古代ローマの生活誌 新 生 児 の 遺 棄(資料1)


◎古代地中海世界において 新 生 児 遺 棄が広く行われていたことを表す資料。

ローマ社会の 新 生 児 の 遺 棄

古代ローマの生活史P69〜P70
「神話や小説の中で 遺 棄 の場面がよく描かれていますが、現実の事例も少なからず知られています。」

庶民層における 嬰 児 遺 棄
アレキサンドリアに出稼ぎに出ていたヒラリオンという若者が故郷の村に住む妻アリスに宛てて書いた手紙 「僕たちはまだアレクサンドリアにいます。そのことを知っておいてください。他の者が帰郷して僕だけがアレキサンドリアに残っているからといって、心配しないでください。給料が出たらすぐに仕送りするので、子供の世話をよろしく、僕が戻ってくる前に赤ん坊が生まれるようなら、男の子ならそのままにしておいて、女の子のほうは捨ててください。君は「どうか私を忘れないで」という伝言をアフロディシアスに持たせて寄こしたけれど、僕が君のことを忘れるなんて有り得ないよ。どうか心配しないでください。」
「オクシュンコス・パピルス」744

「 故郷に残してきた身重の妻のことを心配する夫の愛情がつづられた手紙の一節に、さりげなく 新 生 児 遺 棄 のことが触れられています。そこには子を捨てることの深刻さや悲しみといった感情はほとんど見られません。あたかも日常の風景でもあるかのように、子捨てのことが記されているのです。このさりげなさこそが古代地中海世界において 新 生 児 遺 棄 が広く行われていたことを、よりいっそう生々しく証言しているといえるでしょう。」


古代ローマの生活誌、NHKカルチャーアワー歴史再発見2005年4月〜9月
第八回出産放送五月17日より

注、人類学のTEXTなのにフィルターソフトにひっかっかりそうな単語が多数出てくるので、少し加工してあります..。

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