三号突撃砲戦車G[F.F8]

7.5cm Strumgeschutz III AusfG~F Sd.Kfz.142/1
,

全長 6.77(5.49[5.4])m 全幅 2.95m 全高 2.16m 重量23.9[23.2]t
超濠能力 2.3m  超堤能力 0.6m  渡渉水深 0.8[0.9]m
登坂能力 30° 接地圧 1.04[1.1]kg/cm^2 回転半径 m
乗員  4名  最大速度路上 40km/h 路外 16km/h
防御タイプ、軽戦車、砲威力、中(2)、速度30cm(12cm)
武装     7.5cm砲L48[L43]_-6~+20、L10R10、7.92mmMG34orMG42
弾薬数   7.5cm砲(54[44]発)、MG34(600発)
7.5cm砲L48(垂直装甲板に対する貫通力)penetration table javaScript
射程距離 25 100  250  500  750  1000 1250  1500  2000  2500 3000
Pzgr39  137 130 126  118  110   104   97    91    79    68
Pzgr40 (180)176 167  148  137   119  110    95
PzGr39(APCBC-HE-T)790m/s、6.80kg (16g)  PzGr40(APCR-T)990m/s 4.1kg(0g)(1942~)
HIGr.38/A(HEAT-T)575m/s、4.4kg(570g)、70mm(0°)  Sprgr.34(HE)590m/s、5.74kg(850g)

G型、装甲mm(装甲傾斜角度)可変javaScript
,           正面            側面      後面
戦闘室   80&50+30(80)mm    30(79)mm  30(90)mm
(傾斜部  30(20)mm 30(38)mm)
車体上部 50+30(40)mm       30(79)mm  50(75)mm
車体下部 50+30(69)mm       30(90)mm  50(80)mm
防盾 50(90)mmor50+30(90)mm 30(73)mm
上面 11-30mm  底面 16mm
(上面右11(13)mm右側面ハッチ50(90R)mm)

防盾ザウコプ(80mm)1943.11~
車体前面、50+30mm=>1943.5~_80mm一枚装甲
戦闘室前面右、50+30mm=>1944.4~_80mm一枚装甲
(F~F8)前面傾斜部の上、50(75)mm
(F~F8)装甲ボックス、30(90)[55]mm、30(90)[90]mm、30(90)[180]mm

詳細データー
最低地上高 0.39[0.385]m 接地長 2.86m キャタピラ幅 40cm
最大航続距離 路上 155[140]km  未整地 95[85]km

機関 マイバッハHL−120TRM12気筒液冷ガソリン機関
排気量/圧縮比  11867cc/6.5:1
出力/回転数(常用、全力()) 256(300)HP/2600(3000)rpm
変速器   前進6、後進1 ZF SSG77
馬力荷重 12.6[12.9]kg/HP
燃料容量 320リットル  潤滑油  リットル
燃費   2.06[2.29]km/リットル  運行時間 h

 製造会社  アルケット社76101~76200、MIAG社7735~77450
生産期間   1942/12〜45/3
生産台数   7720両、改装173両

突撃砲は歩兵支援用に開発されましたが、75mm長砲身を付けたF、F8、G型は...
T34に対抗できる戦車の不足を補うため、大量生産され、
歩兵支援より戦車の変わりとして使われる例が多かったようです...

旋回砲塔の無い分、生産が容易で大口径の砲が搭載できました。
戦闘方法は待ち伏せがベストですが、攻勢攻撃に使用して後退時に
後が撃てなくて困るというような使いかたも多かったようです。
しかし、
75mmL48と前面装甲80mm(50+30mmの重ね合わせですが...)の
組み合わせは、T34/76に真正面で撃ち合っても撃ち勝てる性能を
三号突撃砲に与えました...

そのため、三号突撃砲を操る多数の戦車エースを生み出しています...
オットー・スプランツ大尉、76両撃破、柏葉騎士十字章
リヒャルト・シュラム上級曹長、
ルジェフ防衛戦で突破してきたソ連戦車を30両撃破、騎士十字章
フリッツ・アムリンク上級曹長、騎士十字章
同じく、ルジェフ防衛戦で、48時間で42両の敵戦車を撃破
フェリックス・ブルツェドボイエスキー軍曹、騎士十字章
突破してきた50両のT34を突撃砲3台で迎え撃ち
34両撃破して追い返す(本人は13両撃破)
などなど...

F型、sdkfz,142/1(1942.3~9_359+1)
3号戦車H型の車体を使用
ごく初期タイプはマズルブレーキ無し
主砲は、7.5cm砲L43
強力になった砲の反動を押さえるために2本の大型コイル・スプリングを
使った新駐退復座器に...(主砲の防盾が大きくなったのは、このため)
戦闘室はE型をそのまま使用、大きくなった砲尾に対応するため天井部分だけ
箱型の張り出し部を設けてある...
車体後面装甲はまだ30(80)mm


F8型、sdkfz,142/1(1942.9~12_334)
3号戦車J、L型の車体を使用
車体後面装甲50(80)mm


G型
戦闘室改良(生産性と内部容積拡大)
側面の無線機収納用張り出しを辞め、側面装甲板をフェンダーの上にまで
ずらして無線機部分収納した...
砲弾数は44発から54発に増えたが前面装甲の弱点が増えた...
戦闘室前面(傾斜部) 30(38)mm

中期
車長用キューポラ前に跳弾用ブロック新設
アルケット社43/4~、全車44/2~...
車体前面装甲50+30(40,70)mm、から80(40,70)mm、一枚装甲へ増強
アルケット社43/5~、全車43/11~...
シュルツェン、
43/6~、東部戦線優先(対対戦車ライフル用)...
ツィメリット・コーティング(対吸着地雷用)
アルケット社43/11~12、MIAG社43/9~...
廃止~1944.9(連合軍側は吸着地雷を使用していないと判明)

後期
防盾ザウコプ(80mm)1943.11~
全車ではなく逆三角形型も最後まで生産された(50+30mm)...
防盾左側に同軸機関銃装備(逆三角形型は1944.6~)

ザウコプ防盾SauKopt(ブタの頭)
被弾径始を考慮した鋳造防盾
注意、ドイツではブタは主食なので蔑んだ表現では無い...
外車BMWの前も「ブタさん」の記号化...

縁起物の蹄鉄(日本のお守り)などが...
キューベルワーゲンのフェンダーやUボートの艦橋などに付いている
写真をよく見かける...


3号突撃砲戦車の利点、欠点...
歩兵支援に開発されたにもかかわらず前方機銃がなかった...
むき出しの装填手ハッチ前の機銃は、敵の銃撃を受けると簡単に破壊された
G型になって機銃用のシールドを装備したが有効ではなかった。

原型の戦車より大型の砲が搭載でき、砲塔が無い分生産が容易...
(新型戦車を開発するより既存の生産ラインをそのまま流用して)
(大口径砲を搭載した戦闘車両が量産できるため)
(生産の立ち上がりが早く新型車に発生しやすい、初期不良も少ない)

歩兵支援用に開発されたため高さが歩兵の背丈ほどしかないため隠し易く...
防御戦(待ち伏せ)に使うのに適している...

機動戦や攻勢の場合は、敵の攻撃方向が判りにくく至近距離の撃ち合いが
発生しやすいため、旋回砲塔の無い突撃砲は、横から一方的に撃たれる危険がある
(遠距離戦の場合は、旋回砲塔の無い突撃砲でも対応可能です...)


--------------------7.5cmKwK-40 L/48---------------------- 重量 496kg 砲身長A、B、 3357mm(L44.76) 3597mm(L47.96) ライフル長 2848mm 後座長 mm 反動力 kg 薬莢、サイズ、容積、NO、 495.1*101.5、3170cc、#6339 発射薬、APCBC-HE2.43kg、APCR2.18kg、HE755g 砲弾全長APCBC-HE748mm、APCR710mm HE784mm 弾丸重量、(炸薬) ---------------------------------------------------------- PzGr39 被帽徹甲弾(APCBC-HE-T)初速790m/s、6.80kg (16g) PzGr40 剛性核徹甲弾(曳火)(APCR-T) 990m/s 4.1kg (0g) (1942~) HIGr.38/A 対戦車榴弾(HEAT-T)、 初速575m/s、4.4kg (570g)、70mm(0°) Sprgr.34 榴弾 (HE)、 初速590m/s、5.74kg(850g) ---------------------------------------------------------- 垂直装甲板に対する貫通力 射程距離 25 100 250 500 750 1000 1250 1500 2000 2500 3000 Pzgr 137 131 126 118 110 103 96 89 78 67<--(0.855)(0.783) , 130 117 101 85 76 Pzgr40 176 167 160 154 144 133 124 115 98 83 61 垂直から30度傾斜した装甲板に対する貫通力 Pzgr 106 96 85 74 64 90deg(1/0.7)(130.1) (117.9) (104.3) (90.88)(78.6) (1/x) [1/0.68] [1/0.7] [1/0.75] [1/0.78][1/0.73] (0.7=81.4%)(80.9%) (81.4%) (82.5%) (83.2%) (82.1%) Pzgr40 143 120 97 77 <--(0.952)(1.1) 90deg(1/0.7)(175.6) (147.3) (119.1) (94.57) (1/x) [1/0.93][1/0.58] [1/0.457] [1/0.36] (0.7=81.4%) (85.7%) (78%) (0.73%) (67%) --------------------7.5cmKwK-40 L/43---------------------- 重量 472kg 砲身長A、B、 2976mm(L39.68) 3216mm(L42.88) ライフル長 2467mm 6〜9° 後座長 mm 反動力 kg 薬莢、サイズ、容積、NO、 495.1*101.5、3170cc、#6339 発射薬、APCBC-HE2.43kg、APCR2.18kg、HE755g 砲弾全長APCBC-HE748mm、APCR710mm HE784mm 弾丸重量、(炸薬) ---------------------------------------------------------- PzGr39 被帽徹甲弾(曳火)(APCBC-HE-T)740m/s、6.80kg (16g) PzGr40 剛性核徹甲弾(曳火)(APCR-T) 920m/s 4.1kg (0g) (1942~) HIGr.38/A 対戦車榴弾(HEAT-T)、 初速575?m/s、4.4kg (570g)、70mm(0°) Sprgr.34 榴弾 (HE)、 初速550m/s、5.74kg(850g) ----------------------------------------------------------

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