兵庫医大ささやま医療センター リハビリテーションセンター


Hyogo college of medicine rehabilitation center
"Speech therapy"


言語療法部門

【所在地】
〒669-2337 兵庫県篠山市山内町75番地
TEL:0795-52-7381 FAX:0795-52-7382

【役割】
脳卒中や脳腫瘍、変性疾患などの病気や事故、加齢など様々な要因で、
(1)コミュニケーションに障害をもつ方に対し、言語療法を通じコミュニケーション効率の改善をはかります。
(2)食べることに障害をもつ方に対し、チームの一員として、主に口腔、咽頭喉頭の評価や機能改善を中心に関わっていきます。

【対象】
現在、当センターの言語療法では
 (1)篠山病院(入院・外来)
 (2)ささやま老人保健施設(デイサービス含む)
 (3)通所リハビリテーション
において、回復期から、維持期まで長期的な関わりをもっています。

【内容】
(1)コミュニケーション障害に対して
  
〈コミュニケーション機能へのアプローチ〉
例えば・・・

・失語症
症状や重症度などに応じた課題を選択、表出、理解能力の改善、新しいコミュニケーション手段の獲得を促します。(コミュニケーションには、話し言葉や文字だけでなく、身振りや音、図や絵、表情など多くのものを使います。)

・運動障害性構音障害
口唇、舌など 「しゃべる」 ための器官の運動機能回復、「しゃべり易さ」の改善、「しゃべり方」の獲得を目指します。また、重度障害例に対しては、代替的な手段の検討も行います。

〈コミュニケーションADLへのアプローチ〉
・グループ訓練
   主に失語症患者を対象に、自由な会話を交えた課題やゲームを通じて実用的な
   コミュニケーション手段の獲得を目指します。そして、何よりも他者との交流
   の場を多く持つことで、コミュニケーションに自信を持つ “きっかけ” を
   つくります。

・会話ノート、カードの製作
   必要に応じ、コミュニケーションのヒントや手段となるカードやノートを
   その方の症状に応じて製作します。
   また、日常の中で実際に使えるようにする “コツ“ をつかんでいただきます。

・情報の提供
   家族、周囲のスタッフに対して、
   効果的なコミュニケーションの方法について情報を伝えます。
   また、時には訓練に一緒に参加して頂き、
   コミュニケーションの“コツ“ をつかんで頂きます。

  
〈重度障害例に対してのアプローチ〉
身体や高次脳機能に重度の障害をもち、他者とのコミュニケーションが非常に困難な方を対象に、OTや介護士と協力、グループワークを行っています。レクレーションなどを通じ、コミュニケーションの拡大をはかります。

(2)摂食・嚥下障害に対して
〈食べる機能へのアプローチ〉
主に口腔、咽頭、喉頭の器官を中心に食べる機能の客観的評価を行います。
それに基づき、障害された運動機能の回復や代償手段の獲得により
食べる機能の向上を図ります。

〈食べる楽しみへのアプローチ〉
栄養補給だけでなく、楽しむことも食事において大切な要素の一つです。
限られた機能の中での食事をする際は、評価に基づいた、より安全で効率の良い食事の内容や方法などについて、情報をご家族や他のスタッフに伝え、一緒に検討していきます。

<今後の課題>
・失語症など高次脳機能障害に対する評価、訓練法の検討
・失語症を中心とするコミュニケーション障害を持つ方の活動の場を提供
・運動障害性構音障害、嚥下障害における客観的な評価体系の確立
・老人保健施設、訪問事業への言語聴覚士の関わり

【入院に関する問い合わせ先】
兵庫医科大学ささやま医療センター リハビリテーションセンター
〒669-2337 兵庫県篠山市山内町75
Tel0795-52-7381
Fax0795-52-7382

または、

兵庫医科大学リハビリテーション医学
〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1
Tel0798-45-6881
Fax0798-45-6948

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