アウトバーンについて

まえがき:

アウトバーン8号線、ミュンヘンからオーストリア国境へ さて、ドイツといえば、かの有名なアウトバーン(Autoburn)を知らない人はいないであろう。
速度無制限で知られる、ドイツ国中を縦横無尽に走る高速道路である。
(実際には場所によって速度制限はあるのだが・・・・)
まあ細かいことはともかく時速200Kmでも300Kmでも車の性能の続く限り、 パトカーの前だろうが白バイの横だろうが正々堂々とブッ飛ばすことが出来るという世界でも稀にみる高速道路である。
しかもこのアウトバーン、全線無料で料金所もゲートも一切なしとなかなか太っ腹。
こりゃ本当に車好きにとってはもう天国といえる環境なのである。

では今日は、毎日たいへんお世話になっているこのアウトバーンについて少し紹介してみよう。

 (写真右) ミュンヘンからオーストリアに向かうアウトバーンA8号線

1.アウトバーンの走り方:

この位が巡航速度 いくら速度無制限、お好みの速度出し放題といっても、アウトバーンを走るのは実は結構難しい。
というのも、速度無制限というのは乗用車だけであって、トラックやバスは100Km/hが上限速度 という規則があるためである。
このため、走行車線はノロノロとトラックやバスが走っていたりして全然スピードが出せない。 一方、追い越し車線は、200Km/h以上で飛ばしていても後ろから来たポルシェなどにバシバシと パッシングされるという恐ろしい世界である。
ほんと時速200Kmで後ろにぴったり付かれた日には、寿命が100日は縮みそうになる。(笑)  とにかく、この車線の切り替えが非常に難しいのである。
右は、昔の走り屋の記念写真のような写真であるが、アウトバーンを180Km/hで巡航してますの図である。 こちらの車は高速安定性が非常によい。私の車は1800ccのガソリンターボ車なのだが、ごく 普通に走っていてもこの位は簡単に出てしまう。そんなにスピードを出しているという感じもない。 日本の車でいうと120km/h位の感覚であろうか? さすが世界に冠たるドイツ車といえよう。

2.国境を超えて:

ドイツ・オーストリア国境 さてこのアウトバーン、ドイツ国内だけでなくヨーロッパの国々まで網の目のように張り巡らされた高速道路に 接続されている。 ドイツを出てオランダに入ったりすると、いきなり上限速度100Kmになったりして戸惑ったりするが、 まあ国境越えといっても全然ビビる必要はないのである。
最初はこの私もパスポート握りしめ、緊張の面持ちで国境に向かったのだが、EU加盟国の間では国境は 日本の県境くらいの感覚のようで、まったく拍子抜けしてしまった。
国境といっても右の写真のようにEUの星マークを描いた標識が立っているくらいのもので、ゲートも なにもない。普段と違うところといえば最寄りのサービスエリアに両替所があるくらいのものである。
ただし、当然ながら標識の文字は急に変わってしまうし、サービスエリアで食事をするときも、いきなり 言葉は変わるは、お金の単位は変わるはで、これは日本人にはちょっと馴染めない感覚である。
まあ、サービスエリアではたいてい私の超いい加減な英語でもなんとか通じる位なので心配は要らない。 フランス語などは単語3つしか知らない私であるが、ベルギーやルクセンブルグ(フランス語圏)などに 行っても何とかなるのはたいへん有り難いことである。

3.アウトバーンの料金:

標準構成、2車線のアウトバーン 日本のトライアラーの皆さんも全日本や地方大会のアクセスで高速道路を利用する人は多いと思う。
しかし高速料金の高さはいつも悩みのタネである。落ち目になったとはいえ、経済大国日本を日頃 一生懸命支えるお父さん達であるが、お小遣いは1日千円あるかないかという超貧乏ぶりが現実。(泣)
パーツ代からエントリ代、おまけに遠征費まで出した日には逆さにふっても何も出なくなるのである。(笑)
しかしこの走り放題のアウトバーンもついにというか、有料化が真剣に検討されているらしい。 やはり現実は甘くないのである。
いろいろ聞いてみると、ドイツではオーストリア(すでに有料化済み)のケースを参考に検討しているらしい。 なんでも料金所を置くと多額の建設費、運用コストがかかるため、高速代払込済みのステッカーをフロント ガラスに張って、パトカー等で抜き打ちでチェックするということである。
なお、このステッカー代、距離は関係なく期間で決まるそうで、オーストリアの場合、最短の期間は10日、最長は1年である。
えっ、1日走るだけで10日分も取られるの!!と驚かないで欲しい。
10日分でなんと2千円程、1年分でも走り放題で1万5千円程度らしい。 なんと1年間走り放題で2万円しないのである。日本の高速料金に比べれば「なめとんのか」というくらいの 料金である。なんであんなに日本の高速道路はバカ高いのであろうか!!

4.アウトバーンの恐怖とは:

モーゼル川沿いを走る。奥の斜面に広がるぶどう畑 このように良いこと尽くめのアウトバーンであるが怖いこともある。速度無制限区間では200Km以上で 飛ばしている車はザラだし、結構車間も詰まっているので一度事故が起こったらタダでは済まない。
また、雨の夜のアウトバーンも相当怖い。実はドイツ国内のアウトバーン、質実剛健といおうか、 なんと照明の類が一切ないのである。(オランダやフランスにはある)申し訳程度に反射テープが10mおき にあるくらいで、どこに道があるか分からなくなりなかなかに恐怖である。
しかし、ドイツ人に聞くとあんまり問題ではないらしい。狩猟民族の彼らは夜目が利くらしくちゃんと見える というのだ。ちょっとビックリである。
しかし、もっと恐怖なのは現地の人の車に同乗することであろう。 私も仕事で彼らの車に同乗する機会も多いのだが、これが非常に怖いのである。
というのも、こちらの人は小さい頃から相手の目を見て話すのが礼儀とだと教育されている。 しかも、ボディランゲージ豊かでジャスチャーも大きく、両手をふりまわして 話しをするのである。こちらがリアシートに座っていようがお構いなく、礼儀正しく後ろをじっと振り返り、 両手放しで話しかけてきたりする。
そう、これを時速200Km以上でやられるのである。おおコワ〜!! 一体ハンドルは(?)と よくよくみると足で押さえているたりして、もうこっちの寿命が10年は縮むというものである。
とくにトラブルがらみで出向く時などは要注意である。 こんな事態になっているのに一体どうしてくれるんだと200Km/h以上で走りながら、じっと目を見つめ迫って くる。もう何でもするから前を向いて、といいたいところである。これを恫喝といわずしてなんといおう。(笑)

5.一般道路について:

ドイツの信号 アウトバーンの話をしたついでに、ドイツの一般道路についても少し紹介してみよう。
一般道路も郊外では100Km/h出してOKである。市内は7〜80Km/h、市街地中心部は50Km/h というところであろうか。とにかく道は空いていてスピードも出せるし、ドイツ人は普段倹約をしていても車は 良いものを欲しがるのも分かる気がする。それだけ使いでがあるのである。
信号は右の写真のように、青→黄→赤、赤→赤/黄同時→青、というように変わる。停止から発進の時、心の 準備が出来て関西人ならずともたいへん気持ちよく走れるのである。 (ちなみに、いらちな関西人のために梅田には青になるまであと何秒と表示の出る信号があるのは有名な話である(笑))

戦車用信号 また、高速道路同様、一般道路も標識がたいへん充実しており走りやすい。
それにたいていは日本のものと共通で馴染みやすいのである。(その昔、日本がドイツのマネをしたらしいのである)
まあちょっと変わった標識もあるにはあるが・・・・

左の写真はこちらではよく見かける軍用の標識である。よくよくみるとトラックや戦車のマークが書いてあったりする。
これによると、戦車も対面交通で50Km/h出してよいらしい。場所によっては100Km/h OKのところ もある。戦車も結構スピードが出るものらしい。
しかし、スピードオーバーしたとしても、誰が違反切符を切るのであろうか。(笑)


6.おまけ:

アウトバーンはいろいろなところに連れて行ってくれる。
ドイツの平原はなだらかで果てしなく、日本の高速道路とは全然違う風景。
ひたすら走ると道の横に小さな街がみえてくる。ひときわ高い尖塔をもつ教会と、そのまわりに 集まっている小さなレンガ作りの家々。
いくつもこんな風景を通りすぎ、やっと大会の会場に着く・・・・

では、例によっておまけ写真です。

本家大元シンデレラ城(ノイスバンシュタイン城) モーゼル/ライン川合流点のドイチェスエック、川の色が違う 中世の町の家並みが残るローテンブルグ アムステルダムにて。ブレーキなし自転車、さすがオランダ



今回も結局、自転車ネタがなかったような・・・・トライアラーのみなさんごめんなさい。
そろそろドイツの大会事情やこちらの自転車について紹介してみたいと思っています。

では、次回をお楽しみに〜。

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