NAZCA


有視界飛行で離着陸する飛行場

茅葺きの管制塔


ナスカの地上絵を見るため

爆音を響かせた

セスナ機が飛立つ

広大な砂漠地帯


暫らく飛行すると

セスナ機が大きく傾き


操縦士が

地上絵の存在を知らせる

車の轍と地上絵らしき線が錯交し

何処に地上絵があるのか

とても分りにくい


操縦士が”わかった?”と

日本語で聞くので

”わからない”と答えると

親切に、もう一度機体を大きく傾け

同じ場所を飛行してくれる

最初は本当に親切なのだと思っていた


機体が傾く度にだんだん気持ち悪くなる

体ごと三半規管を揺さぶられ

ファインダーを覗き込んでの撮影は

最初に撮影した”宇宙人”で限界に達する

あとはもう、ノーファインダーで撮影

マトモな写真になるハズがない

前の方に座っていた女性がゲロゲロ

連鎖反応に耐える空の旅


”わかった?”と聞く操縦士の質問に

”わからない”と答える者は誰一人いなくなり

早くこの飛行が終了することを強く望む


操縦士は乗客が気持ち悪くなっていくサマを

楽しんでいる


いずれにせよ

強烈な思い出をつくってくれる

地上絵を見た後

ナスカMAPのある博物館へ

ここでは落着いて地上絵を撮影できる

(結局、本物の地上絵は3つ上の”宇宙人”だけ)

一度は乗ってみたいが

二度と乗りたくない

旅の空だった



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