第57回 Hello, My Dear

 さて、なかなか更新のないこのコーナーですが、1年以上経っての更新になります。(苦笑)

今回は、3月にリリースされた上田さんのソロ・アルバム「Hello, My Dear」の話です。(インターネットで注文しておけば良かったのですが、地元の店で入手しようとしたら、入手に手間取ってしまい、そうこうするうちに今日になっちゃいましたけどね。(^^;)ソロ・アルバムと言っても、実際は6曲入りのミニ・アルバムということになりますね。レーベルはHIYO RWCORDS、番号はHYCR-2001、そして曲目は次の通りです。

1.Magical・Musical night / 2.バビロンの光 / 3.迷路のランナー / 4.ぼくら小説症候群 / 5.激痛に耐えた恋〜You Are My Dentist〜 / 6.Hello, My Dear

参加メンバーは、小泉<こいちゃま>信彦さんを中心にして、ピカサや系図狩からみのいつものメンバーがならんでいます。そして、今回はすべての曲を上田さんが作曲しているのが特徴ですね。

M1のイントロで逆回転の音がフェード・インしてくるのには一瞬驚きました。おそらく、サウンド・プロデューサーの片割れでもある小泉さんのカラーでしょうね。これが風祭クンのアルバムなら別に驚くことではありませんが、チューリップでもオールウェイズでもロック色の強い役割の多かった上田さんだけに、効果は抜群でしたけど。(^^)曲にはいると、ファンタスティックでメロディアスなメロディーの印象的な、素敵な曲ですね。途中の山本耕右さんのドライヴィング・ベースも耳に残りますが、ラストのロックっぽいパートに従来の上田色もちょっぴりアピールしております。(笑)

M2は、アレンジからしてブリティッシュ(クイーン+キング・クリムゾン)してますね。パートパートの使用楽器や音の処理からもそれは顕著です。楽曲的にも、リリカルでメロディックなヴァースにファンタスティックなサビにロックンロールのミドル8と、メリハリが効いています。間奏のギターも典型的な70年代ブリティッシュ・ロックのサウンドですね。ちなみに、歌詞は杉さんでした。

M3は、ミッド・テンポのバラード・ナンバーです。メロディーは本当に自然に流れていきます。コーラス(伊豆田さんと風祭クンですか)も、あくまで控えめに曲を盛り立てていますね。佳曲です。

松尾さんが歌詞を書いたM4も、前曲よりは少しアップ・テンポですが、ミッドテンポのバラードです。バッドフィンガーやパイロットのようなサウンド(人はそれをチューリップ・サウンドと呼びますが(笑))ですね。でも、リリカルなメロディーとコーラスが出てくるミドル8の美しさにははっとさせられます。2番の上田さんと伊豆田さんの絡みも心地よく響き、小泉さんのバッハをモチーフにしたアレンジに浸る間もなくまたあのミドル8がやってきて、構成も見事ですね。

M5のイントロのギターの音は、まるでGENEのようです。メロディーはイマイチかも知れませんが、アップテンポのロックン・ロール・ナンバーです。モロにポールかマー坊かというようなベースラインが最高にカッコイイ曲です。小泉さんのアレンジも凝りまくっていますよ。(^^)

あっという間にラスト・ナンバーですね。M6は小泉さんと上田さんの二人だけで創りあげられています。これも美しいメロディーのバラードですね。3ヶ月遅れのクリスマス・ソングというところでしょうか。感動的な曲です。

ということで、ミニ・アルバムであることが惜しまれるほど充実したアルバムだと思いますし、上田さんのメロディー・メーカーとしての力が存分に発揮されていると思います。バンドのメンバーのソロ・アルバムと言えば、バンドの音とは違ったものになる傾向が強いのですが、ここに収められた曲は、どれもピカサのアルバムに入っていても遜色のないものばかりです。(ピカサでは1〜2曲くらいしか割り当てがまわってこないと思えますので、上田さんのクリエーターとしての欲求を満たすためのソロアルバムであろうと窺えますね。)内容的のも文句なしの1枚だといえるでしょう。

そう言えば、出ると言われてから久しい風祭クンのソロ・アルバムはどうなっているのかな?そんなことが気になる今日この頃です。

では、また次回に。