M24チャーフィー軽戦車



機動力及び装甲厚
乗員              5名
全長      5.000m
全高      2.970m
全幅      2.470m
最低地上高 0.45m
接地長    3.050m
キャタピラ幅  40.6cm
接地圧   kg/cm^2
戦闘重量   18.000t
車輌重量
機関  キャデラックモデル44T24液冷V型8気筒ガソリン×2
出力     110HP+110HP
回転数  3400rpm
変速器   前進、後進
馬力荷重 kg/HP
燃料容量 115ガロン
潤滑油  

最大速度路上 55km
路外                km
最大航続距離
路上         160km
未整地     
登坂能力  60°
超濠能力  2.45m
超堤能力 0.90m
渡渉水深  1.20m
回転半径  7.00m
燃費   リットル
運行時間 h

武装               75mmM6戦車砲1
                     12.7mm×1、7.62mm×2

砲名、射程    25  100 250  500 750 1000 1500 2000
75mmL40. 2 94   90   88   82   76    70    58    48

弾薬数  48(発)機銃用、420(12.7)、4125(7.62)発
 装甲(mm)
	前面  側面  後面  上面 下面
車体	 25      25     20     12    12
砲塔  40      25     25     12

 製造会社   
生産期間  194 〜

生産台数   両

解説
重量20t以下の強力な軽戦車を作る計画の元
始めはアフリカの経験から57mm砲装備...
しかし、ヨーロッパの戦場では75mm砲が必要とされ
各種試作されたのですが重量オーバーでなかなか制作できませんでした。
43年10月になって爆撃機に搭載されていた
軽量75mmカノンT13E1型を使ってようやく完成しました。

良く避弾経始を重視して、防御力を向上しとか書かれていますが
装甲をちょっと薄くしすぎた感じです。
主砲も朝鮮戦争でT34/85と対戦した時に全然役にたたず 非力なことを暴露してしまいました。

偵察用軽戦車としては良いできなんでしょう。

チャーフィー戦車の本当のすごさは操縦してみないと解らないそうです。
シャーマン戦車は鉄道汽車のような感じで
チャーフィーは自動車メーカーが技術の粋を集めて作った乗用車のような感じ(操作性)だそうです...
朝鮮戦争後に自衛隊にも装備されて乗った戦車開発者の話では、
「戦車というよりはまるで乗用車のようなクッション」
だったそうです...
稼動パーツの作りが素晴らしく、ドイツのパンターのように無理な力がかかるとギヤーが壊れてしまう
といったことが起きないように荷重オーバーでシャフトの一部が壊れるように強度を落としてあったり
(これで高価なギヤーを壊さずに済み簡単に修理ができる)
乗用車大量生産のノウハウが各所積まった優秀な戦車でした。

この扱い易さが戦後各国で長く使われた理由です。
(この高性能な機動性は、日本本土上陸作戦用に開発された物だそうです...)
(戦前の日本は水田や未整備の道路の多くこのくらいの機動性が必要と思われていたそうです。)

44T24液冷V型8気筒ガソリンエンジンの出力は、公証出力 110HP+110HPですが、
実測で133HP馬力水冷ファンの損失7%を除いても124HPをだし...
(戦後米軍から自衛隊に譲られた中古を分解調査した数値)
戦後の排気ダービン過給型のエンジンより低速トルクが太く、自衛隊で試作車の試験に
使ったら馬力が大きいはずの試作車のほうが負けたなんでことも起きてます。


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