Icepeople紙 の記事の抄録です。記事を選ぶ基準は筆者の興味と独断です。
知っておくべき背景に疎いので、不適切な部分が残ってるかもしれません。乞御寛恕。

July 12, 2011 (Vol. 3, Issue 26)

Wikileaks : Drill, baby, drill

1面の写真 : 旅行者が飛行機から撮影したGronfjorden と Barentsburg の写真。1963年以来 17本の試掘井戸が掘られたが、経済的に価値のあるものは見つかっていない.人工地震による調査も行われているが、それによっても有望なものは見つかっていない。
米国は Svalbard の Norway 油田に期待できるか調べているが、権益問題でこじれるのを恐れている。
Svalbard における石油開発ブームは長い間想像もできないことだったが、米国が石油開発の可能性を調べているが、この地域の醜い権益争いを心配していることが、Wikileaks が今日公開した文書で明らかになった。
ノルウェーとロシアの間の争いは Svalbard では最大のものだ、と、文書に書かれている。米国は採掘条件も調べており、石油会社などは大陸棚の外れにあると期待しているが、ノルウェー政府は石油収入に過度に依存しているため、そのような政策では利権の衝突があるだろうとしている。
Svalbard の厳しい環境保護政策と 1963年以来の試掘結果では経済性が期待できないことのために、石油採掘の努力は北極圏の他の地域に集中されていた。
Wikileaks と Aftenposten によって明らかにされた書類によると Svalbard で石油と天然ガスの採掘が出来るようになる環境かという問題と、ノルウェーがこの地域での開発主導権を主張するだろうという問題がある。

Drop in the caol bucket

市場が落ち込み、石炭生産は半分以下に落ち込み、SNSK 社には他にも問題がある
SNSK 社は既に動乱の数年間を送っているが、石炭市場の混乱と経済の不透明性のために生産量は急減している。
SNSK は Longyearbyen と Svea で 2010年に 190万トンの石炭を掘り出したが、2009年の 260万トンよりは減少しており、2007年の 410万トンの記録からはだいぶ少ない。
Finansavisen と会社の年報を併せて判断すると、2010年には 3億4,900万クローネの売上げだが、2009年には 4億3,200万クローネであり、2008年に石炭価格が急騰 (skyrocketed to record) したときは、約11億クローネだった。
価格は 2008年の USD175/t から 2009年には USD128/t となり、2010年にはやや回復して USD131/t であった。しかし欧州での短期需要は落ち込んでおり、長期の需要予測も製造業も政策によって大きく変わる。
欧州のエネルギー会社は昨夏秋と適度の在庫があり、先月来買い手よりも売り手が活発だ、とロイター社のアナリストは今週語った。価格は比較的安定しているが、アジア等、他の地域での需要も弱い。
価格や需要が急上昇する可能性は長期的にはある、と、Citigroup のアナリスト は指摘する。経済がなにかのきっかけで回復するかもしれないからで、それに伴って石炭に依存する工業が急に盛んになって、価格が急回復する可能性がある、と。
その上、欧州の国の中で "グリーン" パワー政策を再考しようという動きがあり、日本の福島での地震による原子力発電所の危機がドイツの原子力発電所をすぐに止めようという動きになり、首脳が 2022年までに完全に原発停止を打ち出した。
負の影響としてギリシャのような国の借金と債務危機の問題があり、オーストラリア, 中国, 南アフリカのような地域での石炭輸出の増加がある。これらの地域では採掘事業が拡大し、技術進歩がある。
SNSK社は 長期にはゆるやかに生産が減少すると考えているが、採掘可能な場所では長期間経済的に採掘できると期待していて、Lunckefjell では 2014年から採掘が始まる。

July 5, 2011 (Vol. 3, Issue 25)

Hermansen confesses

SNSK 社員の 4百万クローネの収賄事件があった。同様に告発された LNS Spitsbergen 社 (SNSK から輸送, 採掘などを受託している会社) は、SNSK 社に対してこの事件によって打ち切られた契約を継続するように訴訟を起こすとしている。
担当検事は金曜日に、SNSK で 1999 〜 2008年に役員 (administrative director) を勤めた Hermansen 氏が納入業者から 4回、合計 4百万クローネを受け取った、と、事件の全容を自供したことを明らかにした。
Kristian Jebsens Rederi AS 社も告発されている。同社は SNSK 社の石炭を Svalbard から運搬している。
Hermansen 氏は当初、告発を否定し、自分の行動は SNSK 社の取締役会の許可を受けているとしていた。しかし、Nordlys 誌への告白に依ると、Hermansen 氏は Finnmark での工業化案件に支払う個人的な借金返済に充てた、とした。
Hermansen 氏は SNSK 社在職中にしばしば採掘リーダーとして賞賛され、胸像が Longyearbyen 政庁の玄関内に建っている。また、氏は他のノルウェー企業に多数関わっているが、この事件発覚後にそのすべてを辞職した。
政府の会計検査が明らかにしたところに依ると、Hermansen 氏が契約した SNSK 社契約は多数が異常に長い契約期間であり、市場価格よりもはるかに高い契約金額になっている。SNSK 社に依ると、その契約によって、社は数億クローネの負担がある、としている。
検事に依ると、Hermansenn 氏への罪科は決定中であり、LNS Spitsbergen 社へも科される、とのことだ。LNS Spitsbergen の親会社の LNS も役員 2名が昨 9月に契約に署名していることから、事件の影響を受けている。
SNSK 社は LNS Spitsbergen 社との契約を 9月1日で打ち切り、新しい会社とインフラ整備などの契約をする、とも公表している。LNS 社は契約の継続を求めて訴訟を起こす、としている。
SNSK 社役員は、当社の決定は内部監査に依るもので、政府監査のためではない、LNS 社は起訴されないだろう、契約打ち切りは検察とは関係なく、会社の信用がないためだ、と述べた。

Heavy oil ban costly for new mine

SNSK 社は 計画中の Lunckefjell 鉱山 (Svea の近く, 2014年採掘開始予定) からの石炭輸送船に重油を使ってはならないとする禁止令に、5,500万クローネが余計に掛かり、問題があるとしている。同禁止令は。油漏れによる被害を低減させるために Svalbard 政庁が定めたもの。しかし、SNSK が ノルウェー政府環境省に提出した書簡によると、最近の船は安全だし、過去 10年間の Svea では船の事故は起こっていない、としている。

SVALBARDPOSTEN紙の見出しから

Sportscenteret 前のメイン道路に建設中の柵のせいで違法駐車が増えた。消防署は困る、としているが、警察などは車の所有者の正しい表示がないので、違法駐車を取り締まれない、という。
30歳の男女各1名が麻薬の所持で逮捕され、暴力の再犯すれば Svalbard からの退去処分になる、と警告している。政庁担当者によると、5月に Longyearbyen のアパートで不審な麻薬が見つかり、少量のマリファナが見つかったとして、男女を逮捕した。2人はいずれも Longyearbyen の住民で、女は麻薬 5オンスを買い、暴力をふるったとして罰金 5,000 クローネを科され、男は麻薬使用で罰金 2,500クローネに処された。

What's up

June 28, 2011 (Vol. 3, Issue 24)

An UN-clear trip

Ted Turner (CNN 創業者) が国連基金の視察で Svalbard を訪れた。

Still want low biz tax?

ノルウェー政府財務省は、2011年からの法人税改正案を発表した。これまでは 16% だった税率を 28% に改める。Svalbard での活動や雇用に関係ない収入への課税を強化しようという目的だ、としている。
例えば、Seadrill 社はノルウェーでの 2010年の採掘で 7億1,900万クローネを稼ぎ、1億1,500 万クローネを納税した (税率 16%)。この会社の社員で Svalbard に住んでいるのは 1人だけで、その仕事は請求書の処理などの事務処理である。
これに対し、SNSK 社は、400人を雇い、6億6,500万クローネを稼いでいる。
Seadrill 社は、2007年に Svalbard に移転してきたのだが、この財務省案にはコメントしていない。大株主の Fredriksen 氏は、石油タンカーを世界で最も多数保有しており、ノルウェーでの最も富豪だったが、現在はキプロス国籍を取得し、キプロスに住んでいる (London の The Sunday Times 紙による)
財務省案では、Svalbard が租税回避地となるのを避け、Svalbard での従業員給与からの源泉徴収税額の 10倍超か、課税可能資産の 0.15倍超であれば、1千万クローネ超の利益には高額課税しようとしている。
財務省はこの案へのコメントを 8月29日まで受け付けていて、秋には議会に法案を提出し、1月1日から施行したいとしている。

Broils of summer

Svalbard Sailing Club で土曜日にハンバーガーやホットドッグを焼いている。Svalbardbutikken 前の駐車場では、Longyearbyen のタイ人の仲間がココナツチキンを焼いたり、タイの祖国料理を振る舞っている。これらの活動は今夏、定期的に行なわれる。

SVALBARDPOSTEN紙の見出しから

Bydrift は長期間放置されてきた建物の修理に 2億1千万クローネを要すが、その金の当てはない。OEC consulting 社から Longyearbyen の建設担当部署 に提出された予備報告によると、1970年代以来、必要な修理がされていないのが見つかり、窓や屋根は 10 〜 15年前には取り替えられているべきものだったし、浴室の中には数十年改装されていなかったものがあった。
AF Gruppen が 9月1日以降、SNSK 社のための輸送, 建設, メンテナンスを請け負う会社に選ばれた。SNSK 社に依ると、4社の入札社のなかで、最も良い条件での入札だった。AF Gruppen は ノルウェーで 3番目に大きな建設会社で、2千人の従業員を雇い、2010年の売上高 58億クローネ、税引前利益 3億7,200万クローネ。5年契約で、2年延長のオプション付き、6億クローネの契約額。SNSK - LNS社間の契約は収賄事件の発覚で打ち切られることになっている。LNS は、Svalbard での自社従業員を他場所に移すとしている。

What's up

June 21, 2011 (Vol. 3, Issue 23)

Treasuring town trash toil

金曜日と土曜日の市内一斉清掃で、日常生活のあらゆるごみが集まり、溶けた雪の下からはスキーのくくり付けられたベッド、犬そり、クリスマスツリーなどがたくさん回収された。もっとも多いごみは腐った食糧だった。「ベッドが目立つ、3月に Solfestuka を祝ってた間のそりレース "Ta Sjansen"からだと思うょ」と 清掃に協力した SNSK 社の Olsen 氏は言う。クリスマスツリーは雪の下に埋もれてるから取り除くには半年掛かると思う、とのことだ。
住民の多くは町をつついて清掃するのは政庁と SNSK 社の仕事と思ってる。Bydrift 社のごみ清掃工場の社員によると、2日間の清掃期間中、通常の 2倍のごみを処理したという。
住民は道端のごみドラムにごみを捨てることもでき、それは SNSK社と LNS社が回収するのだが、その他に、ボランティアが海岸や公共場所からのごみも回収した。
Bydrift 社の従業員によると、収集されたごみの量は 2007年の清掃時よりは少なく、その理由の一部として、2009年には project がなく、昨年には町周囲のごみを収集する努力をしたからだろう、とのこと。また、SNSK 社は社宅居住者にきれいにしなさい、と厳しくなってきた。

Warming brings new bird

地球温暖化のせいか、いままで見られなかった鳥がみられるようになった。

For a day, Svalbard is pagan heaven

Longyearbyen は夏至の日を祝う最高の場所だ、と、Salon 誌に紹介された。この 4ヶ月間、ずっと昼なので日中の長さは変わらないのだが、それが訪問者を驚かせるとして同誌に選ばれた。紹介記事では以下のようにも紹介されている「4月中旬から 8月中旬まで太陽が出っぱなし、もっと驚くことは、極夜で、11月中旬から1月下旬まで全く太陽は出ない。Longyearbyen はいろんなことで世界最北で、危険はほとんどないが、北極クマはすぐ近くを彷徨している」。
Longyearbyen を訪れる旅行者の多くは白夜を見るために来たと言うが、夏至の日だからというわけではない。夜更かししてしまうのが普通だが、日が長いので眠れない、と言う者はほとんどいない。
"You have no idea about the time and that's a problem," said Ralph van der Vecht, visiting from The Netherlands.
旅行者の中には、白夜で眠れないというのは、Svalbard で育った子供が夏のパリで感じる戸惑いに比べれば大したことない、というものもいる。
Longyearbyen 住民はしばしば極夜の季節の方が小さい町がより親密に感じられて好ましいと言う。
夏至当日の白夜ははじめのうち曇りの天気で荒涼としているが、夕方には晴れてきて、深夜には雲に遮られることなく太陽が集会する様子が見られるだろう。

Norway assists Pyramiden restoration

ロシアが Pyramiden を再建しようという努力はノルウェーからの文化財建築修復専門の大工の派遣で軌道に乗っている。
Pyramiden は 第二次世界大戦以降のソ連時代以降、ロシア人とウクライナ人が一時は 1,000人以上住んでいたが、12年前に放棄された。建物の大半はとても傷んでいるか、荒れ果てていて、毒性のある化学物質から映画のフィルムのリールの巨大な山まで、いろんなごみで埋まっている。
ロシアは今月、Pyramiden と Barentsburg の清掃に 3,600万クローネを掛け、旅行者、研究施設、石炭採掘を復活させるつもりだ、と明らかにした。Svalbard 政庁担当者は、月曜日に、この計画を助けるために大工を派遣すると語った。
政庁の環境主担当者は「われわれはこれをとても大事なことと考えている、Svalbard の文化遺産を所有者で守っていくという共通の目標がある」と語った。「ノルウェー側が派遣した大工は修復に特別の技術を持っている。まず手をつけなければならない建物が 4棟ある」
作業は今夏に始まるが、いつ終わるかは決まっていない。先の Svalbard 政庁の環境主担当者によれば、限られた修復でも数年間は掛かるだろうとのことだ。

SVALBARDPOSTEN紙の見出しから

「映画を作り、若者には体育施設や催し物を値下げします」が、今秋の議会選挙に向けた Longyearbyen の労働党員の最初の公約だ。党の候補者は Svalbardhallen, Galleri Svalbard などで使える 市主催の映画やコンサートの 25% 割引券を中学生, 高校生に配布するよう要求する。若い労働党員によると、仕事に就いている若者は少ないのでこれは良い提案だ、もっとプールに行くようになるだろう。16歳, 17歳の有権者も参加することになってる。
Svalbard は 2014年までに 2機の大型ヘリコプターを導入し、現行機を置き換える、と、ノルウェー政府法務警察省は発表した。「緊急時の対応強化には重要だ」と担当者は話している。現在使用中の小さいヘリコプターは客室が狭く航続距離が短いため、結氷していると飛べない。新型機は現在使用中の Super Puma に似た機で、同機は北部グリーンランドから 2人の研究者を救助したこともある。
SNSK社は LNS Spitsbergen 社との契約打ち切り後の Svea での採掘を支える仕事の職員配置を検討中である。SNSK 社は、当初、LNS 社の従業員を同じ職場で引き続き雇いたいとし、6月5日までに返答を求めていた。しかし、同社社長は何人が応じたかを明らかにするのを拒んでいる。

What's up

June 14, 2011 (Vol. 3, Issue 22)

Lull of the gull

Cruddy grinders no more

町では数百軒に設置されているキッチンシンク下のフードディスポーザーを昨年新しいものに取り替えたが、その具合が悪くて、さらに取り替えが進められている。漏れたり、食べ物くずが逆流してきたり、煙が出て消防から警告が来るようなよっぽどひどいものは既に取り替えられてはいる。
市では、問題の報告されている 110軒について、取り替えを進めている。
「みんなが今日もディスポーザーを使ってるかどうかは知らないが、問題のあった前部を取り替えるつもりだ」と、Bydrift の技術担当主任は言う。
もっと精力的な取り替え作業は今夏から始まる計画だが、全部の家の分の部品がまだない。今年末には何とかなると思うが、と、技術担当は言う。
市は当初、全住居に去年 7月1日までに新しいディスポーザーを設置すると言っていたが、注文した部品が着くのが遅れたため、取り替え期限が延期されていた。まず 365戸に設置したら、次々と、泥が溜まってシンクから排出されないという不具合が見つかった。
SNSK社の住居担当はディスポーザー代金の 40万クローネの支払いを保留し、住居の所有者は問題が解決するまで料金は掛からない、と言っている。

A birthday wish for more 'Eufori'

Longyearbyen Day では生徒たちのショーが演じられた。
最新の音楽 / 映画 "Polar Eufori" 製作が金曜日に Longyearbyen の町が出来て 105周年の記念として行なわれた。Kulturhuset で、新しい "若い" アレンジが 30人の生徒たちにより、Liv Mari Schei のピアノ伴奏でたくさんのパートで行なわれた。
元のショーは Svalbard の自然と人間要素への讃歌で、全体としても、一部分だけでも、12月に作られて以来何度も演じられている。今度はアーティストたちは クリスマスに向けて CD と DVD を出そうとしている。

SVALBARDPOSTEN紙の見出しから

SNSK社は Svea のボタ (石炭採掘時の捨石) 4百万トンを保管する許可を取った。SNSK 社によれば、石炭に対するボタの比率は炭坑での主採掘地域が終わりに近付くと、本質的には上昇するとしている。SNSK 社のプロジェクトマネージャーに依ると、選鉱の終わってない石炭で工場周囲に積み上げられている約10万トンが処理可能になるという。その約 1/4 がボタになると見込まれている。政庁は SNSK が示した2カ所の貯蔵所を調査した後、Hoganasbreen のモレーン (氷河が谷を削りながら時間をかけて流れる時、 削り取られた岩石・岩屑や土砂などが土手のように堆積した地形) の使用を 2028年まで認めた。この地域は眺望の良さは中程度で、生態への影響はほとんどないという。
北部ノルウェーの政府や私企業のウェブサイトを中央に統合する計画が来年5月にある。Svalbard の大学, SNSK社, 政庁, 旅行会社なども統合予定。
Svalbard の海鳥の習性と海鳥への脅威に関する本がノルウェー極地研究所から今週発行された。この本では鳥が狐などの敵や極地の気候からどのように身を守っているか、汚染や魚の穫り過ぎなどの人間の活動にどのくらい脆弱かを詳説している。海鳥は地球全体に影響する環境をよく反映していることがわかった、としている。

What's up

June 7, 2011 (Vol. 3, Issue 21)

Cleaning up their act

ロシアは 3,600万クローネをかけて Svalbard の町からごみを除去

ロシア人は最近 Longyearbyen に押し寄せるとき、たくさんのものを持っていってるようだ
前回は、ロシア人は Barentsburg の石炭採掘が火災でほぼ 3年間中断していて、既に経済的には荒廃しているのから採掘を再開しようとしているという報道と共に同じことが起きた。
今回は、旅行業と科学活動を再開する計画の一部としての清掃にまとまった金を持ってやってきた。
ロシア天然資源省は先週、Svalbard の町の国が命じた清掃に 3,600万クローネの予算を付けた。2日後には、Barentsburg の住民でこの仕事をする者がLongyearbyen へ 定期文化交流親善にやって来た。両国は北極圏の問題でしばしば論争をしているのだが。
現在から 2013年までの間に予定されている清掃計画は、まず、環境に悪影響のあるごみ、油漏れ、廃金属、海上交通を阻む沈船などに的を絞って RIA Novosti により行なわれる。
詳細ははっきりしないが、町の旅行者用の施設を再生する進行中の計画を含む他の復興計画は遅れていて、予算の使い方に問題がある。
Svalbard 政庁の環境問題担当官は e-mail での取材に答えて、ロシア人は新しい規約を持ってるようだ、と、述べている。しかし、自分が知る限り、Trust Arktikugol 社からはこの件に関して何の情報もない、としている。この案内は、ロシアが、Svalbard の東にある Frantz Josef Land 国立公園から、ソ連時代の有毒物質を大規模に片付けているのが明らかになった直後に行なわれた。
ロシアは、それはそれで別の重要な問題なのだが、北極圏の領土で石油開発や他の商業活動を活発に行っていて、Svalbard でも北極圏の環境を観測するとして Svalbard に研究センターを建てる計画も発表している。
Svalbard には約 400人のロシア人がいて、実質上、全員が Barentsburg に住んでいる。数人が Pyramiden で復興と清掃をしていて、ロシアは Pyramiden が観光客を引きつけることになるのを期待している。
土曜夜には Kulturhuset で Barentsburg との文化交流を行ない、伝統的な恋の唄を歌ったり、フォークダンスを披露し、兵士の恰好をした者が軍歌にあわせてお笑いを披露したりした。Longyearbyen と Barentsburg の文化交流は年に数回行われており、スポーツ、アートイベントが行われ、宴があって、贈り物を交換する慣しだ。

Rewarding cleanups here and up north

毎年のごみ宝くじ (annual trash lottery) の勝者になった数人だけが海岸に沿ってごみを収集しながら北部 Spitsbergen へ自由に旅行できる。しかし、家の近くのごみを清掃するという敢闘賞もある。
Svalbard政庁は 178人の宝くじ参加者のうち 21人を選んで、7月に 4日間の海岸清掃を 2回に分けて行う。勝者は 政庁のページ に掲載されている。
Longyearbyen 住民は町のごみ捨て場に自由にごみを捨てられるが、6月17日、18日には住民ボランティアによる清掃が行なわれる。

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Last Modified : 31st July, 2011