーが自分で書いた本「THE ILLUSTRATEDCOLLECTOR'S GUIDE TO WISHBONE ASH」の中でまとめているのですが、今回、その中の2枚(しかも本物!!)をゲットしたのです。e-bayのオークションでかなり気合いを入れて競り落としたのですが、ビートルズのちょっとしたレア・アイテム並みの値段にはなりましたよ。(まあ、アンディーの本によると、アッシュのBBCのディスクは50枚もプレスされていないそうですので、今回逃したら次はないと思ったからなんですけどね。(^^;)

 1枚目は、78年のライヴです。SHOW #187(CN 03214/S)になるのですが、日本公演でも聴かせてくれた曲が、また違ったクリアーなミックスで聴けるのです。当時のレコードなので、ちょっとノイズも入るのですが、そんなの関係ないです。もう、最高ですよ〜。(^^)ミス・トーンがあったり、ハウリングが起こったりもしているのですが、逆にそれが生々しくて、臨場感たっぷりなのです。

 曲目は、THE KING WILL COME / YOU SEE RED / FRONT PAGE NEWS / WAY OF THE WORLD // PHOENIX / ANGER IN HARMONY / QUEEN OF TORTURE / BLOWIN' FREE ということで、コンサート全体のことを思えば控え目なのですが、60分番組の中に収めるのですから、仕方ないですね。メンバーは、ANDY, MARTIN, STEVE & LAURIE です。

 中でも、B1での観客の盛り上がり方は凄いですね。やっぱりこの曲を好きな人というのは多いんでしょうね。僕としては、B2のライヴ・テイクが嬉しかったですね。ハーモニー・ツインも最高に決まっていますしね。(^^)

 2枚目は、88年のライヴです。SHOW #433(CN 5146/S)になります。テッドが戻ってきてからのライヴになりますね。曲目は、TANGIBLE EVIDENCE / LIVING PROOF / GENEVIEVE / NO MORE LONELY NIGHTS / THE KING WILL COME // THROW DOWN THE SWORD / CLOUSSEAU / IN THE SKIN / BLOWIN' FREE / JAILBAIT という具合です。

 でも、テッドは5曲目のTHE KING WILL COMEから参加していまして、それまではJAMIE CROMPTON という人がギターを弾いているとのことです。この時期のA4なんて、ホントに珍しいですよね。リード・ヴォーカルはアンディーがとっているんだけど、なかなか変わった感じに聞こえます。メンバーは、ANDY, MARTIN, STEVE & TED (JAMIE)です。

 ただ、テッドは久々のステージになるためか、「ブランクを十分に感じさせる((^^;)」できではあります。THE KING WILL COME(ソロはいい演奏ですが)とかTHROW DOWN THE SWORDとかは、ちょっと危なっかしいギターを弾いています。また、バンドとしてのノリも、テッドが入ってからは少し落ちているのが残念です。

 ちなみに、アンディーの本でも、このアルバムのレコード番号と、ショウの番号は「?」となっていますから、もしかしたら、アンディー自身もこのアルバムは持っていないのかもしれませんね。

 僕は、まだこの2枚を音源としたブート盤を聴いたことがありませんし、存在も知りません。ですから、喜びもひとしおでした。当然のことながら、録音もいいし、ホント、清盛の舞台から飛び降りるつもりでビッドした「かい」はありましたよ。(^^)(でも、これでボーナスまで苦しいお財布になりましたけどね。)

 では、また。

(2001.2.5追記)諸事情により、88年のBBCディスクは、USASHのDr.JOHNのところに移籍することとなりました。