イート伊藤がかなり意訳しております。
iCab 2.9.5 ベータではタブ(「タブブラウジング」)のサポートとブラウザウィンドウの再設計が新しくなされた。
ブラウザウインドウは全般的にほとんど以前と変わらないように見える。しかし、いくつかの改良と変更がある。
ナビゲーションツールバーを簡単に設定できるようになった。「View」メニューから「Customize Navigation Toolbar」を選択 (訳者註 : ブラウザウィンドウが開かれていないとこの項目は選択できない)、或いはコンテクスチュアルメニューをナビゲーションツールバー上で出す。そうすると、ナビゲーションツールバーに置けるアイテム群がブラウザウィンドウに表示される。ドラッグ操作で、気に入ったものを追加または必要無いものを削除できる。あなたの好みでロケーションツールバーを独立させるかどうかを選ぶ事ができる。ロケーションツールバーが非表示にされている場合、URL と検索のフィールドをナビゲーションツールバーに置く事ができる (これはスペースの節約になる)。ロケーションツールバーが表示されている場合はこれは不可能である (そうしないと URL フィールドが同時に二つ存在してしまう)。カスタマイズウィンドウ内の URL フィールドアイテムと検索フィールドアイテムは、ロケーションツールバーが非表示の場合のみ現れる。又ツールバーの表示を、テキストのみ、アイコンのみ、両方とも、の三つから選ぶ事ができる。Mac OS X では組み込み済みアイコン五種類のから一つを選択できる。
全てのツールバー (ナビゲーション、ロケーション、フェイバリット、スタンダードリンクとステータスバー) は、いつでも表示をオン / オフ可能だ。ロケーションツールバーを表示させると、このツールバーがすでに URL と検索のフィールドを含んでいるのでこれらの項目は (もし追加されていたならば) ナビゲーションツールバーから削除される。再びロケーションツールバーを非表示にすると、ナビゲーションツールバーは元に戻る。
URL 入力フィールドの左側にある球体アイコンはドラッグ可能で、他のアプリケーションへの URL コピーに使用できる。右の矢印ボタンをクリックすると、入力された URL を開く (URL フィールドにフォーカスがあれば、リターンキーでも同様)。URL フィールドへのテキスト入力中、URL フィールドの下に表示される小さいメニューには入力されているテキストを含む全ての既知の URL リストを表示するする。矢印上下キー或いはマウスでそのリストから一つを選択可能で、全てを手入力する必要が無くなる。このメニューで表示される URL は、Hotlist や履歴を参照している。iCab Preferences の「Autocomplete」セッティングでこれを設定できる。
検索フィールドの左のアイコンをクリックするとサーチエンジンを選択するためのポップアップメニューが表示され、右側の「検索」ボタンで (或いはリターンキーで) 検索を開始する。ポップアップメニューの中の検索エンジンは、iCab Preferences の「Internet Search」セッティングで設定できる。新しい検索エンジンを設定する他の全ての方法を知るために公式の iCab プレビューアーカイブに含まれる「iCab 2.9 documentation」ファイルを読んで欲しい。もちろん、URL フィールドを使用した検索リクエスト (例えば URL フィールドに「g icab」と入力して google で「icab」を検索する [この話題の詳細については「iCab 2.9 documentation」を]) も可能である。
フェイバリットツールバーは、ドラッグ & ドロップで項目の入れ替えが可能になった。入れ替えは、目的の位置へドラッグするだけで良い。アイテムを削除するには、ファインダーのゴミ箱にドラッグすれば良い。新しいサイトの追加は、URL をツールバーにドラッグする (例えば、URL フィールドの球体アイコン、或いは別のアプリケーションから URL を) 。その際表示されるダイアログボックスで新しいフェイバリット項目のタイトルを入力 / 変更できる。Mac OS X では、Hotlist プレファレンスでこれを設定できる。
URL または検索フィールドが見えない (ツールバーが非表示、或いはあまりに小さい) 場合、URL や検索キーワード入力の要請があると iCab はダイアログボックスを開く。
ブラウザウインドウのローカル履歴には、「Back」と「Forward」ボタンのポップアップメニューでアクセスできる。これらのボタン上でコントロール-クリック、或いはマウスボタンを押し続けると履歴メニューが表示される。
「Relaod」ボタンは、ページが更新されている場合だけ再読み込みする。シフトキーを押しながら「Relaod」ボタンをクリックすると更新の有無に関わらず再読み込みする。
「Print」ボタンは、シフトキーを押しながらだとプリントダイアログを、シフトキー無しだとプリントプレビューを開く。
タブの助けで、一つのウインドウに複数のウェブページを開くことができる。
タブ使用の可否はプレファレンスダイアログで設定できる (Mac OS X では「Browser > General > Tabs」、クラシックバージョンでは「Operation > Tabs」)。
重要 : プレファレンスでタブをオン / オフしても現在開かれているウィンドウに対する設定は変化せず、既に開いているタブがあればそのまま残る。よってこのオプションは新規ウィンドウに対してだけ効果が出る。
タブ機能が加わっても iCab は概ね以前と同じように動作する。以前からのキーボードショートカット、メニューその他の全ては今まで通り働く。新規タブへのウェブページの表示向けには、新しいショートカット、そしてメインメニューとコンテクスチュアルメニューへの新しいアイテムが追加された。依って、ページを開くのは現在のウィンドウ或いはタブなのか、それとも、新しいウィンドウもしくは新しいタブなのか、いつでもコントロール可能だ。新しいウインドウではなく新しいタブを開くのがお望みならば、幾つかのデフォルトショートカットは変更可能なので、より短いショートカットをタブに割り当てる事もできる。
「Tabs」プレファレンスには以下の設定がある :
Mac OS X では、三番目のマウスボタンでリンクをクリックすると新しいタブで開く (もしマウスホイールがあるならば、大概『三番目のボタン』として機能する)。修飾キーを必要としないこの操作は非常に快適である。
タブツールバーには固有のコンテクスチュアルメニューがある (タブツールバー上で control-クリックする)。このメニューでタブの開閉或いはブックマークへの登録が可能である。
ウインドウ内のの全てのタブは、「タブグループ」として Hotlist に登録可能である (タブツールバーのコンテクスチュアルメニュー、叉は Hotlist メニューのアイテム「File tab group」を使う)。例えば hotlist メニューまたはフェイバリットツールバーからそのようなタブグループを開くと、一つのブラウザウインドウに再び別々のタブに分けて全てのサイトを開く。
注意 : タブ機能を切っている場合は、タブグループを別々の独立したウィンドウで開く。
リンクのクリック、或いはフェイバリットツールバーか Hotlist メニューでのアイテム選択によって、選ばれたウェブページが開かれる。クリックする際、一緒に特定のキーを押していれば新しいページを新しいウィンドウ又はタブで、そして前面と背面どちらに開くかを iCab に指示できる。
デフォルトで、以下のキーが使用されている :
何のキーも押さなければカレントウィンドウに開く。command キーだけが押されている場合、カレントウィンドウを置き換える事なく新規ウィンドウを開く。command キーに加え ALT キーが押されていると新規タブに開く。上の二つに対し Shift キーも加わると、それぞれ背面に新しく開く。
前段で言及したように、プレファレンスダイアログのタブセッティングのオプションによってショートカットの動作が変更される。このように、例えば、複数のウィンドウ上でタブを使いたいという場合に短く簡単にタイプできるショートカットをタブに割り当てる、という事も可能である。Mac OS X では、プレファレンスダイアログは現在のショートカットの動作を直ちにタブセッティングパネルに表示する。以下のテーブルに、タブセッティングごとのショートカットの動作の違いを示しておく :
オプション「Open new Tabs instead of new windows」と「Tabs open in background by default」が両方ともオフの場合のデフォルトセッティング。デフォルトのショートカットは以下の通り :
Click : 現在のウインドウまたはタブにページを開く Cmd-Click : 新しいウインドウにページを開く Alt-Cmd-Click : 新しいタブにページを開く Shift-Cmd-Click : 新しい背面ウインドウにページを開く Alt-Shift-Cmd-Click : 新しい背面タブにページを開く
オプション「Open new Tabs instead of new windows」がオンの場合、ウィンドウを開くショートカットとタブと開くショートカットが入れ代わるので、より短いショートカットはタブに使われる :
Click : 現在のウインドウまたはタブにページを開く Cmd-Click : 新しいタブにページを開く Alt-Cmd-Click : 新しいウインドウにページを開く Shift-Cmd-Click : 新しい背面タブにページを開く Alt-Shift-Cmd-Click : 新しい背面ウインドウにページを開く
「Tabs open in background by default」がオンであれば、より短いタブショートカットはバックグラウンドで新しいタブを開くために使われる。後で読むためのページを頻繁に開くのであればこれは非常に役にたつだろう。
Click : 現在のウインドウまたはタブにページを開く Cmd-Click : 新しいウインドウにページを開く Alt-Cmd-Click : 新しい背面タブにページを開く Shift-Cmd-Click : 新しい背面ウインドウにページを開く Alt-Shift-Cmd-Click : 新しいタブにページを開く
両方のオプション (「Open new Tabs instead of new windows」と「Tabs open in background by default」) が有効であれば、以下のショートカットが使われる :
Click : 現在のウインドウまたはタブにページを開く Cmd-Click : 新しい背面タブにページを開く Alt-Cmd-Click : 新しいウインドウにページを開く Shift-Cmd-Click : 新しいタブにページを開く Alt-Shift-Cmd-Click : 新しい背面ウインドウにページを開く
タブが無効ならば、以下のショートカットが使われる :
Click : 現在のウインドウにページを開く Cmd-Click : 新しいウインドウにページを開く Alt-Cmd-Click : 新しいウインドウにページを開く Shift-Cmd-Click : 新しい背面ウインドウにページを開く Alt-Shift-Cmd-Click : 新しい背面ウインドウにページを開く
他の重要ないくつかのショートカット :
新規ウィンドウを開らけない、というのがキオスクモードに於ける (必要な) 制限である。しかし、新規ウィンドウを開けないと全く使い物にならない、という困ったデザインのページが幾つか存在する。したがって、キオスクモード中は間それらのサイトにはアクセスできなかった。これからは、新しいウィンドウの代りに新しいタブを開くので、キオスクモードでもこれらのサイトにアクセスできる。