M36ジャクソン戦車

タンクデストロイヤー、駆逐戦車

機動力及び装甲厚
乗員  5名
全長 7.465(5.972)m 全幅3.048m 全高(3.277m対空機銃含む)
最低地上高 0.m 接地長  3.734m キャタピラ幅  cm
接地圧   0.96〜0.89kg/cm2
(小さい方は最終改良型、キャタピラにエンドコネクターを)
(標準で付けて幅を広げている(通称「アヒルのくちばし」)
戦闘重量  28.4t    自重t
機関  フォードGAA60ーV8気筒液冷ガソリン
出力    450 HP(ネット)500hp(グロス)
回転数 2600rpm
変速器   前進、後進
馬力荷重 kg/HP
出力重量比ネット13.0hp/tグロス14.4hp/t
燃料容量 727リットル
潤滑油  

最大速度路上 40km
路外                km
最大航続距離 路上 240 km 未整地     
登坂能力  
超濠能力  2.25m
超堤能力  0.61m
渡渉水深  0.914m
回転半径  m
燃費   km/リットル
運行時間 h

武装        90mm戦車砲M3
手動/油圧、旋回速度15秒/360ー、8発/分、+20〜-10ー
              12.7mm車載機銃M2*1
弾薬数     90mm47(発)
機銃用、1000発
90mm戦車砲の貫通力
射程距離  25 100 250  500  750  1000 1500  2000 2500 3000
APCBC    186 181 175  167  159   151  135   121  107  96 
APCR     312 305 299  284  272   259  229   203  180 160
APC M82
低抵抗被帽付き徹甲榴弾(APCBC/HE-T)_,10.8kg(19.7kg),840m/s
(初期型(APCBC/HE-T)_,10.8kg(19.2kg),795m/s)
HVAP M304[T30E16]
剛性核徹甲弾(APCR−T),7.6kg(16.7kg)1005m/s
AP T33
低抵抗被帽付き徹甲弾(APCBC-T)_,10.8kg(19.7kg),840m/s
HE M71
榴弾(HE)_10.5kg(18.9kg),810/s

装甲(mm)可変javaScript
,            前面                側面          後面  
砲塔 (砲防盾 76.2mm/R90度)       31.8mm/85度   44.5〜12.7mm/90度
車体上部  38.1mm/35度            19.1mm/52度   19.1mm/52度
車体下部  50.8〜107.6mm/34〜90度 25.4mm/90度   19.1mm/90度

上面 (砲塔)10mm(戦闘室)19mm (エンジン室)10mm
車体床面  12.7mm/0度

三次元傾斜角度()上下方向、[]水平方向
砲塔前面、大きな防盾+曲面砲塔なので...
76.2(R90)[0]_31.8(85)[-45]_31.8(85)[+45]で表現...
砲塔側面、
31.8(85)[90]_31.8(85)[108]_12.7(85)[108]
後面、後の張り出しは、12.7mm鉄板で作った砲弾ボックス...
31.8+12.7(?90)[180]_12.7(?90)[180]

 製造会社
~44.7、GMフィッシャー事業部M10をM36に改修、300両
~44.末、マッシー・ハリス社、500両
1945.末   アメリカンロコモティーブ社、672両
1945.末、モントリオール・ロコモティーフ 52両
生産期間   1943.12〜1945.末
生産台数   両

解説
90mm砲装備の対戦車自走砲?「戦車駆逐戦車」「タンク・デストロイヤー」 ドイツ軍の対戦車自走砲や突撃砲と違い米軍の対戦車自走砲は旋回砲塔に搭載されていました。

「戦車の主砲口径は主に砲塔リングが受け止める荷重の限界に制約されるという制限から 解き放たれた突撃砲は簡単に大口径の主砲を乗せることができドイツやソ連でたくさんの 種類が作られましたが...イギリスやアメリカでは旋回砲塔を使う方を優先しました。」

対戦車自走砲の戦法は、敵戦車と正面きって戦うのではなく地形を利用して敵戦車に何発か 射撃を加えては、事前の防衛計画時に見当をつけておいた次の陣地に移動してふたたび攻撃 を加える、というのが基本で、装甲は、機関銃やりゅう弾の破片に耐えられる程度で十分と されていました。

そのため、M36の装甲もシャーマンなどの主力戦車より薄く設定されています。 M10、M36どちらもオープントップの砲塔でした。

開発開始は1942年10月のM1、90mm砲の試作が最初
(高射砲を戦車に搭載できるようにコンパクトにまとめた。)
この砲は試作重戦車T1E1とM10に装着されてテストされました。 結果は良好だったため前線で90mm砲へ装備替えされて使われました。 しかし、M10は手狭で砲塔旋回が手動だったため、前線ではとても使えないと悪評判 がたってしまいました。

新砲塔の設計
1943年3月新型砲塔の制作開始9月にフォード社で完成。 特徴は大きな砲塔後方の張り出しでここに砲弾11発を収めます この部分はM10と違って装甲されていまいした。 (M10は被弾するとこの部分の砲弾が良く誘爆した) 油圧旋回360度/15秒でした。

1943年11月に生産ライン上のM10をM36に改修命令 1944年7月までに300両が改修されて戦場に送られました。

ノルマンジー作戦の結果90mm戦車砲はドイツの重戦車に対抗 できる唯一の兵器だと判明したため大量生産を開始 1944年末までに1400両が生産されて戦場に送られました。

前線では、用法を無視して戦車と同じように使われました。 そのため開放部分を塞ぐ装甲蓋が作られましたが実戦には ほとんど届かなかったようです。

1945年5月から追加生産開始... 総生産数は2324両になりました。

マズルブレーキ装着、砲塔後部に安定装置、 トラベリングロック、など3点改良...




M36B2


90mm戦車砲の貫通力
射程距離 25  100  250  500  750 1000 1250 1500 2000 2500  3000
APCBC   186  181  175  167  159  151       135  121  107   96 
calc   (168)(166)(163) 158  152  147  142  137  127 (117)(108)
APCR    312  305  299  284  272  259       229  203  180  160
calc   (299)(294)(284) 268  253  238  224  209  182 (157)(133)
30deg      457m 1829m
M82(APC)   129   106
M304(HVAP) 221   156
1021m/s
垂直から30度傾斜した装甲板に対する貫通力
,    91m  457m   914m    1371m    1828m
AP        119    117      114      109
90deg  (146.15) (143.69) (140.01) (133.87)
APC       120    112      104       96
90deg  (147.37) (137.55) (127.72) (117.9)

M82(APC)  129    122      114      106
90deg  (158.43) (149.83) (140.01) (130.18) <-(0.533)(1.153)
M304(HVAP)221    199      176      156
90deg  (271.42) (243.4)  (216.15) (191.59) <-(0.72),(2.045)

APC M82,低抵抗被帽付き徹甲榴弾(APCBC/HE-T)_,10.8kg(19.7kg),840m/s
(初期型(APCBC/HE-T)_,10.8kg(19.2kg),795m/s)
HVAP M304[T30E16],剛性核徹甲弾(APCR−T),16.8lbs=7.62kg(16.7kg)1005m/s
AP T33,
低抵抗被帽付き徹甲弾(APCBC-T)_,10.8kg(19.7kg),840m/s
HE M71,榴弾(HE)_10.5kg(18.9kg),810/s

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