まず美味しいものから(^^)...
大射程野砲の砲弾
RAP(ロケット推進弾)
現在先進国の軍隊で一般的に使われている射程延長弾
ロケットモーターを追加するため炸薬量が減ってしまう
70%以下に...、弾道性能が劣化し命中精度が落ちる。
ERSC(減口径射程延長弾)
戦車砲弾のAPDSと同じように大口径砲で直径の小さな
砲弾を打ち出す方式...
5割ほど射程を延ばせるが炸薬の威力が落ちすぎてしまう。
ERFB弾()
減口径せず、砲弾を流線型に成形し空気抵抗を減らした砲弾。
旋動安定性1:5ぎりぎりまで長くしてあるので炸薬量も同じ
口径の物と変わらない...
ブルレ、ドライビングバンドなど砲身の内側の溝に密着
しなければならない部分があるため通常の砲弾は円筒形
をしている...
ERFP弾のドライビングバンドは銅製で砲口を出た
ところでAPDSのサボのように抜け落ちる...
HEBB(ベースブリード型榴弾)
砲弾を流線型に成形しても構造状どうしても底の部分が平らになってしまい
飛翔時に底に空気の渦ができ空気抵抗が増す...
(ボートテイル抵抗という)
「ボートテイル抵抗、船の後ろにできる渦と同じく、飛翔する砲弾の背後に圧力差
から渦が発生し空気抵抗が増す、(砲弾全体の抵抗の1/3〜50%に達する)
(最近の砲弾では弾尾を絞って抵抗を減らしている)」
そこで...
弾底部に可燃剤を詰めた容器を付け発射と同時に底からガス噴射させて
弾の底に空気の回りこんでくるのを防ぐ...
ベースブリード方式
弾底部=ベース、ガス放出=ブリード
(スウェーデンのワンレンブルクの考案)
通常の砲弾に装備すると15%、
ERFB弾に装備すると25%、射程が延びる...
この砲弾の威力は、、、
155mm、45口径クラスの砲で45kmの射程になる...
ERFB(Extended Range Full Bore)
ベルギーのPRE社、43%〜67%射程が伸びる
否定的意見?
せいぜい5%ぐらいで炸薬減少とコスト増加を考えると価値が無い
(Bass Bleed or Base Burun:BB)
フランスリシュール社、20%延長する
ERFBと組み合わせるとさらに10%以上伸びる
「幾何学および軍事的コンパスの効用」1606年、小冊子、イタリア語
この本のおかげでベネチア政府に認められガリレオは教授任期の更新と大幅な
昇給を勝ち取りました(^。^)...
ガリレオのコンパスは軍人、技術者などに非常に好評でした。
(壕の傾斜角度を簡単に測れる目盛りも付いていた)
ガリレオの「落体の法則」も
当時の大砲の進歩とともに実証的な実験が多数行われた結果
導き出されたもので、
砲弾の描く軌跡が放物線だったことや最大射程距離をだすためには45度
の角度で撃ち出さなければならないなど...
(タルターリャの実験)
(砲兵の発射角度と射程の関係を調べる実験から物理学の基礎が生まれた。)
第二次世界大戦で砲弾の弾道計算のために開発されたコンピューター同様 物理法則の基本にも軍事が相当からんでいます...
幾何学的・軍事的コンパス
二本の定規を繋ぎ合わせ繋ぎ目部分は分度器、定規部分は計算尺になっていて..
さまざまな計算ができるように色々な目盛りが付いていた...
(通貨の交換や複利計算など)
大砲の仰角を安全に測ることができ(砲身の下側にコンパスを当てて仰角が測れた)
装填量決定問題、
当時の先込め式の原始的な大砲は、火薬の装填量が一定でなく...
経験的な表はあったが...
ある距離まで砲弾を飛ばすのにはいく通りもの方法があり定まっていなかった。
ガリレオはその比例式を解き...
大砲の口径と弾丸金属の種類から火薬の装填量を決定できる目盛りを付けた...
第三世代自走砲
1980年に配備されたフランスのAMX155mmGCTのFSCは、
司令部のコンピューターと連動し射撃方位と仰角は自動入力され
砲の精度は0.5ミル以下になっています(光学式だと精度は1ミル)
ミクロ的には弾道は小さな螺旋運動を積算したような複雑な放物線運動をしている。
ライフル付きの砲身では、弾丸の回転運動によるジャイロ効果、
高速回転は野球の変化球のようなマグナス力や歳差運動を発生する
発射角度と射角の違い
弾丸が砲身を離れる時、まっすぐ飛び出さずある角度(跳起角)傾いて飛び出してくる。
この角度は弾丸や火砲の特性によって色々変わってくる。
シャーマン戦車のデーター...
75mm砲M61_APC、初速618m/s、跳起角0.3ミル
75mm砲M62_APC、初速792m/s、跳起角1.5ミル
105mm砲M1HE、初速472m/s、跳起角0.2ミル
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