ドイツ・ゴミ事情(入門編)

まえがき:

空港でみたゴミ箱7兄弟 ここの日記帳に ゴミ箱7兄弟の話 を書いたのだが、 まだ日本にいる家族から早速リクエストがあった。 バカばっかり書いてないで、もう少し役に立つゴミの話を書けというのである。
なんでも、ご近所のお宅の小学生のお子さんの宿題に「世界の環境問題について調べること」 とかいうのが出て、「こりゃいいや」ということで、大胆にもこの日記のページを白昼堂々(?) そのまま学校に出してしまった!という、トンでもないことになっいるらしいのである。
こんないい加減なページが、仮にも宿題としてまかり通るとあっては、教育上よろしくないこと おびただしい。(笑)  まったくインターネットというのは油断もスキもないのである。

ということで、今日は突然だがリクエストにお応えして社会科の時間である。どこが自転車の ページだという気もするのだが、せっかくのコーナーであるので、ここは全国の小学生になりかわって、 当地でのゴミ事情をすこし真面目に(?)レポートしてみよう。
しかし、なにぶん当地でのゴミ捨てにはど素人のこの私、今のところ全くの取材不足で、 まだまだ謎は深まるばかりである。まあ、今回はとりあえず「入門編」ということでお許しいただきたい。

全国の小学生のみなさん、これで宿題が出てもらくちんです!!

1.ゴミ箱について:

街角のゴミ箱 ドイツは環境先進国として知られていて、ゴミも当然分別収集というやつである。
日本でも、分別収集は進んで来ているようだが、当地のそれはハンパではない。
上の写真にもあるように、空港でゴミ1つ捨てようと思ってもこの有様である。 こうなると新参者のゴミ捨てビギナーには最初は何が何だかさっぱり分からないというのが 実感であろう。
さて、百聞は一見にしかず。右の写真が街角でごく普通に見られる当地のゴミ箱達である。 当地ではゴミ箱(ゴミコンテナ)は非常に整備されていて、全国津々浦々どこの街角にも これらのゴミ箱がきちんと設置されているのである。
ゴミ箱は結構大きく大人の背丈近いサイズである。この全部合せるとバス停1つ分位の場所を取って しまいそうなゴミ箱一個小隊のセットが当地では標準的な構成になっているらしい。
ゴミ箱は、黄、灰、茶など色などに色分けされていて、むろんきっちり区別をして捨てねばならない。 いま一つ分別の考え方が分からないところもあるのだが、規則を読むと一応以下のようになっているようである。

街角のゴミ箱(2)   黄色: 紙、ガラス以外の包装材(缶、パック、トレイ等)
  灰色: 吸殻、残飯、植木鉢、小型電気製品、鍋、陶器類
  茶色: 有機性ゴミ(野菜の皮や茶殻、卵の殻、木の葉)
  青色: 古紙(新聞、雑誌、チラシ、紙箱、細かくしたダンボール)
  緑色: 古着類(回収用、洗ってから捨てること)
  ?色: 古電池類(乾電池、アルカリ電池等)
  白色: 透明なガラスビン(返却不可のもののみ)
  緑色: 緑系のガラスビン(同上)
  茶色: 茶系のガラスビン(同上)

少々ややこしいのだがお分かり頂けたであろうか? このごみ箱7兄弟(?)が当地ではいつもお友達 なのである。ちゃんと入れないとコワいドイツのオバさんに怒られてしまったりするのある。(笑)

2.ゴミの捨て方:

家庭ゴミの場合、アパート等の敷地内には、下の写真のように住人専用のゴミ箱(黄、灰のみが多い)も設置され ている。こちらに捨てる分には楽である。 (※注:入りきれない時は有料のゴミ袋に 入れて捨てる)
アパートのゴミ箱
しかし、重たいガラスビン類やその他の分別ゴミなどは、街角のゴミ箱まで行って捨てねばならない。たいてい1区画 ほど歩けばすぐに見つかるのであるが、なにぶん重量物なので結構たいへんなのである。このため、 豪快に(?)車で乗りつけ、トランクからガンガンごみを捨てている光景もよく目にする。
なお、下のヘンな写真も街角にあるゴミ箱(ガラスコンテナーVer.2)である。釣鐘状の頑丈な鉄製ゴミ箱で この箱の色に合わせて、上の小さな口から空きビンなどをガンガン投入するのである。
土曜の昼間などは、次々来る車で大賑わい(?)である。きっと中身は相当な重量になっているに違いない。

ガラスコンテナ- また、一応ゴミ捨ては日祝日はダメで、平日も夜7時までというのが当地の常識のようだ。静かに 過ごすべき時間(安息日である日曜含む)にガサゴソ捨てるのはけしからん、というところであろうか。 また、壊れた家具などの粗大ゴミは決められた回収日(1ヶ月に1回?)があって、それに合わせて 出さなければならない。
こちらもその日の朝6時までに出すこと、とか細かいルールが決まっているようである。(これは多分 回収の都合上)
この他にリサイクリング ホーフ(ステーション)というのもあって、再生できるゴミ (自転車の古タイヤや鉄クズ、アルミ、木材)や、危険ゴミ(スプレー缶、蛍光灯、オイル、蓄電池) などはそこに持って行かねばならない。と、いろいろ大変なのである。

かわいそうな自転車 またゴミ捨てだけでなく、ゴミそのものが出ないようにとの意識も当地では徹底しており、街のスーパーなどに 買い物に行っても、包んでもくれないし袋もくれない。買い物袋を持参するなり、 車のトランクに空き箱を備えておく(車まではカートで運べる)のが常識なのである。
最初これを知らずに、手ぶらでスーパーに行ったらエラい目にあってしまった。
また、当地では日本のように便利な手提げの紙袋もない。日本から来る時は持って来ると良いかも 知れない。

ちなみに、左の写真は当地での正しい自転車の捨て方・・・・などではもちろんなくて、単なる地元の悪ガキの いたずらなのだそうである。とんでもない庭木のてっぺんに引っ掛けてあったりする。 よい子のみなさんは決してマネをしないように。(笑)

3.ゴミの回収:

ガラスコンテナー さて、ゴミの話で興味深いのは、これらのゴミ箱からどのようにゴミを回収するか?という点であるが、 まだまだ解明されていない謎の部分が多いのである。
なんせ、空のままでも300Kgは楽にありそうな鉄のカタマリである。中身がいっぱい詰まった日 には、大人が束になってかかっても動かせそうにないのである。
しかも、投入口は非常に小さく、まるで貯金箱のような構造で、どこにもゴミを出す口はありそうに ないぞ。んんん???

不思議に思って周囲の日本人に聞いていると、どうやらクレーンで吊り上げて収集しているらしい。 貯金箱の100/1スケールモデル(?)よろしく下がパカッと空いて、ゴミがドドドーと出たところ を強引に収集するという、力技の勝負に出ているらしいのである。
そう思ってよくよく見れば、下の写真のように、各ゴミ箱のてっぺんにはお茶目なアンテナみたいな ものがひょっこりついている。どうやらこれがそのためのフックらしいのだ。 そういえば、ベンツマークを光らせたクレーン付の作業車が走りまわっていた気がしたが、あれがそう であろうか???
当地に来てまだ日の浅い私などには見当もつかないが、なにせ「私はみた!」という人の証言によると、 これがどエラい迫力なのだそうである。 ドイツ全国、いたるところの街角でこんな豪快な風景が繰り返されているとしたら、なかなかに凄いことである。 これは是非、決定的瞬間(?)を押さえなくてはなくてはなるまい。

お茶目な(?)アンテナのような 吊り下げ用フック こっちにも


しかしまあ、さすが史上初のジェット機 メッサーシュミットMe262 や タイガー戦車を生んだお国柄である。
機械ものにはやたら強いというか、力ずくでなんとかなるものは、力づくでなんとかしてしまえ、 というのが、どうやらこの国の流儀らしいのである。(笑)
でも、たかがゴミ収集ひとつでも、こんな大掛かりな全国統一のシステムを作っていまうところは、さすがはドイツ というところであろう。まあ日本の場合は、場所の問題もあってこんなにいろんなゴミ箱をガンガン置いて、 ガンガン回収するというのは難しいとは思うのだが・・・・

ということで、今日のところはこの「入門編」で終わりである。 やっぱり真面目な話を書くと疲れるのである。(笑)
おお、もう午後3時半だ、日曜の午後を潰してしまったぞ。ちびっこトライアラーのみんなも ちゃんと勉強するように。
では、次回をお楽しみに〜。


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