日本の飲兵衛は Alaska へ行っても Nombay

どぉして早期構築するべき northern light 見物のページの完成は遅れて、こういうしょ〜もないページ (それも作る予定さえなかった) から先に出来てしまうのであろうか ^_^;

さて、私は普段は、週末に近所のディスカウントショップで「菊正宗 『本醸造』」 (『ピン』ぢゃないょ) の 1.8L 入パック (¥1,580-, 税別) を 2本買ってきて、これを 1週間で消費しています。3合/日を上回るペースで、休肝日がないため (和田アキコさんだって2日/週はお酒を飲まないそうなのに)、私の死因は肝硬変で決まり! の状況です。日本では、その程度の飲兵衛です。

出国時に成田の免税店で「帽子をかぶったおじさんがステッキを持って歩いている」ウイスキーの黒いラベルの 1L 瓶を ¥3,000- で買って Alaska へ旅立ちました。成田ではお酒は決して安くなく、日本酒の紙パック 1.8L 入りが ¥1,900- とは、「免税店」ならぬ「増税店」の謗りを免れません T_T。そのウイスキー 1L 瓶をちびちび消費していたのですが、Chena 第 3 夜には完全になくなり、空き瓶は Chena のゴミ箱の藻屑と消え去りました。
そうした無 alcohol 状態の私が、翌日午後に、空路 Anchorage へ引き返してきて Hotel へ向かう車の中から、 downtown で目敏く見かけたお店が
[BrewHouse](5th Ave. と H St. との交差点)
だったのです。訊ねてみると、「最近出来たお店で、地ビールを飲み比べることが出来る」とのことでした。これで今晩の晩ご飯を食べる場所が決まりました。

1900 頃にに出向いて行くと (予約不要)、広大なフロア内のほとんどの席が埋まっていました。外を歩く人の姿はそれほど多くないのに、皆どこから来たんでしょうね。見渡すとコーヒーにケーキ程度の軽食を 1人で食べていたり、6人くらいの家族連れがサラダとピザを取っていたりします。向こうで大きなテーブルを丸ごと囲む日本人の一団 (フラッシュたいて写真を撮っていた) もいましたけど。だから、客が皆飲兵衛というわけではなさそうです (そりゃそうだ、bar は bar として別にお店が存在しているんだし)。店員は明るくて愛想もいい。で、自分が受け取った注文をコンピュータに入力するようになっているのでしょうか、私の少し先の端末に店員がひっきりなしにやってきては、キーボードを叩き、ディスプレーの表示を切り替えて、何か入力していました。遠目の素人目には新しいお店の割には効率の良い管理法と思われません。

メニューの中の「GLACIER BREWHOUSE BEER」の中に確かに「BREWHOUSE SAMPLER」がありました。「4つの4 oz. House beers で $4.50」だけど、4つとは

で、地ビールというには弱い (他のビールは「LAGER」と「SEASONAL BREW」〜中味は不明〜だけ) 気がします。「AMBER ALE」は前年秋に Valdez で見かけたし、Seattle - Tacoma 空港のバーでも飲めます。

しかし、Anchorage へ戻ってきた安堵感と、昼型生活へ復帰した安堵感とが交差していたので、小事にこだわることなく、上記「BREWHOUSE SAMPLER」と「BREWHOUSE DAILY SOUP」「SALMON PINOT」にしました。ビールはすぐに来ました。テーブルクロス代わりの紙にビールの説明が印刷されていて、上方にはビールの銘柄を書いたグラスの底大の円が 4 つあって、ウエイトレスが、これはどれ、と説明しつつ、グラスを該当する銘柄の円形の上に置いていきました。おかげで、どれがどのビールだか全く迷う余地がありません。各グラスを少しずつ楽しみながら、晩ご飯を終わることが出来ました。本当は、試し飲みした中から自分の好きな銘柄を追加注文できる、という主旨で 4oz. / グラスなのでしょうが、スープ (ビーンだった) の量が多かったので、お腹が一杯になってしまい、それだけで帰ることにしました。

しかし、水腹は減るのも早い、ホテルまで散歩しつつ帰ってくると、もうお腹にも余裕が出来たし、第一、alcohol 量が足りません。今さら liquor shop をホテルの外まで捜しに出かけるのもしんどいので、ホテル内の軽食堂へビールを 2本買いに出かけました。ビール瓶をアイスボックスに突っ込んで置いて、ひと風呂浴び、さぁ、おいしい一杯を…、と思ったら、栓抜きがありません。愛用の army knife は日本に置いてきたし… 瓶の口を束ねて持って、トン、と叩くと 2本のうちの一方の栓は開くでしょうが、他方は開けられません。部屋中捜して、浴槽の蛇口でこじ開けるのはどうかな、とやってみたのですが、引っかかりが悪くて、これでも開きそうにありません。「えぇい、面倒くさい、tip を少々やれば、栓抜きくらい持ってくるだろう」(自力で開ける手間≫tip ) と受話器を取り上げました。「栓抜きだけで、飲み物や食べ物は要らんのか」と電話の向こうの相手も、栓抜きを持ってきてくれたメイドも言いましたが、余計なお世話、ってやつです。こうして、所定量の alcohol を確保しつつ、Anchorage 帰還第 1 夜は更けていきました。

翌日、Seward Glacier から戻ってきて早速駆けつけたのは、
[Snow Goose](3rd Ave. と G St. との交差点)
という、これまたビールの飲み比べが出来るお店でした。2階へ上がっていくと、ちょうど、目前の Knik Arm に夕日が沈んでいこうとするところでした。私はプリントされてきた写真の出来映えをゆっくり検分するつもりでしたが、こういう状況なら、景色の方が大事で、ぼんやり窓外を眺め続けました。 次に見る日の入りが、あの嫌なことがどっと待ち受ける日本で、ということになるのかと思うと、今さらながら、この 1週間が短く感じられます。次に Alaska へ来るのはいつのことになるのだろうか、きっとまた来るだろうけれど…とにかく、見るべきものは見たが、名残が惜しすぎる、祝杯ともやけ酒ともつかぬ、 alcohol 歓迎受付気分です。

ここのビールの飲み比べは、やはり 4 oz. のグラスビールを試すことが出来るのですが、4 Beer Sampler ($3.95) と 6 Beer Sampler ($4.95) とがありました (4つ選ぶと、下記のうちの上方の 4つが来る)。昨日同様、ビールの銘柄の説明を書いた紙の上の該当部分にグラスを置いていってくれるので、グラスの方に名前が書いてなくても、中味がなんだかはっきりわかります。

Amber Ale の濃厚なのもいいし、Susitna Wheat の麦の香りが詰まっている感じもいいけれど、Portage Porter くらいのコクが私には一番いいみたいだなぁ、すいませ〜ん、Portage Porter を大きいコップでもう一杯!。ちなみに、Gold Rush は私には軽すぎました。そういえば、昔、John Henry っていう獲得賞金世界記録の馬がいたな、第 2 回ジャパン・カップで日本へ来たんだっけ…、と競馬を止めて 5年経っても、こういうことはなかなか忘れません、alcohol で少々フラフラしていても。
それはとにかく、料理の方の Clam chowderとButtered Halibut (バター焼きではなく、フライだった) も美味でした。
Knik Arm, 対岸の山, 空が、朱に近い赤から、段々と色が失って黒く変化していきました。今回の私の Alaska 旅行の「聖火台」から火が消えていくようなものでした。完全に日が暮れて、街のオレンジ色の灯が目立ってきたので、お店を後にしました。

昨日、メイドにチップを上げてまで獲得した栓抜きを有効活用するべく、この日もまた、ビールを 2本買って部屋へ引き揚げました。日本の飲兵衛は、こうして、Anchorage でも alcohol に対しては意地汚く、とことん飲んでしまうのでありました。

支離滅裂な文に最後までお付き合いいただきまして有難うございました _o_


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Last Modified : June 18, 2000