BREEZE WITH A VALKYRIE


富士を臨むライダーズパラダイスを走るのが好きだ

ドッグウッド(花水木)が薄紅や白の花を落とし

葉に覆われる頃

さわやかな樹木の香りをはこぶ涼風の中を駆け抜ける

車重を感じさせないレスポンスと

ズッシリと安定した余裕の走り

走り屋のアンチャンに道を譲ると

申し訳無さそうに挨拶しながら抜かして行く

いいのさ、それぞれの走り方がある

ワリーね、じゃまして!

ワネッツのマスターが教えてくれた

スパイスドッグへと転がしてみる

香辛の効いたカレーを食らいながら

店の内外に眼を遊ばせる

若い女性二人が物珍しげに

ワルキューレのエンジンを

覗き込んでいるのが見える

エンジニアは自分が本当にほしいバイクを

設計したのだろう

全てのパーツにとことんこだわり

比類無い仕様に仕立て上げたのだ

このバイクを構想した人物


燻銀(いぶしぎん)な男の存在を知る



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