第42回 地球におちた種 

さて、今回は予告通り風祭クンのソロ・ライヴの話です。10月には仕事と曜日の都合で行けなかったのですが、今回は行ってきましたよ。(^^)飛行機の関係で、僕は開演ギリギリにようやくたどり着いたのですが、座席には、まだ少し余裕があるかなというくらいでした。

みんなに配られた手作りのパンフレットを覗くひまもなく、急いで料理をお腹に収めると、ステージを眺めてみました。バックの壁にはスペース・シャトルなどのピンナップが貼られ、ステージの真ん中あたりには地球儀、ピアノの上には宇宙飛行士(ロケット・マンと言いたいけどね。(^^))の人形が2体と、ロケットの置物がありました。このライヴ・シリーズのテーマに合わせているようですね。

会場が暗くなり、スペーシーなSEが流れます。風祭クンは、青緑のシャツに茶色の革ジャン、地味系のサイケなズボン(茶色・青緑・黄緑・黄色・白の変わりストライプ)で、アコギを持っての登場でした。風祭クンは飴をなめていたのを忘れていて、飴を片づけてから演奏が始まります。

1.アクロス・ザ・ユニバース(ACROSS THE UNIVERSE)

第1部は弾き語りとしゃべりです。1曲目は、ビートルズのジョンの曲です。気が付けば、パンフレットにはこの曲の歌詞と訳詞が入っていました。風祭クンにとって初挑戦の曲だそうですが、「宇宙」というイメージにも合う選曲です。風祭クンは、ジョンよりもやや甘めに、(でも、ジョンの魂をこめて、)ギター1本でシンプルに唄ってくれました。アコギでベース・ランニングも入れてのチャレンジでしたが、まずまずといったところでしょうか。

この曲の後、風祭クンの長い「しゃべり」に入ります。ここでは、ソロ・アルバムのことを話してくれたのだけど、まとめると、レコーディングは順調に進んでいるけれど、日程やレーベルは未定だとのことですよ。なるべくいい形で出したいので、インディーズ・レーベルを2〜3当たっているそうですが、なかなか条件がうまく合わないようですね。それと、インターネットのHPは、近い内に開くとのことですので、お楽しみに。

2.ヒューマン・レーシング(HUMAN RACING)

風祭クンがピアノに移動しての2曲目は、ニック・カーショウのセカンド・アルバムのタイトル曲です。ここでは、風祭クンが打ち込んできたオケをバックにしての演奏でした。(でも、ピアノの生音があまり聞こえなかったよ。(^^;)なかなか美しいメロディーの曲ですね。10CC(でも、エリック・スチュワートのほう)の香りのぷんぷんする曲でした。ちなみに、HUMAN RACEで「人類」と言う意味になるのですが、競争(レース)とかけているようですね。

3.海辺にて

これも、風祭クンの打ち込みによるオケをバックにしての演奏でした。レゲエ・アレンジで、ウイングスの「Cムーン」みたいな感じです....と思ったら、ホントにイントロで「Cムーン」を小さく唄ってましたね。風祭クンは、少し歌詞を忘れたりしたのだけど、お約束の手拍子も入っての、ほのぼのとした雰囲気でした。昔とくらべてちょっと声が出ていないかな?と思える部分もあったし、ラストにはコーラスを入れてほしかったけど、これもまずまずの演奏じゃなかったかな。

4.地球におちた種

ソロ・アルバムのオープニングに収録される予定の曲だそうです。ラフ・ミックスのテープで聴かせてくれました。(生演奏・生歌は、なしです。)昔、ソロ・ライヴの終わりで流れた曲ですね。今度は歌詞もしっかりついていたのですが、これは杉さんの詞だそうですよ。前にも書いたのだけど、アイ・アム・ザ・ウォルラス風のイントロからラストのSEまで、ビートルズの中期のジョンの匂いがぷんぷんしてくる曲です。間奏のオーケストレーションは、アルバムでは、もう少し広がりを持たせるような音処理になるのかな?と感じました。

歌詞は結構雄大に仕上がっているので、アルバムの最後の曲の歌詞で、この曲をどのように受けるのか、ちょっと興味がわいてきました。流れとしては、SEにはいったままですかさず次の曲のイントロにつなげる展開が良いんじゃないかな?と思いましたけどね。

というところで、第1部が終了です。しばしの休憩の後、第2部の始まりです。今度はバンドでの演奏になります。ベースにはおなじみの松本クン(リッケン・バッカーだよ)、パーカッションには、前にも出演したことのある山北クン、そしてギターは「うずまき」というバンドのギタリストの木下クン(フルアコのギターだぁ(^^))というラインナップです。

5.スペース・オダティー(SPACE ODDITY)

風祭クンがアコギを持っての1曲目は、デヴィッド・ボウイのカバーです。あくまでアコースティックに、包み込むようなサウンドで唄われます。木下クンのギターもナチュラルなトーンですね。(ちなみに、「スペース・オダティー」のシングル盤って、かなり高いんですよね。「スペイス・オディティ」のほうなら安いんだけどね。...関係ない話でごめんなさい。(^^;)

6.ジギー・スターダスト(ZIGGY STARDUST)

続けざまにボウイのカバーが唄われます。前曲と同じようなサウンドですね。サビのヴォーカルが少し固いような気がしますが、サウンドの暖かさがそれを充分に補っていますね。(ちなみに、この曲は、バウハウスのカバー・ヴァージョンがカッコ良かったのを覚えています。)

7.’66−あの頃の僕たちは

風祭クンがピアノの移動しての演奏です。風祭クンのピアノも、思えばずいぶん上達したもんだと思います。バック・コーラスも板についているし、木下クンのギターもシブくていいですね。こと、コーラス・ワークに関しては、ソロ・ライヴ史上最強ではないでしょうか。(^^)

8.出会いのために

いきなりピアノをとちっちゃいましたが、仕切直して、またまたALWAYSナンバーが唄われます。Aメロの所の木下クンのカッティングが(レゲエ風裏打ち)面白かったですね。ギター・ソロは、オーソドックスなジャズ風のフレーズでキメてくれましたが、この曲にはよく合っていました。

9.去年よりも君が好きさ

またまたALWAYSナンバーです。バカラック風味2連発ってところでしょうか。3連シャッフルのノリで聴かせてくれました。ここで感心したのは、木下クンのギターです。カッティング・パターンを変えながらのバッキングですが、テクニック云々と言うより、「うたごころ」に溢れたカッティングは凄く良かったですよ。(ライヴが終わった後、木下クンにそう話した時の、彼の嬉しそうな笑顔が印象的でした。)

10.ヘイ・ジュード(HEY JUDE)

前の曲の後に、松本クンや木下クンと風祭クンのトークをやっていたのですが、形勢不利になった((^^;)風祭クンは、いきなり曲を始めちゃいました。(木下クンもちょっと驚いていましたよ。)演奏自体は、慣れたもので、安心して聴いていられますね。コーラスも生々しくて((^^;)迫力ありましたよ。

11.愛はタイム・マシーン

ナチュラルなトーンの木下クンのギターは、こういう曲に一番似合います。(^^)(ギター・ソロは、イマイチコードに乗り切れていないところもあったけどね。)またまたコーラスに迫力がありました。ここで、松本・山北・風祭の三人がステージから下がります。

12.お手紙

この曲と次の曲は、木下クンのソロのコーナーです。彼はいい声の持ち主で、なかなか聴かせてくれましたね、うん。この曲は、うずまきの次のアルバムに入るそうなんですけど、ジョン・ハイアットや90年代のニック・ロウのような感じの曲でした。(渋くてポップってやつね。)

13.ヒコーキのうた

うずまきのアルバムに入っていた曲だそうです。もともとはカルメン・マキさんに作った曲なんだそうですが、歌詞の一部(あんぱんと牛乳)が彼女のカラーに合わないとのことで、自分で唄うことになったんだそうですよ。ニール・ヤングみたいな感じの曲でした。

14.DON'T WORRYだよ

またバンドのメンバーがフルに揃いました。風祭クンは、エピフォンのカジノを持っています。荒々しいコードのカッティングに乗って始まったのは、この曲でした。昔からおなじみの、デイヴ・メイスン風アコースティック・アレンジでのヴァージョンでした。いつも書いているのだけど、この曲のこのアレンジは、凄くカッコいいですよ、はい。木下クンのギターもバッチリキメてくれてました。(^^)

15.地球はメリーゴーランド

風祭クンがアコギに持ち替えての演奏です。これも前からやっていたガロのカバーなのですが、Aメロのところは、風祭クンと木下クンのハモリでした。やっぱ、こうしてハモってくれると、心地いいですよね。(^^)

16.IMAGERY〜I'M OT IN LOVE〜SAILING AWAY

風祭クンがピアノに戻って、これももうおなじみになってしまった「力業」メドレーです。(でも、今回はラジオカくんは出演していませんけどね。)山北クンが、楽器をとっかえひっかえしながら、確実&効果的にリズムをとっているのが印象的でした。IMARGERYのサビにもコーラスが入るし、I'M NOT IN LOVEのミドル8のコーラスもバッチリだったし、SAILING AWAYでのコーラスも良かったですよ。木下クンはハモリが上手いなと感じました。(私論ですが、ハモリの上手いギタリストがバッキングをすると、うたごころの溢れるギターが聴けることが多いなと思いますよ。)というところで、第2部も終了です。

17.ドント・レット・ミー・ダウン(DON'T LET ME DOWN)

風祭クンがエピフォンを持っての1曲目です。ところが、風祭クンのエピフォンのチューニングが全くバラバラで、なかなか合いません。(木下クンはその間にとっととWCに行ってきちゃいました。(^^;)でもね、風祭クンが苦労している間に、木下クンがリフをちょろちょろ弾いていたので、イントロが鳴る前から曲がわかっちゃいましたけどね。でも、さすがに曲にはいると、風祭クンの真骨頂です。最高の演奏を聴かせてもらいました。(^^)

18.嵐の恋(NO MATTER WHAT)

アンコールの2曲目は、バッドフィンガーの大ヒット曲です。風祭クンのボーカルは、ピート・ハムみたいにはいかないけど、演奏もちょっと粗いけど、その粗さがまるでバッドフィンガーのライヴを彷彿させてくれて良かったです。(^^)

19.HI! HI! HI!

アンコールのラストは、ALWAYSのこの曲でした。60年代風のギターで始まったのだけど、木下クンのフェイクをはじめ、ちょっと感じの違うアレンジでの面白い演奏でした。(うねりが少し足りないような気もしましたけどね。)2コーラス目からのハモリがなかったのは、ちと残念でした。というところで、アンコールも終了です。

20.ラヴ(LOVE)

2回目のアンコールは、風祭クンのソロでした。おなじみとなったこの曲を、アコギ1本でシンプルに唄いあげてくれました。(途中でリズムが走ったけどね。)

21.サラ

風祭クンがピアノに移って、本日最後の曲です。ソロ・アルバムからの曲で、杉さんの詞の曲です。前のソロ・ライヴの時にも披露されていますね。あの時も書いたように、エリック・カルメンの香りのする美しい曲です。風祭クンのピアノも、凄く上達していました。(これでもう少し肩の力が抜けたら、もっと良くなると思いますけどね。(^^))

ということで、今回のライヴは終わりを告げたのでした。新しい発見の部分は少なかったけど、凄く楽しめたライヴでしたよ。

では、今回はこのへんで。