五式中戦車(チリ)

注、数値は、日本の戦車(1961)及び数値計算、[]内は、PANZWER90/12
機動力及び装甲厚
自重 37t [重量35t]
乗員 ___ [6名]
全長 ___ [8.47] 車体長 7.300m [7.307]
全幅 3.050m [3.070]<---N誤植
全高 3.050m [3.049]
最低部地上高 0.400m [0.040]<---P誤植0.400
接地長 ___ [4.920]m
キャタピラ幅 60.0cm
最大速度路上 45km/h [42] 路外 __km/h
登坂能力 2/3=33.7度 [60°=30.96度] <--(この辺りは普通実験土壌をいじって合わせて)
超濠能力 3.0m [2.10] (しまうので30度と書かれているのとほぼ変わらない)
超堤能力 ___ [0.8]m<--機動輪中心の高さが794mmなので○この高さまでしか堤は越えられない
渡渉水深 1.2m [1.1]
回転半径 信地、援旋回
航続距離 200km [180]
接地圧 0.627kg/cm2<---37tで計算、35tだと0.593kg/cm2
接地圧 [軟地0.6kg/cm2硬地3.1kg/cm2]
トラック [2.450]m
武装 五式75mm戦車砲-6.5~+20 or(99式高射砲改88mm戦車砲)
、[一式]37mm戦車砲×1 97式7.7mm車載重機×2
弾薬数 75mm100発、37mm(102発) 7.7mm重機用、5000[5400]発
「試製7cm半戦車砲(長)二型」の貫通力
射程距離 25 100 250 500 750 1000 1250 1500 2000
AP-HE __ __ __ __ __ 75mm __ __ __
一式徹甲弾6.615kg_850m/s、四式榴弾
副砲、[一式]37mm戦車砲
射程 25 100 250 500 750 1000 1500m
AP−HE 49 44 40 35 30 25
装甲(mm)(「日本の戦車」車体側面25mm採用)
、 前面 側面 後面
砲塔__ 75mm(75度) 50/35mm(75度) 50mm(90度)
車体上部 75mm(80度) 50(75)/25mm(73度) 35mm(90度)
車体下部 50(80)/35(25)mm 25mm(90度) 20mm(80度)/20mm(23度)
上面 20mm(0度) 砲塔前 20mm(11度)後20mm(7度) 車体前20mm(19度)
床面12mm
(PANZWER90/12車体側面35mm採用)
三次元傾斜角度()上下方向、[]水平方向可変javaScript...
, 前面 側面 後面
砲塔天井20(11)[0]mm 砲前50(75)[65]mm 天井20(7)[180]mm
砲塔正面75(75)[0]mm 砲後35(75)[100]mm 後面50(90)[180]mm
車体
天井20(19)[0]mm 左右斜50(75)[45]mm
前部75(80)[0]mm 上部35(90)[180]mm
ノーズ50(80?)[0]mm 上部35(73.5)[90]mm 下部20(80?)[180]mm
下部35(25?)[0]mm 下部35(90)[90]mm 下部20(23?)[180]mm
防盾75(80?)[0]mm 上面 20mm 底面12mm
機関 BMW改造 60°V12気筒水冷ガソリンエンジン
出力 550HP 回転数 1500rpm <--P、800馬力BW改修とのみ記載馬力表示無し...
変速器 前進4、後進1
出力重量比 14.86ps/t (35tだと15.71ps/t)
馬力荷重 67.27kg/ps (35tだと63.63kg/ps)
燃料容量 ___ [800]リットル 潤滑油 リットル
最大航続距離 路上 200km [180] 未整地
燃費 0.25km/リットル [0.225] 運行時間 h
製造会社 三菱重工
生産期間 試作のみ
生産台数 試作、1両
五式戦車砲は、四式戦車の砲と同じです。
(五式戦車の主砲を四式戦車用に流用したからですが...)
性能的には、運動エネルギーで計算すると...
「ドイツの75mmL48砲&アメリカの76.2mmL52砲」と「ドイツの88mmL56砲」のあいだ
ぐらいの性能になります。
(しかし、1,000mで75mmの装甲を貫通という数値は低すぎるのでなにか問題があった)
(のかもしれません...)
(三式戦車に載せて射撃試験をしても大丈夫なのでそんなに強力な砲(反動が強くて))
(というイメージは無いようです...)
五式戦車砲を運動エネルギーから簡易計算すると...
垂直から30度傾斜した装甲板に対する貫通力
射程距離 100 500 1000 1500 2000
AP-HE 113 102 91 81 73
1,000mで75mmは、米75mmL40と同じ貫通力数です?
sinα1/0.7=>61.07mm
61.07÷91.1=67%
「試製7cm半戦車砲(長)二型」 重量1710kg、自動錯栓式ー6.5~+20
試験データー命中試験
500m先の標的に10発打って13cm〜15cm広がりと
いうと偏差は...
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99式高射砲改88mm戦車砲、800m/s
残念ながら捕獲した88mm砲はL56ではなくてL45の旧式タイプなのでコピーしても
ティーゲル1より性能は下がりそうです..
(紹介するときは、砲身の長さが解らない後方写真を使う場合が多いので)
(この話はあまり知られていないようです...)
縄張り意識の強い日本陸軍では他の兵科の兵器を流用することは
不可能というのが正しいようでこのタイプは作れなかったそうです
2000.0307
車体、砲塔とも全溶接でようやく世界水準の作りになりました。
砲塔は、88砲、搭載を前提に巨大になっています。
「これは、五式戦車砲に半自動装填装置を付けることを考慮して
開発されていため?...」2000.0307
エンジンはディーゼルでは出力が足らないので、航空機用のBMW
ガソリンエンジンを改造して使っています。
(過給器付きディーゼル500HP/1600rpmを装備する計画もあったようです。)
車体と砲塔を試作しただけで終戦になってしまいました。
もし、実線に投入できたとしても...
時期的に見て装甲の厚さが足りないので活躍することは
できなかったと思います...
(前面装甲75mmは、シャーマン装備の3インチ砲で簡単に
貫通される程度です...(1300mまで))
(これではドイツの3号突撃砲G型より弱い(-_-;)...)
(もしもっと強力な砲弾なら1365mでAPC=101mm、HIGH=143mmです。)
この時期の設計は火砲のみにとらわれていて防御のことを
しっかり考えていなかったようです...
細かい傾斜角度は図形から採寸するしかないのですが、コピー防止用に各部を歪めて
製図している部分があり、今回は、精密に確定できませんでした。
(PANZWER90/12の図面を使用...)
(この図面からキットを製作している会社もあるようなのですが...)
1.図面を拡大コピーして分度器で採寸
2.図面2枚から対象装甲板の「高さ」と「傾斜によるずれ幅」などから
三角関数で角度を出す...
以上、二通りでチェック
問題点、車体下面の傾斜装甲板部分、裏から見た平面図が無いので計算できない。
相違点...
砲塔前面、側面から分度器で測ると73度、平面図から三角関数を使って計算すると
tan-1(6/22)=74.74°
車体前面、側面から分度器で測ると75度、平面図から三角関数を使って計算すると
tan-1(2/11.5)=80.13°
(訂正、計測ミス、tan-1(3/11.5)=75.37°)
車体上部側面、正面から分度器で測ると73度、平面図から三角関数を使って計算すると
tan-1(4.1/14.666)=74.74°、tan-1(4.666/14.666)=72.05°
(左右で幅を変えてある正面図は左右とも同じ角度)
いずれも、盗用防止と見て...
砲塔前面75度、車体上部前面75度、車体上部側面73度を採用
防盾の角度が怪しくなったが80度をそのまま採用
(平面図から三角関数を使って計算するとtan-1(17.5/1.75)=84.2°)
確認...
砲塔側面の角度は前後とも75度でした。
砲塔側面前、tan-1(22/6)=74.74°
砲塔側面後、tan-1(25.5/7)=74.64°
(後方の垂直板との接合部分の角度75度なので75度でOK)
車体上部の斜板の角度
tan-1(14.666/3.7)=75.84°
作図が難しくズレが多少出てるようなので75度にします。
2段階計算...
問題点、車体下面の傾斜装甲板部分、裏から見た平面図が無いので計算できない。
2段階で計算してみました。
正面から見たノーズ板11.25、斜め底板7.5、側面から見た底板との継ぎ目位置18を使って計算...
側面から見た斜め底板の角度は25度ぐらいなので
ノーズ板の角度を変えて試算
80度 11.25÷tan(80)=1.98 tan-1(7.5÷(18-1.98)=25.09度
75度 11.25÷tan(75)=3.01 tan-1(7.5÷(18-1.98)=26.58度
70度 11.25÷tan(70)=4.09 tan-1(7.5÷(18-1.98)=28.33度
図面から見るとノーズ80度、斜底板25度で良いようです。
(数値が微妙なのですが四式と五式の写真を見比べると五式の方が角度がゆるい)
(ように見えます...)
車体後面
手がかりが少ないので装甲数値を載せてある簡単な図面から採寸
(注、図面自体に3%程度の歪み有り信頼性低い)
注、ミリ以下の数値は「二分の一」、「三分の一」、「四分の一」ぐらいしか
測れないので角度も精度上、小数点以下は四捨五入して使う必要があります。
図面は1/32ぐらいの縮尺まで拡大して使用...
(図面自体の精度も0.数%ぐらいの誤差が通常あります。)
やはり、実車の残っていない幻の試作車のデーターを確定するのは難しいようです。
2001.7.21...
修正、
四式戦車を計測していて解ったのですがかなり数値が写真と違っているようです。
砲塔前面75度、車体上部前面80度、車体上部側面75度の平面図から計算した数値に
変更します...
日本兵器総覧を見ると、装甲値は、
砲塔前面75mm、側面30mm〜50mm、後面50mm
車体前面75mm、側面25mm〜50mm、後面50mm
となっていて車体側面は25mmの「日本の戦車」の数値で良いようです。
2001.7.27...
PANZERの紙上対決シリーズを忘れてました...
2000/10号P60の図面を拡大して計測、
砲塔前面、74度、三角関数tan-1(22.333/6.333)=74.16°
砲塔前側面、無し、三角関数tan-1(25/7)=74.35°
砲塔側面、75度、三角関数tan-1(26/7.5)=73.90°
天井前13度、後8度、
車体上面、無し、三角関数tan-1(5/35)=8.13°
戦闘室前面、75度、三角関数tan-1(11.9/3)=75.85°
前側面、無し、tan-1(15.5/3.75)=76.39°
天井前、22度、三角関数tan-1(3.666/9)=22.16°
側面上部、tan-1(15/4.666)=72.72°
P54解剖図から
ノーズ部、77.5度、斜底板25.5度(誤差範囲内77度、25度で良い?...)
(解剖図中の車体側面傾斜を測るとtan-1(15/4)=75.05°)
(そんなに正確に作図されているわけでは無さそう...)
図面は、55分の1を拡大して計測、線が太いため不正確になる...
(0.2mm前後は線引きズレ在り)
大体74度〜76度のブレは75度と考えて良い。
文章中は,
砲塔、
前面75mm(75)、前側面50mm(80)、側面35mm(77)、後面50mm(90)
戦闘室前面75mm(80)、前側面50mm(80)、天井前部20mm(10)
前面ノーズ部50mm(77)、前面下部35mm(25)
側面上部35mm(77)側面下部35mm(90)後面上部35mm(90)後面下部20mm(50)
(車体側面誤植、車体側面上部は13度(77)じゃなくて17度(73)?)
文章では、戦闘室前面と車体前側面が80度になっているが、図面は75度...
写真を見ると、「戦闘室前面、車体前側面80度」と「車体側面上部73度」の差が
かなりあるように見えるので(75度と73度ではほとんど同じ)
文章の80度で良いように感じます。
逆に砲塔前側面の80度は判別できず...
車体後部、解剖図では、90度50度の二面だが
装甲値の載っている簡略図P56は90度70度50度の三面
90/12月P60の装甲板図は、90度80度23度の三面
解剖図を鵜呑みにすると二面だか...
二つもこういう図面が出てくると、20mmの装甲板が
途中で折れ曲がって角度が変わってるように思える。
戦車戦...
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