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2010.07.08
[ひとりごと]

異星人とのコンタクトはいつ起きるか?

UFO 宇宙論で有名なホーキングが、4月(2010年)、エイリアン(異星人)とコンタクトすべきでないと発言して話題になっている。ホーキングは、人類と異星人が出会う日がいつかあると見ているようだ。 この人は、その予兆のようなものを感じているのだろうか。
 
 ホーキングは、近年、われわれの宇宙、つまりこの世は、5次元、あるいはそれより高次元の時空に浮かぶ膜に閉じこめられている、いわばブレーン(膜)・ワールドだと説いている。ビックバン宇宙論のイメージとは、ずいぶん違う。この人は、かって、宇宙のはじまりに虚時間という考え方を導入したが、その突飛さに誰もが驚いた。この世のふつうの時間の方向と、虚時間の方向は直交するが、それは数学的な操作であって、具体的にイメージができない、そんな思考をすることに驚いたのだ。
 異星人は、UFO に乗って現れるとか、テレビで記者会見するとか、そんな野暮なことはしないと思う。直に、人間の思考、心にコンタクトするぐらいのことは、できないはずがない。と、するならば、ホーキングに尻尾をつかまれたのだろうか。
 
 恒星間の距離を移動できるノウハウ、あるいは能力を異星人は持っているとすれば、人類との技術力の差は、数百年といったレベルではなく、数万年から数十万年ぐらいの開きがあるはず。
 数万年前というと、人類は火や石器を使うことは知っていた。しかし、まだ金属や車輪、農耕は知らなかった。文字もなかった。もし、そのころの人間が現代人と出会ったら、われわれは、どのような存在に見えるだろうか。遅れた方の目には、魔法とか、 一種の神秘体験をしたように思えるはずだ。
 こんなに開きがあると、異星人といっても今のわれわれには理解不能な何かで、他の天体で進化した生命体、あるいはロボットみたいなものか、プラズマや中性子星の磁気がパターン化した存在のような、物質的な体ではないかもしれない。
 船や飛行機、ロケットはつながっている空間を動く乗り物だが、全然違う方法で、空間をワープして来たり、時間や次元を超えたところから来るとしたら。
 例えば、超ひも理論は、われわれの世界は、ものすごく小さな6次元の内部空間が丸めこめられた10次元の時空だと説いている。そこから影の世界や影の物質、影の惑星、影の知的存在を想定することもできる。影の世界とこの世をつないでいるのは重力だけだといわれている。とはいえ、仮に、影の世界があり、そこに影の知的存在がいたとしても、人類の科学技術では、まったくコンタクトできない。しかし、向こうが人間よりもずっと進んでいて、コンタクトしてきたときはどうなるのだろうか。
 ホーキングと宇宙論をめぐり論争しているL・サスキンドという学者は、われわれの宇宙は遠く離れた2次元の面にコード化されたものから生じる画像だと語っている。ホーキングに輪をかけて突飛なことを考えてる。人間が生きているこの世界、大地も海、太陽、星も、みんな3Dの画像だって? われわれは、影絵芝居の影、2次元の情報の幻影のような存在だって? 
 
 ちょっと横道にそれたが、異星人といっても、相手が何かよく分からない。異星人と遭遇した時は、そんな何かを相手にするわけで、 人間が何を考えても、向こうは全て理解でき、人間は向こうが何を考えているか理解できない、そんな関係になるはず。
 こうなると、いま世界中どこでも、当たり前のように考えている人間中心の論理や、宗教観、価値観は激震するだろう。ふと、文明の崩壊といった言葉が浮かんでくる。
 
  UFO との遭遇事件をアメリカで軍が偵察した事例があるらしい。 眼で見たり、写真に撮るのではなくて、人間の想念で感知する方法、リモート・ビューイング(遠隔透視) といって、テレパシー、仏教の六神通という超能力のひとつ天眼通(てんげんつう)を使っている。その方法で、遠隔地の偵察をしているとか。 リモート・ビューイング 関係の本、中味は、シュタイナーの瞑想に似ている。
 1981年にアルゼンチンの軍艦の乗員が姿を消した事件があったそうで、その原因として リモート・ビューイングにより UFOの存在をつきとめたとか。とか、と書いたのは、わたしは、この事実関係について何も知らないので。
 あやふやな話しながらも、とりあげたのは、 UFO と遭遇したときの人間の反応を書いている部分が妙に印象的だったことがある。乗員は、 UFO が近づいたとき、何かよく分からないエネルギーを浴び、パニック状態に陥り、めちゃめちゃに走り回り、海に飛び込む者もいたという。ふつうの精神状態ではなくなっていた。
 たぶん、思考や知識とか論理ではないものがコミュニケーションの核になるはず。人類側にとっては、自らの精神を破綻させずにバランスを保てるかが正念場になるのではないか。
 
 そんな想像をしてて、ふと、感じたことがある。サイケデリックスは、異星人と出会う時のために、人間の精神に受け入れ準備をするツールなのかもしれない。ここで言っているのは、誰かがサイケデリックスでこんな体験をしたとか、そういう話しではない。民族や文化を超えて、世界中で何世代かの人間がそれを受容できたとき、どういうものか、分かってくるのではないか。
 1980年代から90年代、マジックマッシュルームとDMTをツールにして体験を重ねたサイコアストロノート、テレンス・マッケナは、エイリアンと遭遇した話しを残している。どうも気になるのは、マッケナの書いたものを読むと、彼の遭遇したエイリアンは、ホーキングが危惧しているようなエイリアンと似た相手らしい。
 
 人間は、並外れて好奇心の強い動物だ。生存本能よりも好奇心の方が増すこともある。危ういリスクがないわけではないが、人間の歴史をふり返ると、一時的に自己抑制しても、結局は好奇心、探求心に動かされてきた。異星人とのコンタクト、サイケデリックス、人間は、それを求めていくのではないか。
 
(参考)ホーキング博士「エイリアンと接触すべきでない」
 【ワシントン=山田哲朗】車いすの天才物理学者として有名なスティーブン・ホーキング博士が25日、宇宙についての米テレビ番組で「人類はエイリアンとコンタクトすべきでない」と発言し、話題を呼んでいる。
 
 ホーキング博士は、発達した科学文明を持つ異星人がいる可能性は高いとしたうえで、異星人の地球訪問は「コロンブスがアメリカ大陸に到着したのは、アメリカ先住民にはよくなかった。同様の結果になる」と指摘。人類は異星人と接触を試みるべきではないとの見解を披露した。自らの資源を使い果たした異星人は、「遊牧民となって、征服して移住できる惑星を探すだろう」とも述べた。
 宇宙論の権威による悲観論に、専門家の間では「一方的な推測だ。友好的な異星人に出会える確率も同じぐらいでは」などと、戸惑いの声も上がっている。
(2010年4月27日18時23分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20100427-OYT1T01010.htm