都会X

  都会では 夜は早くやって来る

  閉じたノート 脇にかかえて

  電車を待った頃に

  もう西の空は 色を失っている

  

  あなたに逢いたくて

  信号さえ待てなかった

  そんなこと 思い出して

  車の流れ 目で追っている

  

  街角は 鮮かに飾られてる

  両手をポケットにつっこんで

  家路を急ぐ人々

  もう息も白く 風が頬に冷たい

  

  少し寒くなったから

  僕も帰ることにしよう

  あなたの手紙の他に

  暖かさのかけらもない部屋に

 

  あなたの優しさを

  忘れないうちに...

  そう思いながら

  一日はただ過ぎて行く....