兵庫医大ささやま医療センター リハビリテーションセンター

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Hyogo college of medicine rehabilitation center
"Occupational therapy"

作業療法部門

【所在地】
〒669-2337　兵庫県篠山市山内町75番地
TEL：0795-52-7381　FAX：0795-52-7382

作業療法はどこで行われているの・・・？


当センターでは以下のような分野で作業療法士が関わっています。

・篠山病院（入院・外来）
　　　　　　　　　　　　→医療的な治療やケアを必要とされる方

・ささやま老人保健施設（デイサービス含む）
　　　　　　　　　　　　→在宅生活への準備として生活中心のケアを必要とされる方

・訪問リハビリテーション
　　　　　　　　　　　　→介護保健対象者で在宅生活に困っている方や
　　　　　　　　　　　　　センターに来ることが困難な方

　　　＊当センターでは,各施設から家庭まで作業療法士が関わりをもち、
　　　　回復期から維持期まで、長期的につながりのあるフォローを行っています。

各分野での取り組みは・・・？
　　　　　病院では・・・
　　　　　　　　　　　・疾患や障害に応じた基本的な能力の改善
　　　　　　　　　　　・病棟をはじめとする実際場面での日常生活動作の練習
　　　　　　　　　　　・家屋環境を想定しての日常生活動作の指導や援助
　　　　　　　　　　　・安全で無理のない介助方法の指導や援助
　　　　　　　　　　　・家屋環境や福祉機器の選択についての助言

　　　　　 　　　　＊いずれも一人一人の状態に合った援助を提供していきます。

　　　　　老健では・・・
　　　　　　　　　　　・集団リハビリやレクレーションを通じて活動量を維持し生活のリズムを整える
　　　　　　　　　　　・一人一人の状態にあった日常生活自立への援助
　　　　　　　　　　　・作品づくりをはじめ、生活の中で楽しみや生きがいを得るきっかけづくり
　　　　　　　　　　　・在宅に向けての家屋環境の工夫や福祉機器の選択を提案
　　　　　　　　　　　・介護者となる家族への介助方法の指導や援助

　　　　　訪問では・・・
　　　　　　　　　　　・日常生活や家事等が円滑に行えるような動作方法の指導や援助
　　　　　　　　　　　・家族の方に対する実生活場面での介助方法の指導や援助
　　　　　　　　　　　・理学療法士やケアマネージャー、専門業者等との協力のもと、
　　　　　　　　　　　　手すりの設置や段差の解消など家屋環境の工夫の提案
　　　　　　　　　　　・生活の中で楽しめる活動の提供

　こんな取り組みも・・・

　篠山は自然豊かで美しい町です。センター周辺にも、のどかな田園風景が広がっています。
作業療法中も、「田植えまでには治さんと・・・」「はよう退院して畑行かなあかん」。
窓の外を見ては、「雨が少ないから稲の具合が心配や」「霧が黒豆をおいしくするんやで」
といった会話が飛び交っています。

　この地域の特色として、農業に従事されている方が多いこと、
そして、その多くが高齢者の方であること、があげられます。
そこでリハビリテーションセンターの中庭に、規模は小さいですが家庭菜園を作りました。
この家庭菜園を以下のような目的でリハビリテーションに利用しています。

　・毎日の水やりや手入れなど、役割を持つことで生活のリズムをととのえる
　・気候や気温の変化など外界の様子を感じる機会を持つ
　・農作業の模擬練習
　・なじみの動作である農作業の体験による意欲向上やリハビリへの動機付け

　今年は何種類かの野菜と果物を収穫し、きれいな花を咲かせました。
そして、収穫した野菜は家事動作練習として調理実習などにも利用しました。
また、篠山では伝統工芸として今田町の「立杭焼き」が全国的に有名です。
陶芸は地元の人々にとっても親しみのある作業活動のひとつといえるでしょう。
　リハビリテーションセンターにも作業療法の一環として陶芸の設備があります。
土を練ることで腕や手指の筋力を増強し、形作る中で細かい指の動きを再獲得していきます。
脳卒中などで注意障害のある患者さんが集中して作品づくりに取り組む、
といった様子もみられます。

・・・このように篠山ならではの地域色あふれる取り組みも取り入れています。

　＊私たち作業療法士は地域に根ざし、
一人一人の生活にあった『作業療法』を提供できるよう努めています。
これからも対象者やその御家族の方との出会いを大切にし、
共に歩んでいくことを心がけていきます。

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