第13回 レコードコレクター誌のアッシュ

 

 先日、友人から1995年に出たレコード・コレクター誌(イギリスの雑誌です)186号を譲ってもらいました。アッシュの特集もあります。日本では、レコード・コレクターズ誌でもゴールド・ワックス誌でも特集はなさそうですけれど、地元イギリスではやってくれてたんですね。(ページ数はそんなに多くないですけれど。)その中に(アンディーの書いたコレクターズガイドにも載ってましたが)、アッシュのレア・レコードの特集もありました。ついでに、当時のイギリスでの値段もついていましたので、ちょっと紹介したいと思います。

 アッシュのレコードには、あまり高いアイテムはないのですが、プロモーション用のレコードには、何枚か高価なものもあります。

 特集の中で一番高かったのが、「AUSTRALLIAN TOUR SAMPLER」というアルバムで、1975年にオーストラリアで25枚作られたものだそうです。値段は250ポンド(1ポンドは240円くらいです。)です。

 その次が、1976年の日本製のプロモLP「SPECIAL D.J. COPY」(写真)で、150ポンドです。まあ、イギリスでは、日本製のプロモ・アイテムは無茶苦茶高いですから、仕方ないところではありますね。

 それから先は、値段もぐっと落ちるのですが、「NITEBIRD AND COMPANY」という米軍放送用のアルバム(1976年)が45ポンド、アメリカ製のプロモ「AN EVENING PROGRAMME WITH WISHBONE ASH」と「LIVE FROM MEMPHIS」(共に1972年)が、どちらも40ポンドという値段です。

 その他でも、日本製のアルバム「LIVE IN TOKYO」の帯付きのやつとか、日本のみの2枚組のベスト盤「WISHBONE ASH」あたりが35ポンドとかついていますけど、普通のアルバムは8〜15ポンドくらいです。シングルでは3〜10ポンドといった値段がついています。やはり、アッシュのアイテムは、そんなに高くないようです。前回書いた「TWIN BARRELS BURNING」にしても、イギリス盤で12ポンド、アメリカ盤で15ポンドというところで、思ったほど高くないですね。

 この特集記事ですが、アッシュのバイオグラフィーや、珍しいレコードの解説など、一応、一通りのことは押さえてありました。「ライヴ・デイト2」の初回限定2枚組のこととかも、当然書いてありましたけどね。レコードの写真が白黒なのは残念ですが、結構面白い特集記事ではありました。

 < SPECIAL D.J.COPY / MCA / MLD-94 / JAPAN >