2005.12.21 | |
ベルリン ハンフ・パレード2005 PHOTO GALLERY ドイツの首都、ベルリンでは1997年を皮切りに毎年、ハンフ・パレードが行われている。ハンフとはドイツ語の大麻のことである。 ハンフ・パレードは、毎年、違ったスローガンを掲げているが、今年は "Wir sinddas Hanf!" 「わたしたちは大麻である」。実際は、パレードの先頭を行く横断幕には "Wir sind das Volk Hanf"となっている。Volk つまり「国民」を消して、「大麻」だといっているのだから、シャレてもいる。 パレードの車は集合時間の午後1時をを過ぎても飾りつけをしたしていて、案外のん びりとしている。公園になっている広場には、観光客やそぞろ歩きをする人は少なくないが、パレード参加者と思われる人はさほど多くない。このパレードは多い年には1万人以上の参加者があったそうだ。辺りをきょろきょろ見回しながら、あの人たちは参加者で、あのグループは観光客で、と推測してみるが、200人いればいいほう、としか思えない。 1時半ごろはじまったスピーチが何人かすんでやっとパレードは動きはじめる。パトカーに先導されて、スローガンを掲げた横断幕を掲げる人々が行き、参加者が歩き、その間に何台か飾り付けた車が行く。車のうちの一台はレゲエ。もちろんそのあたりにいる参加者はラスタ風。音楽をかけているもう一台はトランス。その後ろにいる参加者はトランスを踊りながらパレードしているといったふうで、いくつかのカラーがあるのがおもしろい。歩く速度は散歩よりもゆっくりめのペース。道路を歩いてもいいし、歩道を歩く人もいる。 チオンズ・キルヘ・プラッツではそのまま道路に横断幕をおき、休憩。道路に座りこんだり、あるいは立ったままで、のどかに雑談をしている。このパレードのため、一般車両は迂回しているので、一帯は解放区のようだ。なかにはボングを手にガンジャ(らしきもの)を吸っている若者、円く輪になってジョイントを回しているグループもいた。警官も近くにいるけれど、別に気にとめるふうもない。 例年、終着地ではコンサートやヘンプ製品を扱う企業や芸術家たちの出展などがあるアフター・パーティが催されるのだが、今年は公園使用の許可が下りなかった。ここではいくつかのクラブのアフター・パーティの案内のチラシが配られていた。
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