【概要】所在地: 〒669-2337 兵庫県篠山市山内町75番地
TEL:0795-52-7381 FAX:0795-52-7382
沿革:1999年 兵庫医科大学病院リハビリテーションセンター開設
2000年 訪問リハビリテーション開始
2000年 兵庫医科大学病院老人保健施設開設
【スタッフ】理学療法士 6名 助手 1名
【対象疾患】全体的に老人が多く、心肺系・骨関節に併存症を持っている方、痴呆症を合併する方も少なくありません。兵庫医科大学篠山病院が救急指定病院のため、各種疾患の急性期からの対応、療養型病床での回復期の対応、自宅での生活に向けた対応、在宅での対応(訪問リハ)など、急性期から在宅での生活まで一貫した理学療法を行うことが可能です。
対象となる疾患で特に多いもの
・脳血管障害の急性期・回復期
・心不全
・慢性呼吸不全(急性増悪も含む)、肺炎などの呼吸器系疾患
・慢性関節リウマチ(保存療法・術前後の療法)
・変形性膝・股関節症(保存療法・術前後の療法)
・各種骨折
・腰痛症
・頸部痛
・肩関節周囲炎(五十肩)
・加齢や長期臥床による全身弱化
【各疾患に対する理学療法の特徴】
(1)慢性呼吸不全
固定式自転車もしくはトレッドミルを使用し運動負荷試験を行います。同時に呼気ガス分析装置にて呼出される酸素・二酸化炭素など の量の計測や換気パターンの分析を行います。このような方法を用いることによりその患者さんにあった運動の量や方法を決定することができます。また、日常生活におい て「これ以上のことは体への負担が大きいのであまり行わないように。」、「この程度のことは大丈夫で す。」といった生活指導にも役立ちます。また、クリティカルパス注1を導入することで症状に応じて計画的かつ段階的に治療を進めていきます。 |
(2)変形性膝・股関節症・下肢の骨折など
筋電計を用い筋線維伝導速度を計測します(大腿の筋肉にて)。この測定を行うことにより、 患者さんの筋肉の特性を把握し、その特性に応じた筋力トレーニングの方法を決定することができます。 また、機械により筋力を測定し具体的に筋力を数値で示しどの程度弱っているのか、改善したのかを知る ことができます。 |
(3)腰痛症
これもクリティカルパス※注1を導入することで症状に応じて計画的かつ段階的に治療を進めて いきます。病院での治療から家庭での運動・生活指導などわかりやすく記載されたパンフレットを用い て説明します。また、腰痛症の場合特に腹背筋の筋力が関係してきますが、これを筋力測定機器を用い て計測し、評価・治療に役立てています。 |
※注1 クリティカルパス; 特定の疾患に対し、計画的かつ段階的に治療を進めていく方法。リハ医療開始時に治療の計画(進め方)を説明し、治療を開始します。
(4)水中歩行訓練装置
水の浮力を利用する事により、荷重時の関節の痛みを軽減させて歩く練習をすることができま す。また、水の抵抗が筋力トレーニングになります。さらに、水中を歩行することでより大きなエネル ギーを消費する事になるので、肥満の減量のための運動療法にも用います。 |