第38回 Gratitude 

とうとう上田さんのソロ・アルバムが出ました。(^^)僕はさっき帰って来て、通信販売で送られてきたCDの封を切ったところですけど、シンプルなジャケットが印象的ですね。ピカサ関係の方々はもちろん、元オフコースの清水さんとか、wishingの方々とか、沢山のゲスト陣が参加しています。

アルバムを聴いた感想や受け止め方は人それぞれだと思うし、やっぱり自分の感性で聴くが一番なのだけど、今回は僕が聴いてみた感想を書いてみることにしますね。

1.Break Out

いきなり流れてくる生々しいドラムのサウンドにはびっくりしました。と思う間もなく、曲のイントロが流れてきます。ハーモニカを加えて、どことなくヤードバーズの(と言うよりもエアロかな?)トレイン・ケプト・ア・ローリングを彷彿させる始まり方ですね。(^^)でも、曲に入ると、シンプルなサウンドが流れてきました。ギターのリフもソロも、懐かしのロックンロールですね。隠し味的に使っているペダル・スティールが効いていますね。上田さん本人の作品です。

2.Daddyはロックンロール中毒

杉真理さんの作品で、バック・コーラスも杉&松尾コンビです。曲名からわかるように、またまたロックン・ロール・ナンバーです。ここではビートルズの香りがぷんぷんしてきます。歌詞もビートルズに関する歌詞だし、ギターの刻みは、まるでBOXのようですよ。当然、ビートルズのフレーズやサウンドが散りばめられています。エンディングもBOX風に決めています。

3.線路の夕陽

これも、上田さんの作品です。ストロベリーフィールズ・フォーエヴァー風の出だしから、一転、アコギの刻みにのって唄われていく曲です。風祭クンのポール風のベースがなかなかカッコイイのです。(前のライヴで本人も言っていたんだけどね。)そして、メロディーもコーラスもギター・ソロ(哲っちゃんですね)も、やっぱりビートルズなのです。(^^)アルバム中で一番TULIPに近いサウンドの曲かな?

4.チープショット

伊豆田さんの曲で、伊豆田さんはピアノとベースを弾いています。山本圭祐さんのギターが印象的なロックン・ロールです。バックコーラスには杉さんの名前も見えますね。コーラス・パートは、完全にピカサの世界になっています。ミドル8は、一転して伊豆田さんならではの甘いメロディーのバラードになっています。(ここだけリード・ヴォーカルも伊豆田さんと上田さんのツイン・ヴォーカルになってますけどね。)で、ウイングスの「ハイ・ハイ・ハイ」みたいな間奏に突入します。ここでの山本さんのスライド・ギターのソロは、まるで73年の頃のミック・テイラーを彷彿させますね。

5.Silent Stage

杉さんと上田さんの共作ですが、歌詞はいかにも杉さんの書きそうな「バンド内輪もの」です。メロディーは違うのですが、サウンド的には、ビートルズのフレイバーが散りばめられた70年代初頭のシンガー・ソングライター風です。ラストはやはりビートルズ風のアコギで締めてくれました。

6.遠い未来

またまた上田さんの曲です。ベースは清水さんです。最初のパートのサウンドは、聞き覚えのある70年代サウンドですね。右チャンネルのギターのリフは、まるでイ・プーのドディーみたいです。でも、コーラスパートやBメロのところは、マイナー調の印象的なメロディーが素敵です。間奏はまるでバッド・カンパニーみたいですね。ちなみに、僕はこの曲が一番気に入りました。(^^)

7.尖った涙

上田さんと松尾さんの共作です。イントロのリフは60年代風で、曲に入ると、BOX風になります。コーラスの杉&松尾コンビも完璧ですね。松尾さんの曲らしく、サウンドは凄く凝っています。間奏でも「万華鏡サウンド」が楽しめますよ。

8.STARS(大切な別れ)

まるでビリー・ジョエルの曲みたいなエレピのイントロで始まる曲です。上田さんと風祭クンの共作ですね。ゆったりしたメロディーをせつせつと歌い上げる上田さんのヴォーカルがいいですね。(^^) ある意味では、上田さんに一番合った曲だと言えるでしょう。バックでさりげなく流れている小泉さんのピアノのフレーズもいいですね。ちなみに、僕の(個人的な好みは別にして)一押しの曲です。

9.Brown

上田さんの曲です。ちょっぴりアメリカンだけど、バッド・フィンガー風のサウンドで大らかに唄われていきます。これもTULIPのサウンドに近い曲ですよね。

10.Gratitude〜感謝〜

上田さんが仲間達(そして、たぶん応援してくれているすべての人たち)への想いを唄った曲ですね。アコギの美しい響きが、メロディーの良さをシンプルに盛り立てていきます。ええ曲やなぁ。(^^)前の曲がアルバムのフィナーレで、これがアウトロって感じですね。

11.オイサ−幻の福神流−

これはボーナス・トラックとのことですね。(^^; ライヴ風のざわざわしたSEの後、R&B風の軽快なイントロに乗って曲が始まります。ギターのリフと絡む「オイサ!」のかけ声もゴキゲンですね。で臨場感たっぷりの力強いSE(かけ声)でアルバムは終わるのでした。

ということで、全体的には、ロックン・ロール・アルバムと言ってもいいんじゃないかな?そんな中に入っているM8やM10がホントに印象的でオイシイのです。また、M3やM9で聴かれるTULIPのフレーバー(特にギター・サウンド)には、ファンなら思わずにやりとするんじゃないかな。ともかく、今の上田さんの音楽が十分に楽しめるアルバムだと思いますよ。

このCDはインディーズなので、普通のお店には置いていないそうです。欲しい人は、西門蒲鉾店のリリース情報のページを見てくださいね。