さよなら、サマータイム
10月31日(日)夕方:
みなさま、たいへんご無沙汰です。
夏の間は何かと忙しく、このページも開店休業状態でたいへん申し訳ない次第であったが、
長い長いサマータイムもついに本日10月31日で終わりである。
「えっ、まだやってたの?」といわないで欲しい。3月から始まったこのサマータイム、
実は10月いっぱいまでなんと7ヶ月以上も続いていたのだった。
しかし、右の写真のように歩道には大量の落ち葉が舞い落ち、気温はほとんど氷点下になろうかという日
もあるのに、サマータイムとはこれいかに???
ともかく、ようやく1時間時計を戻し、これから冬時間(標準時)に突入である。
今日は一日25時間もあって少し時差ボケ状態であるが、これまた不思議なサマータイムの
終わりをレポートしてみよう。
1.素晴らしいサマータイム:
暗く淋しい冬とは打って変わり、ドイツの夏はたいへん素晴らしい。
なにせここは北緯50度ライン。日本でいえば(?)カムチャッカ半島とどっこいの緯度に位置すると
いう高緯度地帯である。
つまり、夏の日照時間は長く、夏時間の導入とあいまって深夜でも10時過ぎまで余裕で明るいという
トンでもない状態になって、いくらでも夜遊び(?)が出来るのである。
しかし予想通りというか、いつまでも明るい中、暗くなるまで仕事が終わらず仕事場の窓から
暗くなっていく空を見上げるのは空しいものがあった。今年は結局、平日練習3日しか
出来なかったぞ!! ということで、来年こそは絶対ドイツの夏を謳歌するぞと決意はますます固くなっていくのだった・・・・
まあ、そんなことはともかく、右の写真を見て欲しい。これは8月末の教会の時計(イルミネーション
付)を撮ったものであるが9:20分でもこんな具合である。夏至の頃は日没が9時半。夜11時近く
まで明るくて、夜は暗いものだという固定観念に取り付かれている日本人の私は本当に調子が狂うので
ある。
2.サマータイムの終了日:
しかし、このサマータイムも10月末ともなれば、結構ツライものがある。日の出の時刻は8時を余裕で
過ぎていて、毎朝暗い内から出勤しなければならない。
ドイツの朝は早い。役所は部署によっては7時から開いているし(その代わりお昼には閉まるが)、
道路工事やアパートの建築なども朝の真っ暗な内から投光器を使い仕事に精を出している。本当に
ご苦労様なことである・・・・しかし、一体なぜ10月まで夏時間を採用しているのであろうか???
聞くところによると、数年前まではドイツでも夏時間はきっちり6ヶ月間。9月の終わりにはちゃん
とサマータイムが終わっていたそうなのである。これがなぜ変わったというと、実は以前はEU内でも
国によって夏時間が終わる時期が違って国境をまたぐ旅行者などは何が何だか分からない状態で大混乱。
それで一番遅かったイギリス(10月末終了)に合わせてEUは7ヶ月の夏時間になったのだそうだ。
しかし、夏時間が終わると淋しいものがある。今日は1時間時計を遅らせただけあって、日没も早くあっ
という間に日が暮れてしまった。昨日まで夕方6時の日没が今日は5時である。一気に日が短くなって、
いよいよあの長く暗い冬が来るんだなーと思うとなんだか憂鬱な気分である。
本当にヨーロッパは夏と冬が極端である。夏は好天続きで夜10時過ぎでも明るいが、冬は極端に日が短く
低く垂れこめた雲は晴れることがない。ごくたまにぼんやりと見える太陽も低く高度30度も上がって
いない。
夏の間、遊びほうけていた私には、本当に「アリとキリギリス」の寓話がしのばれるのである。(笑)
3.時計の戻り方とは?:
サマータイムが始まって以来、最大の謎が「一体どうやって時計が元に戻るのか?」であった。
なんでも、10月最終日曜日(今月は31日)の深夜3時に時計を1時間遅らせる、というのが
規則らしい。つまり時計の針が3時ジャストを指した瞬間、2時にまた戻るらしいのである。
んんん、ということはこの日は午前2時が2回あることになるんだろうか???。こんなことになると
時刻が同定出来ず、警察や新聞社やDB(ドイツ国鉄)は混乱の極みになると思うのだが・・・・
と、いう訳で謎は依然として解消されていないのである。
ドイツ人を30年やっている同僚に聞いてみたが「それはグッド クエスチョンだ」というばかりで一向に
気にかけていない様子である。まあドイツ人は一般に朝型なのでそんな夜中のことは気にしない、
朝起きてみると時間が戻っているので良いでないか、ということらしい。
朝になると確かに我が家の標準電波時計はちゃんと標準時に戻っていた。ついでに家の中にある時計も
なぜか全部合っていた???
どうやら、ウチの息子が面白がって朝一番に起きて家の全部の時計を戻して回ったらしい。
そういえば昨日の夜「今日で夏時間が終わりだよ」と楽しそうに話していたが・・・ううむ、私に似ず律儀な性格である。(笑)
4.ドイツの秋とは:
ドイツの秋はたいへん短い。そしていつのまにか冬に突入しているというのが実感である。
こないだまで20℃以上あったのが、10月半ばには一気に気温が下がって2℃。もうこの変化には
とても体がついていかない。晴れ間も一気に見えなくなって大変淋しいのである。
かと思うと今日は好天でなぜか気温も19℃もあった。多分今日が最後とは思うが、
本当にドイツの天気は予想が難しい。
日本は比較的季節の変わり方が安定しているが、ドイツは年によって夏が1週間で終わったりすることも
あるし、ドイツ人でも予想がつかないそうなのである。
まあ、でも当地にはふんだんにある街路樹の葉が落ちてしまえば、いよいよ冬も本番といったところであろうか。
こちらの風物は何でも極端というか加減を知らないのであるが、この街路樹の落葉も凄いものがある。
一気に大量の葉っぱがドドーッと落ちて、道には落ち葉が降り積もり車のブレーキも効かないという
たいへんな事態になるらしい。
下の写真はライン川沿いの遊歩道の同じ場所を9月と10月に撮った写真であるが、もうだいぶ散りかけ
ているのが分かるであろう。もう少しすると枝だけになってしまう。
なお、一番右の写真はこちらの街路樹によくあるマロニエの実(西洋トチの実)である。見た目栗に
そっくりで子供が喜んで拾って来たものであるが、これまた風が吹くだけで一気にバラバラッと降って
来て凄いのである。日本のトチ同様シブくてそのままでは食べれないのが残念であった。
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9月のライン川遊歩道 | 10月のライン川遊歩道 | 栗にそっくりなマロニエの実 |
5.おまけ:
最後に、おまけの写真でもつけてみよう。
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ザルツブルグの大聖堂の大時計 | ザルツブルグ近郊の教会の大時計 | オーストリアでみた2000年時計 | 秋空の下、ライン川を行く遊覧船 |