Svalbard への飛行 (BU463) 1999年版

[Right]2003年12月版

1999年版
復路の飛行も含めました。
航空券発券情報 (発券時にかなり高額と思われる代金を払ってしまった)

[BU463 at Longyearbyen]Longyearbyen に着陸した BU463。これで時刻は 2305 くらい。皆さん記念撮影してます。白夜とはこういうものなのね。(大きい写真は 12kbytes )

実際に搭乗すると、さらに変わっていることがありました。

Check in と搭乗

まず、OSL の check in カウンタで、私の航空券は ATB 券なのに、「ここは自動化券しか扱わない、発券カウンタでチケットを買ってこい」とビール樽が横に膨れたようなオバサンに訳の分からぬ追い返され方をし、腹立たしい思いをしなければならなかった、とか、はおいときまして…。
貰った搭乗券の class には「C」と表示されていました。
おー、C class かぁ、と腹立たしい思いはどこへやら、ニヤニヤしてしまいました。ただ、座席は指定されていません。
出発時刻の直前に搭乗口が変更になって、座席が指定されていないせいか、早めの時刻から待機していた客たちが、新しい搭乗口に殺到しました。屠殺場へのゲートにひしめき合っている豚みたい…。
周りの客の持っている搭乗券を見ると、class は C や M の表示なっているので、C から先に搭乗させてくれるのかと思っていました。
ところが、搭乗が始まってみると、搭乗券に表示されている class など関係なく、 搭乗口で航空券も搭乗券も回収されてしまいました。しかも、自動改札機など使わず、係員が回収した券を傍らの篭に投げ入れるだけです (全部取られているわけではなさそうな客もいたようですが、詳しいことは分からずじまい)。
BU463 は途中 TOS に寄るのですが、これでは、客が TOS までか、LYR まで行くのかさっぱり分からんではないか…。
結局、座席は早く乗った者から好きな場所に座ってよい、という方式で、客が乗り終わると空席は全くないようでした。

Tromsoe にて

TOS ではかなりの客が降り、「LYR までの客は着席のまま待て」との指示がありました。
係員 (若い男) が前部から "機内改札" にやって来、客の ticket を改めています。
あおやまは最早、LYR までの客であることを示す何物も持っていません。「Oslo での搭乗時に搭乗券も渡してしまった」と言うと、航空券の束を見せろ、と要求してきました。なるほど、最終葉に往復の便名や予約条件を示した券片が付いています。それを確かめると、係員は「It's OK.」と言い残して、後方へ去りました。これに対し、後方の席に行くように、と言われて、荷物を持って移動していく客が多く、前部の席で座り込んでいるのはあおやまくらいになってしまいました。
(その後、"Seasons" なる機内誌と "SVALBARD POSTEN" なる Longyearbyen で発行されている週刊新聞が配られてきました。早速新聞を開いてみましたが、Norwegian で書かれた内容はさっぱり分かりませんでした。(帰国後、辞書を片手に読んでみても意味不明のまま… ^_^;))
これらの差別の理由をあおやまは次のように推測しています。
即ち、あおやまの航空券の M SAVER 運賃は、建て前の上では M class で往復する正規料金 (片道ずつ買うのよりもややお得かもしれない) だが、一般のツアー等で使用されるものよりもはるかに高くて、有難いお客なので、この運賃での客は実際には C class として扱う、と。
ちなみに、復路でも搭乗券には C class と表示されていて、LYR でのcheck in 時に「前部の好きな座席に座れ」と言われました。(TOS - OSL 間はクラスの差別無)
前部が C class, 後部が M なのでしょうが、両者には座席構造にもサービスにも何らかの違いがあるようには見受けられませんでした。

往路の BU463 の食事

また、OSL - TOS 間は Norway は飲み物に酒が欲しいとなると別料金でしたが、TOS - LYR 間では食事には最初からワインが無料で付いていました。Svalbard が条約で特別な地位にあるためか、無税地域であるためか、に違いありません。

Tromsoe を出てからは、ずっと雲上飛行でしたが、やがて、左手に雲の上にちょこっと頭を出している山が見えました。北極海にそうそう陸地はないわけで、Svalbard の山に違いありません。機はここで左に旋回、高度を下げていきました。

往路の BU463 から見た Longyearbyen

LYR 着陸寸前に、雲の下に出、街並みが見えました。

復路の BU464 から見た Svalbard

復路は、LYR 離陸後、Colesbutka, Barentsburg を左に見ながら飛行し、Groenfjorden で高度を上げました。

復路の BU 464 のお食事


復路のTromso

復路が往路と異なっているのは、TOS で乗客は全員降機して税関検査を受けなくてはならない点です (旅券検査はない)。LYR での搭乗時に TOS での [Transit card at TOS]transit card (大きい写真は 5kbytes ) をくれました。
[Gate 21 at TOS]TOS の 21 gate (大きい写真は 10kbytes )
一旦降機して写真中央の階段を下り、左手の「国際線到着」の青い看板のかかったゲートの下をくぐり、勝手口のようなところから道路を挟んで向かい側の建物の中へ。
税関で、前の客がスーツケースを開けてコンベア越しに係官とやりとりしているので、その後ろに並んだら、別の係官に出口の方へと背中を押されました。「行け」ということのようで、そのまま出口を出ると、明るいロビーにチェックインカウンタが並んでいました。
カウンタで transit card を示して荷物を預け直し、2F に上がると、乗ってきた (これから OSL まで乗る) 機が目の前にある、という仕組みで、この 21 gate は LYR との便にうってつけの構造です。
(右手の青い看板〜建物に貼り付けてある〜 は「国内線到着」)

2003年現在、この当時と異なっていること

Braathens S. A. F. E. 航空は、2001年 10月に Scandinavian 航空 (SAS) に買収され、提携航空会社も KLM - NW グループからは離れています。例えば、マイレージは、SAS の EuroBonus に統合されてしまいました。
2001年 5月には、財政状況が厳しく、生き残りのためには、SAS との協調以外に道はなかった、との副社長のコメントが出されています。
Braathens, SAS 間で運航路線の見直しが行われた結果、Longyearbyen への運航は、すべて、Braathens となり、SAS はなくなりました。しかし、利便性においては、私が訪問した '99 よりも改善されているくらいで、Oslo との間に nonstop 便も運航されています (2003年 6月 13日からの夏ダイヤでは、Oslo からは週 3便, BU495 の便名で、Longyearbyen からは週 4便, BU496 または BU498)。
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Last Modified : 18th July, 2011