第24回 WHISKYのアッシュ

 

 さて、前回のビデオはイマイチだったのですが、懲りずにUS ASHから1月のWHISKY A GO GOでのライヴのビデオを入手しました。プロ・ショットということで、もしかしたら、アメリカのケーブル・テレビか何かで放送されたのでしょうか?画質もずいぶん綺麗です。そして、今度は曲はきちんと最後まで入っていますし、十分に楽しめる作品になっていました。

 司会の挨拶が長々(3分半)と続き、ようやくアッシュの登場です。1曲目はREAL GUITARS HAVE WINGSですね。アンディーのフライングVとマークのレスポールはいいハーモニーを醸し出しています。曲が終わると、アンディーが聞き慣れた「指癖」フレーズを弾き始めます。そう、そのままTHE KING WILL COME のイントロにに続く、あのフレーズですよ。(^^)ここでの聴きモノは、やっぱりマークのワウワウ・ギターですね。これまでのギタリストに比べると、ややストレートな音色で、よりロックっぽく迫っています。

 次は THROW DOWN THE SWORDです。アンディーがイントロを弾く間に、マークがギターをストラトに持ち替えます。途中から、マークは1オクターブ上で弾くようになるところが、新しいアレンジと言えますね。マークの唄は、高音が良く出ているのですが、ミキシングの関係か、少し小さすぎるくらいです。例によって、最後のソロはアンディーがひとりで弾きます。いつもながら見事なソロですね。

 次は MOUNTAIN SIDE です。イルミネーションズのオープニングを飾った曲ですね。ここでは、ボブもコーラスに入ります。ギター・ソロはマークですが、やっぱりちょっと「カタい」なって感じです。(きっと、彼の本来のスタイルとは違ったパターンのフレーズなんでしょうね。)

 アンディーがギターを持ち替えて、マークがリズミックなリフを刻みはじめます。イルミネーションズの中でもアンディーがリード・ヴォーカルだったNO JOKEです。ギター・ソロはアンディーもマークも弾いていますが、ここでのマークのソロはなかなかのものです。アンディーに負けてはいませんよ。(まあ、最後のソロでアンディーが貫禄を見せつけて終わるのですけどね。)

 次は SOMETIME THE WORLD です。リード・ヴォーカルはアンディーですね。録音のせいか、マークのベース・ラインがよく聞こえません。マーティンのあの強烈なベース・ラインが耳に残っているだけし、少し物足りないのは仕方ないところでしょうか。ここでも、アンディーのソロが聴きモノです。

 次はSTRANGE AFFAIR。ブギー調のアレンジでいつも通り渋くキメています。メンバー紹介を挟んで、LIVING PROOFです。テッドが再加入した頃にもライヴでは演っていた曲ですから、アンディーがそれだけお気に入りだということなのでしょう。この曲も、ボブがコーラスに加わります。間奏のハーモニー・ツインからマークのソロもキマっていますが、最高なのはラストのアンディーのソロだってことは言うまでもありません。

 ラストを飾るのは、これしかない曲、BLOWIN' FREE です。アンディーとマークのヴォーカル・ハーモニーが心地いいですね。途中で、アンディーが客とかけあって盛り上げています。」

 ということで、これはなかなか満足のいくビデオですね。何曲か途中の曲をカットして編集してあるだろうし、この後に続くであろうアンコールは観ることができませんが、今のアッシュの様子を知るには十分すぎるビデオです。ローリーが加入当初は「カタい」ギターを弾いていたのと同じように、ギグを重ねていけば、マークのギターも徐々にバンドになじんでくることと思います。アンディーがいる限り、アッシュはいつまでもアッシュであり続けることでしょう。

 ところで、このビデオと同時に、僕はUS ASHから3枚のCDRを入手しました。1枚は、このビデオと全く同じ音源なのですが、ちょっとノイズが多くて聞きづらいものでした。残りの2枚は「30 YEARS OF WISHBONE ASH」「JUST TOURING」と名付けられたもので、(FROM THE ARCHIVES からの音源も含まれていますけど、)おそらくボックス・セットを補完する意味合いで作られたものでしょう。

 あと、とうとう「PLAYIN' FREE」を入手できました。このHPを見てくれた人が譲ってくださったんです。(^^)本当にありがとうございました。これからも頑張りますからね〜。(^^)