四号駆逐戦車(四号ロング)
Panzerkampfwagen IV
(Panzer IV/70)Sd.Kfz.162/1 75mm L/70
全長 8.5(6.09?)m 全幅 3.17m 全高 1.85m 重量25.8t
超濠能力 2.2m 超堤能力 0.6m 渡渉水深 1m
登坂能力 30°接地圧F=0.86、V=0.9、A=0.98kg/cm^2 回転半径 5.92m
乗員4名 最大速度路上F=40 V=35 A=38km/h 路外 14.4km/h(16/13/16km/h)
防御タイプ、中戦車、砲威力、重(2)、速度26.4cm(10.8cm)
武装 7.5cm砲L70_-5~+15、L10R10、7.92mmMG42orMP44曲射銃身
弾薬数 7.5cm砲F=(79発)V=(55)A=(60)、MG42(600発)
7.5cm砲L70(垂直装甲板に対する貫通力)penetration table javaScript
射程距離 25 100 250 500 750 1000 1500 2000 2500 3000
Pzgr 184 179 172 160 148 135 118 105 91 82
Pzgr40 212 201 194 186 173 160 138 118 100 83
PzGr39(APCBC-HE-T)925m/s、6.80kg(16g)
PzGr40(APCR-T)1120m/s 4.75kg(0g)(43~~)
Sprgr.34(HE)、700m/s、5.74kg(850g)
(注意、マズルブレーキが無いため数%大きくなる...)
V、F型、装甲mm(装甲傾斜角度)可変javaScript
, 正面 側面 後面
砲塔 80(40)mm 40(60)mm 30(60)mm
車体上部 20(4)mm 10(2)mm
車体上部 80(45)mm 22(78)mm 22(80)mm
車体下部 50(35)mm 30(90)mm 22(80)mm
上面 20~10mm 底面 20mm~10mm
初期型(1~300両まで)
砲塔 60(40)mm 30(60)mm 30(60)mm
車体上部 20(4)mm 30(90)mm
車体上部 60(45)mm 22(78)mm 10(2)mm
車体下部 50(35)mm 30(90)mm 22(80)mm
詳細データー
最低地上高 m 接地長 3.520m キャタピラ幅 40cm
最大航続距離 路上 210km 未整地 130km
主砲オフセット 右200mm
機関 マイバッハHL120TRM
出力 300HP回転数 rpm
変速器 ZF(SSG77)前進6、後進1
馬力荷重 kg/HP
燃料容量 470リットル 潤滑油 リットル
燃費 km/リットル 運行時間 h
製造会社
生産期間 1944/8〜45/3
八月57九月41十月104十一月178十二月180一月185二月135三月50輌
合計生産台数 930輌
四号駆逐戦車F型769+26両、1944/1~11
Panzerkampfwagen IV
Sturmgeschutz neuer Art mit 7.5cm PaK L/48 auf Fahrgestell
生産数一月30二月45三月75四月106五月90六月120七月140八月92
九月58十月46十一月2輌
最初の生産型、主砲が7.5cmL48(table2)で四号戦車と同じ
--------------------7.5cmKwK-40 L/48----------------------
重量 496kg 砲身長A、B、 3357mm(L44.76) 3597mm(L47.96)
ライフル長 2848mm
後座長 mm 反動力 kg
薬莢、サイズ、容積、NO、 495.1*101.5、3170cc、#6339
発射薬、APCBC-HE2.43kg、APCR2.18kg、HE755g
砲弾全長APCBC-HE748mm、APCR710mm HE784mm 弾丸重量、(炸薬)
----------------------------------------------------------
PzGr39 被帽徹甲弾(APCBC-HE-T)初速790m/s、6.80kg (16g)
PzGr40 剛性核徹甲弾(曳火)(APCR-T) 990m/s 4.1kg (0g) (1942~)
HIGr.38/A 対戦車榴弾(HEAT-T)、 初速575m/s、4.4kg (570g)、70mm(0°)
Sprgr.34 榴弾 (HE)、 初速550m/s、5.74kg(850g)
----------------------------------------------------------
相違個所、重量24t 全長6.85m 接地圧0.86kg/cm
前面装甲60mm、側面30mm5月末〜80mm、40mm、弾薬量79発 速度40km
パンターと同じ70口径7.5cm砲を装備する予定でしたが、
パンター戦車の方に優先供給されたため、割り当てが無くなり
とりあえず、48口径7.5m砲を装備して生産されました...
1.グーデリアン将軍(機甲兵総監として復帰)の反対...
四号戦車の生産を阻害するので反対しました...
「外見は新型に見えるが実質は、三号突撃砲と大差無く...
そんな車輛を生産することはまったく無駄なので、
四号戦車の生産を優先すべきだ」と...
2.四号駆逐戦車計画は将軍に目の仇のように嫌われてしまい...
機甲師団、装甲擲弾兵師団編成起案にも(1943.3.9)
「70口径7.5cm突撃砲の価値は、まだ実証されていない...」
「70口径7.5cm砲装備の軽突撃砲製作の要否をさらに検討し、
もしこの意図を放棄する場合には、48口径7.5cmカノン砲
装備の軽突撃砲と装甲兵員輸送車に代えること。」
と、二ヶ所も出てきます(^^)...
電撃戦グーデリアン回顧録よりP42、44
3.復帰したグ−デリアンが、ドイツの生産開発状況を調査すると
生産や開発能力に対して余りに多くの計画が詰めこまれていて
混乱混迷していることが解り...
生産をパンター、ティーゲル、四号戦車、三号突撃砲にしぼり...
生産効率を上げようとしました。
(三号突撃砲は、旋回砲塔では無いので...)
(グーデリアンの考えでは、攻勢に使えない二流兵器になる)
四号戦車は、重戦車の生産数がなかなか上がらないので実質的な軍の主力でした...
結果、四号駆逐戦車の生産は、研究していたアルケット社からフォマーク社に移され
ましたが
生産は遅れに遅れてしまい、1944.1月になってやっと生産開始されました...
3月、マズルブレーキが廃止、(姿勢が低いため土煙りを巻き上げてしまう)
5月、装甲強化、前面80mm、側面40mmに...
低姿勢、重装甲で、48口径7.5cm砲装備戦車としては最強の防御力になった...
4月20日ヒトラーの誕生日にドイツの全駆逐戦車を集めた展示会が開かれ...
ヒトラーは、ヘッツァーと70口径7.5cm砲装備の四号駆逐戦車が気に入り
優先生産されることに...
5月からV型(ロング)生産開始、
しかし、当初は70口径砲装備車は僅かな数しか無かった...
(走行中に砲身を支えるトラベリングクランプ新設)
初陣は、1944年8月10日、トータライズ作戦阻止に使われました...
僅かな数の四号駆逐戦車(ロング)が、四十台以上のシャーマン戦車
(ポーランド第1機甲師団)を僅か5分で撃破してしまった...
9月、フロントの転輪二つを耐久性アップのため鋼鉄製転輪に変更
(KV1の転輪を真似した...)
欠点、
フロントに加重がかかりすぎ前部転輪の耐久性がとぼしかった...
低い姿勢すぎて、地形によっては使えなくなった
(突撃砲タイプは主に防御戦闘に使用し、慎重に射撃場所を選んでおく必要があった)
利点、
車体は信頼できる四号戦車の車体を流用しているため、パンターのような不良が少なく
安心して使えた...70口径7.5cm砲は、T34/85も1500mで倒せた...
L70駆逐戦車のあだ名(愛称??)
「グーデリアン・エンテン」(グーデリアン将軍の鴨(かも))
四号駆逐戦車A型(折衝型)278両、1944/8~45/3
四号標準車体をそのまま流用して製作された駆逐戦車
正面装甲にに80mm(80)のほとんど傾斜していない部分がある
相違個所、重量27t 全長8.44m 接地圧0.98kg/cm 前面装甲+80(80)mm
燃料680リットル 弾薬量60発 速度38km/h 航続距離320km/210km
70口径7.5cm砲装備車を増やすために中継ぎ的に生産されたが...
予定の半数ほどしか生産できなかった...
四号戦車の主砲がシャーマン76mm砲17ポンド砲、T34/85の85mm砲などに
アウトレンジされてしまい戦力アップが必要になった...
旋回砲塔を諦めパンターと同じ75mmL70砲を四号駆逐戦車の戦闘室部分を
使って装備タイプ...
折衝というより四号戦車の火力アップタイプ
「スターリン2(122mm砲)を除くほとんどの敵に対して優位になった。」
(やはり、タングステン不足でPzGr40(APCR-T)は無いようです。)
--------------------7.5cmKwK-42 L/70----------------------
重量 1084kg 砲身長A、B、 5042mm(L67.23) 5225mm(L69.66)
ライフル長 4353mm 6°30'
後座長 400~430mm 反動力 kg
薬莢、サイズ、容積、NO、 638*124、5100cc、#6387
砲弾重量、APCBC-HE14.3kg、APCR11.55kg、HE11.14g
砲弾全長APCBC-HE893.2mm、APCR875.2mm HE929.2mm 弾丸重量、(炸薬)
----------------------------------------------------------
PzGr39 被帽徹甲弾(APCBC-HE-T)初速925m/s、6.80kg (16g)
PzGr40 剛性核徹甲弾(曳火)(APCR-T)1120m/s 4.75kg (0g) (1943~~)
Sprgr.34 榴弾 (HE)、 初速700m/s、5.74kg(850g)
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垂直装甲板に対する貫通力
射程距離 25 100 250 500 750 1000 1500 2000 2500 3000
Pzgr 184 179 172 160 148 135 118 105 91 82
Pzgr40 212 201 194 186 173 160 138 118 100 83
垂直から30度傾斜した装甲板に対する貫通力
Pzgr39 __ 138 __ 124 __ 111 99 89 __ __
Pzgr40 __ 194 __ 174 __ 149 127 106 __ __
垂直から30度傾斜した装甲板に対する貫通力(ヤード表示)
射程距離457m(500yds) 915m(1000yds) 1371m(1500yds) 1829m(2000yds)
Pzgr39 121mm 110mm 99mm 89mm
Pzgr40 154mm 123mm 99mm 80?mm
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資料...
四号駆逐戦車A型(折衝型)
戦車マガジン92/4.P80写真6枚、終戦後の放棄され主砲が物干し竿に使われている。
ハンガリ戦で放棄、ドイツ国内で放棄された車両...
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