藤沢　周平　プロフィール

本名　小菅留治。昭和２年１２月２６日、山形県黄金村に生まれる。昭和２４年に旧制山形師範学校を卒業し、２年ほど中学校で教鞭をとるが、肺結核で入院。退院後は、業界誌の記者となる。
昭和４６年、第３８回オール讀物新人賞を受賞し、作家としてデビュー。この時の作品「溟い海」は直木賞候補にもなるが、惜しくも逃す。この時４３歳だった。この時より４年連続で直木賞候補となり、「暗殺の年輪」で受賞を果たす。
初期の作風は暗いものが多かったが、徐々に明るいものへと変化してゆく。コンスタントに作品を発表し続けるが、平成９年１月２６日、肝不全で亡くなった。

２５年の作家生活の中で、短編１９１、長編３６を書き上げ、未完の遺稿となった「漆の実のみのる国」の最後の６ページは、病床で書き上げられていたという。