| What's new目次 | |
メイン |
| 相続 | |
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| 会計士遠山 | |
地図 | |
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|
ベンチャー | |
マネー | |
申告個人 | |
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| 31 | 会社の寿命は7年？ | 041110 | |
| 32 | ”若返りビジネス”はますます繁盛 | 041117 | |
| 33 | 会計士の生きる道 | 041122 | |
| 34 | 株でおおもうけするのは？ | 041124 | |
| 35 | オレオレ詐欺 | 041201 | |
| 36 | サラリーマン年収格差1千万円！ | 041208 | |
| 37 | 正月に飛ぶ飛行機は？！ | 041215 | |
| 38 | 面白くてためになる８：２の法則！ | 041222 | |
| 39 | 『地上の星』の逆襲 | 050112 | |
| 40 | 有名人の寄付 | 050119 | |
| 41 | 宝くじの天国と地獄 | 050126 | |
| 42 | ゴルフの損得勘定 | 050202 | |
| 43 | 競馬の楽しみ？ | 050209 |
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| 44 | 芸能人の借金と税金 | 050216 | |
| 45 | たかが税金されど税金 | 050223 | |
| 46 | 本当のリッチマンは時もち | 050228 |
（本文は某大手スポーツ紙に毎週連載されています）
| ●バックナンバー |
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2004/04~07 | |
2004/08~11 | ||||
所長：「会社の寿命は30年と言われて久しいけど最近では10年は確実
にきっているよね」
順子：「日経ビジネスによると日本企業で約7年、米国企業で約5年ということよ」
所長：「短すぎ！。IT時代はチョット油断するとすぐダメになる」
順子：「最近は倒産もかなり減ってきているみたいだけど原因は何が多いの」
所長：「やはり販売不振、その結果赤字累積という不況型倒産が80％を占めるそうだ」
順子：「売上を増やすことがとても難しいし、もうかる様になるとすぐにマネをする会社が現れ
て、採算が悪くなる」
所長：「競争相手が増えると得意先から値下げや、支払いの延期の要求が増えて資金繰り
が悪くなっていく」
順子：「銀行も元気のない会社には貸さないから、高利貸やサラ金系から20％以上の高金
利で借りるようになる」
所長：「日本の中小企業の利益率は2％ぐらいしかないから、20％の高利借金をしたら借入
がドンドン増えていく事になる」
順子：「最後は高利借入を返すためにまた借りるという悪循環ね」
所長：「そして自己破産をする事になるんだけど、破産するにも裁判所や弁護士への支払い
が最低でも百万はいる」
順子：「そのお金がないと破産も出来ないのね。破産するためにお金を残しておかないと！」
所長：「地獄の沙汰も金次第だね。でも自己破産をすると返済しなくて良いし、サラ金からも
督促されないし、借金もチャラになる」
順子：「良い事ばかりでなくて不利な事もあるんでしょ」
所長：「個人では会計士、弁護士、税理士や会社の役員になれない！」
順子：「私たちは自己破産は出来ないわね。」
所長：「でも医師、看護婦、薬剤師、宗教法人の役員はそのまま仕事が出来るんだよね」
順子：「彼らはお金の問題は関係ないと思われているからかな？」
所長：「それから長期旅行が出来ないし、いわゆる『ブラックリスト』に7年ぐらい登録される
から、借入や、クレジットカードが持てない」
順子：「自己破産した人も昨年だけでも約25万人いるから実は近所にいっぱいいるのね。
会社を倒産させないようにするにはどうしたら良いの」
所長：「資金繰りをきちんとして、いつもどうしたら利益が上がるか考えながら仕事する事
だね」
順子：「具体的にはどうすればいいの」
所長：「まず僕に顧問料を払うことだよ。そしたら教えてあげる」
順子：「・・・」
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所長：「近視のメガネをかけなくなって、5歳は若返ったね？」
順子：「いつもメガネやコンタクトを手放せなかったけど、レ−シック（近視手術）をして快適よ」
所長：「最近では多くのプロゴルファーやスポーツ選手が近視手術を受けていて一般的
になってきたね」
順子：「手術代は2５から45万円と言われているから、一生で使うコンタクト代を考えたら
近視手術は早いほどお得だわ」
所長：「貴女の場合はメガネでも何でもすぐ失くすから絶対お得だね。でも僕の知り合い
も60歳で手術した人もいるし、最高齢では70歳の人もいるそうだ」
順子：「医療費控除も受けられそうだし、でも手術に合わない人もいるから、気を付けな
いと」
所長：「昔、不老不死の薬を探しに中国の始皇帝が使者を日本へ送った話は有名だけど、
最近若返りサプリメントにも凝ってるね」
順子：「ビタミンＣは皮膚のしみを防ぐし、ビタミンＢは皮膚の健康に良いし、ビタミンＡは
疲労回復に効果があって・・・」
所長：「分かった分かった。いったい一日に何種類飲んでるの？」
順子：「10種類ぐらいかな？でも水も硬水を1日に2リットルは飲まないといけないのね」
所長：「僕も飲ませてもらったけれど、美味しくないよね。お腹をこわしそうだったよ」
順子：「日本で一番長生きの地域は沖縄なのね。沖縄っていうのはご存じのように、石
灰石や鍾乳洞がたくさんあって水は硬水なのね。美しくなる水もあって・・」
所長：「分かった！健康ビジネスの市場規模って120兆円とか言われているけど」
順子：「私がいっぱい利用しているから？」
所長：「それもあるけど、同じように考える人がこれからもたくさん増えるのは確実だ」
順子：「日本は世界の先頭を切って老人大国になるから、若返りビジネスはますます繁
盛するわ」
所長：「アンタイエージング・メディスン（若返りの医学）も最近は多くなってきていろいろ
な本や商品が出てきている」
順子：「でも効果が疑わしい物も多くて、先日も新聞で効果がない商品を特集していた
わ。
ところで始皇帝は不老不死の薬を見つけたのかな？」
所長：「結局見つけられなくて、使者は不死の薬を求めて山で死んだ事から、その山を
不死山＝富士山という伝説があるそうだ」
順子：「へー！もう少し経つと高いけど若返りの薬ができて、自分の好きな年齢になれ
るそうよ」
所長：「それってお金が無くなったら元に戻る？
現代版、浦島太郎だね」
所長：「西武鉄道の虚偽記載の話が出てから、カネボウ、日本テレビ、三谷産業とぞろぞろと
出てくるね」
順子：「私たち資本主義を生きるものにとってとても重要な裏切りだわ」
所長：「西武鉄道の問題で株価が３割以下に目減りした株主は大変だけど担当の会計
士も大変だろうな」
順子：「いろいろな責任問題もあるでしょうし、影響が大きいわね」
所長：「会計士は株を買う投資家が判断する上場会社の決算書が適正だと証明するわ
けだけど」
順子：「今回は、それ以前の上場している資格がないという話だから複雑だ」
所長：「そういえば、最近、会計士2次試験の発表があって今年は会計士の卵が昨年よ
り９％増えて1400人になったそうだ」
順子：「会計士になるための大学院も今年から始まったし、競争相手がどんどん増えてい
くわね」
所長：「むかしは僕のような貧乏学生でも頑張れば何とか合格できたけど、今はお金が
ないと難しい」
順子：「会計専門学校へ行かないとまず合格しないし、これからは試験制度が変わって
大学院へ行かないと会計士になれなくなる」
所長：「今、医者になるには医学部へ行って国家試験を受かればなれるけど、会計士や
弁護士も同じようになる？」
順子：「勉強期間が長くなって、大学院、専門学校とお金がかなりかかるわね」
所長：「多分学費だけっでも最低300万円ぐらいはかかる。しかし世界的な資格試験の
傾向だから仕方ないと思うけど」
順子：「でもアメリカは日本の会計人の５倍以上いるんじゃない」
所長：「だから、普段はタクシーの運転手をしていて、確定申告時に開業すると言う嘘の
ような会計人もいるみたいだ」
順子：「日本もそうなるのかしら？」
所長：「このまま合格者数が増加して行ったらそうなるんじゃない」
順子：「でも、お客様の立場から考えたら、競争があればサービスもよくなるし、安くなる
から嬉しいわ」
所長：「我々の立場からすると、合格するのに大金がかかって、競争相手が増えて、
料金は安く、責任は重くなるってこと？」
順子：「そう！だから、何か他に一芸を持たないとこれからは難しいんじゃない？」
所長：「そういえば、吉本興業に登録している会計士や弁護士がいるらしいけど、チャレ
ンジしようか？」
順子：「でも、吉本へ入るにも予備校があるそうよ！」
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所長：「ネット証券会社が個人株売買に占める割合が70％近くになってきてるんだ」
順子：「急速に伸びているわね」
所長：「さらに激しくなっているのは、オンライン証券間のシェア争でこの半年でかなり差
がついたみたいだ」
順子：「オンライン証券は割安な手数料と手軽さでシェアを拡大してきているけど良い事ば
かりではなさそうね」
所長：「そうなんだ。気軽に取引が出来るから売買の回転が速くなって、結局多くの投資
家が損してしまう」
順子：「それで各証券会社が過去最高益を更新しているのね」
所長：「株の価格は日経平均を見ると1割程度しか上がっていないのに、収入が倍になっ
たような証券会社も有る」
順子：「でも日経ビジネスに紹介されてた人は元手が数百万で2億円もうけたと言って
たわ」
所長：「最近もうかっているのは、一日に何回も売買するデイトレーダーが多い」
順子：「証券会社の手数料が安いから出来るのね」
所長：「買ってから３％値上がりして売れば確実に利益は取れるから、価格が上下する
株を選べば良いと言うことだ。会社の業績の良し悪しはあまり関係ないんだ。」
順子：「株で億万長者世界2位になったウォーレンバフェットは少数の株に長期的に投資
して財産を増やしたのだけれど、今は難しいのね」
所長：「長い目で見るとどちらがもうかるか分からないけど、株で損しても今年から3年間
は次の年の利益と相殺できるから、思い切って出来るね」
順子：「株の売却のもうけの税金は当分10％だから、ほかの給与所得なんかと比べると
有利だし」
所長：「購入価格1千万円までは非課税という制度もあるね。僕もチョッと買ったんだけ
ど・・」
順子：「もうかると税金はゼロだけど、あなたのは買った株が値下がりしてるんでしょう？」
所長：「良く判るね。お客さんでもこのパターンが多いんだよね」
順子：「書店に行くと株の本がベストセラーになってるわね」
所長：「『株で3千万もうける方法』とか『株が好き』なんていうのもある」
順子「へぇ〜3千万円かあ。話が小さいわね。」
所長：「えっ？」
順子：「私はすでにウォーレンバフェット並み鑑定眼で長期的に高騰する優良株を見つ
けたわ」
所長：「そ、そんなのあるの？」
順子：「あ・な・た・です！ 値上がり間違いない！保険も掛けてるし！」
所長：「複雑な気持ちだな」
所長：「オレオレ詐欺が毎日のように報道されているけど医療ミスをでっち上げた詐欺
があったんだってね」
順子：「若い医者の親を狙って、医療ミスで患者を死なせて示談金が必要なので親に
お金を振り込んでと」
所長：「看護婦の女性も別件で被害にあったみたいだけど」
順子：「これだけ世間で報道されていても弁護士でも騙されたんだから」
所長：「親心につけ込んだ詐欺で許せないね！」
順子：「なんか助けてあげられないのかな」
所長：「残念だけど詐欺の場合は税金は戻らないんだよね」
順子：「そう！災害、盗難、横領の場合だったら戻るんだけどね」
所長：「でも阪神淡路震災では本来ダメな自家用車の破損なんかも戻してくれたんだから、
税金戻して欲しいね」
順子：「災害と言えば、火事で1万円札が燃えたらどうなるか知ってる？」
所長：「半分燃えても5千円は戻るんだっけ？」
順子：「正解は40％あれば5千円、67％あれば1万円戻るのよ」
所長：「そうすると、1万円札を切断して１ｃｍずつ短くし、うまく貼り合わせれば１０万円で
１万円殖やせるね」
順子：「前に同じことをして通貨偽造、詐欺で捕まった人がいるわ」
所長：「やっぱりダメか！偽札も年間で２万枚以上見つかるそうだけど、偽造は罪だ」
順子：「今年から新札になったから、偽造はよけい難しいわね」
所長：「偽札と分かったら警察に届けるんだけど、新札とは交換してくれないんだって？
見つけ損だね」
順子：「でも、偽札だと知ってて使うと、３倍近い罰金を取られる。そこで最近では可愛そ
うなので、代わりのお金を謝礼という名目で戻してもらえるそうよ」
所長：「偽札は自動販売機でよく使われるらしいんだけど、自動販売機は本物かどうかを
磁気で判別するそうで、白紙に近い偽札もあるそうだ」
順子：「そうすると、いつもは千円札と同じ大きさの紙なのに自動販売機に入れるとお金
になる？」
所長：「ウチに白紙の紙はいっぱい有るのに残念だ」
順子：「その紙で真面目に仕事をすることね」
所長：「そいうえば、税務署員を装った税務調査詐欺もあったね」
順子：「キチンと税務署員であるという身分証を確認しないといけないわ。
人間もうかったり、うまくいくとすぐ自慢したくなるから、気をつけるべし！」
所長：「何を？」
所長：「会社員の平均年収も勝ち組と負け組みで大きな差になってきている」
順子：「雑誌PRESIDENTによると上場会社員の平均年収で最高はフジテレビの
1500万で最低は200万円だって」
所長：「トップ10社のうち民放テレビ局が半分を占めてる」
順子：「テレビ局って入社するのが大変みたいだけど給与も高くてカッコいいね」
所長：「逆に年収200万円台の上場会社も16社あって、昔は上場会社に入れば将来
安泰だったのに将来暗いね」
順子：「でも、傾向として日本全体のサラリーマンの給与は既に賃下げに突入してい
るのね」
所長：「02年からデフレの影響もあって50年ぶりに給与が下がっている。時代は変
わりつつある」
順子：「ある都市銀行なんかも賞与が80％カットというから驚きね」
所長：「賃金が下がってきているとはいえ、日本の平均的なサラリーマンの年収は
480万円で、一番稼げる年代は５０代前半で891万円だそうだ」
順子：「２０代から給与が少しづつ上がっていって891万円をピークにして65歳で600
万円で終わりということね」
所長：「それで一生稼いだ平均的な生涯年収は2億6千万円だそうだ」
順子：「大きな額だけれど、社員の平均年収がこれだけ違うと大きな差になるわ」
所長：「でも稼ぎのいい人は税金も高いし、良く使うから最終的にはその人のお金の
使い方で財産も違う」
順子：「そうね。バブル時期に稼ぎのいい人は借金して不動産を買い、今は含み損
を抱えているか、破綻している」
所長：「しかも含み損の不動産を売っても税金が戻らない。今までは税務署から戻
せたのにね」
順子：「この税法改正は昨年末に突然決まったんだけど、とんでもない改正で、被害
を蒙った人はいっぱいいたわ」
所長：「特に高額所得者が多くて、本当に泣きっ面にハチの状態だった」
順子：「お金がなければそういう被害にはあわなかったのにね」
所長：「確かに借入金はそのまま残って、不動産は大幅に下がっているから財産は
マイナスになってる」
順子：「新しいビルや最近買った不動産の数だけ財産を目減りさせて破綻に近い人
がいると言うわけね」
所長：「それは極端だけど借金して不動産を買うというのはリスクがいっぱいという
ことだね」
順子：「庭付きの大きな窓がある一軒家が夢だったのにな」
所長：「ついでに大きな借金も付いてるよ！」
所長：「街中を歩いていると大損をしそうな人が時々いるね」
順子：「会計事務所の立場からぜひアドバイスしたくなる？」
所長：「そう、今日は新しくビルのオーナーになる人にぜひ言いたい。『ビルの完成待
って！』と」
順子：「ビルの完成が来月になると税金がぜんぜん違うのよね」
所長：「何千万円もするような固定資産税を1年間納めなくて良いんだ」
順子：「おかしな話ね。1日違うだけで1年分税金が違うなんて。大きなビルだと億
単位でしょう！」
所長：「普通の住宅もマンションも同じことが言えるね。」
順子：「税金は元旦にある建物について課されるから、1月2日以降の完成にすれ
ばいいのね」
所長：「それは極端だけど、可能だね。本来は月割りとかで税金を取ればいいんだ
ろうけどね」
順子：「年に1回見直すというのがミソね。でもどうやって建物が出来たか判定する
んだろう？」
所長：「お正月に飛行機を飛ばして、日本全国の航空写真を撮るということだよ」
順子：「航空写真を撮られたんじゃ誤魔化せないわね」
所長：「でも昔、見えないように建物にシートをかけて脱税しようとした人がいたらし
いよ」
順子：「それはムリよね」
所長：「当たり前だよね。役人も見に行くし、建物じゃ周りの人が見ているから隠せ
ない」
順子：「誤魔化すと脱税になるけど、初めから完成を１月中旬ぐらいに決めて計画的
にビルを作れば節税ね」
所長：「もう一つ大きな税金で元旦で課税されるのが住民税だね」
順子：「海外へ移住したり、長期間出張する人は年末までに出国すると1年分の住
民税がなくなる？」
所長：「そのことを知ってる人は、当然の権利として上手に利用しているみたいだけ
ど・・・・」
順子：「1日違うだけで大損して、ちょっとおかしいと思うけど、法律だからね」
所長：「われわれ庶民が気を付けないといけないのは医療費と寄付金？」
順子：「悪いところがあったら今年中にお医者さんへ行って！」
所長：「家族の分も良いんだけど10万円超えるかな。10万円未満だと節税になら
ない」
順子：「微妙だわ。少し超えるかな」
所長：「すると戻る税金は数千円だけ？」
順子：「さっきの話と桁が違いすぎるわ」
所長：「ささやかな節税だね」
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所長：「米国の話だけど離婚件数の８割を2割の人が占めるという事知ってる？」
順子：「一人が何回も離婚してるという事ね。『8対2の法則』でしょう」
所長：「パレートという人が最初発見した2割の高額所得者が全体の所得の8割を
占めるという法則なんだけど、他にもいろいろ当てはまるんだよね」
順子：「世の中の良い事の8割は2割の人によってなされると誰かが言ってたけど
当たってるわ」
所長：「コンサルティング業界では利益の8割は2割のクライアントから得られてい
ると言うのは常識だね」
順子：「そうすると2割のクライアントを残せば良い訳ね」
所長：「ところが残った2割の中で、また利益の8割は2割のクライアントから得られ
ていると言うことになるんだ」
順子：「ふーん。金魚の世界でも同じ話を聞いたわ」
所長：「金魚にも同じ法則があるの？」
順子：「いつもいじめられるのは2割の金魚なので、それを別の水槽に移したら、
残った8割の金魚の中でまた2割の金魚がいじめられたんだって」
所長：「人間の世界もそうかもね。面白い人は2割、おかしな人も2割、いやな人も
2割」
順子：「家庭での妻の存在感は8割で夫は2割というのはどう？」
所長：「うーん。9割を超える家庭もあるんじゃない？ウチは違うけど！」
順子：「カーペットの擦り切れる場所の8割は2割の部分に集中するそうよ」
所長：「そうしたらその部分を厚くすれば良いのにね」
順子：「でも使用する人によって場所が違うだろうから難しいんじゃない？」
所長：「会社の売上の8割は2割の社員によってもたらされるよく言われている」
順子：「逆にダメ社員は下の2割？」
所長：「ある有名なソフト会社は毎年業績の悪い社員５％に対して退職勧告をし
ているそうだけど」
順子：「かわいそうね！」
所長：「でもその会社でダメ社員でも他へ行けばバリバリのやり手になるかも知
れない」
順子：「会社にとっても本人にとっても幸せということね」
所長：「『8対2の法則』は何にでも当てはまるね」
順子：「このコラムの価値の8割は最後の『落ち』だったりして」
所長：「（笑）」
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所長： 「青色ダイオード発明の対価として会社に200億円求めていた中村教授は
どうなったんだろう？」
順子：「８億円ちょっとで和解したみたいよ」
所長：「中村教授の著書では『豪邸に住んで、３年か５年ぐらいでビジネスを興し、
高年収を見積もっている』とまさに「アメリカン・ドリームだね」
順子：「日本人で最もノーベル賞に近い人とも言われてるみたいだ」
所長：「でも彼は徳島の田舎で20年間もヒラ社員路線で働いていたそうだ」
順子：「NHKの『プロジェクトX』の世界ね。いつ見ても感動するわ」
所長：「有名な商品が、名も無き数人のサラリーマンの血のにじむような努力によっ
て生み出されていく」
順子：「誰にも知られないけど、その業績は輝いていると言う意味も込めて中島みゆ
きの『地上の星』と言う主題歌も作られたそうよ」
所長：「サラリーマンが良くカラオケで気持ちよさそうに熱唱しているね」
順子：「どうして中村教授は地上の星から天の星になったのかしら」
所長：「会社に内緒で論文を発表したら、講演依頼がきてそれがきっかけだそうだ」
順子：「完全に企業の異端児ね」
所長：「でもそれで企業は大もうけをしたんだから、ある程度は中村教授にも分配す
べきだったんだろうね」
順子：「アメリカ人が理解できない日本企業のシステム・・これだけの発明をしてもお
金を手にできなかったことで、アメリカで中村さんのあだ名は『スレイブ（奴隷）中
村』とつけられたそうよ」
所長：「お金が入ったら『キング中村』になるのかね」
順子：「確定申告もアメリカに住んでるみたいだから向こうでするのね」
所長：「ちなみに担当の弁護士の報酬も凄い」
順子：「８億の何割かな？」
所長：「先日そういう訴訟を扱う弁護士事務所で28歳の弁護士の年収が1億円を超
えたと話題になってたね」
順子：「優秀な人は会社にいてもチャンスがいっぱいということね」
所長：「ノーベル賞をもらった田中さんはどう考えているんだろうね」
順子：「名声と1億円をゲットしてさらに中村教授のように訴訟を起せばもっともらえる
でしょう」
所長：「謙虚なところが良いね、欲を出せばきりが無いから・・」
順子：「わたしなんか一生『スレイブ順子』よ！」
所長：「スマトラ島沖地震の犠牲者が２０万人を超えるみたいだけど大惨事になっ
たね」
順子：「地震の影響で地球の自転が早まったと言うから凄い。心からお悔やみを
申し上げたいわ」
所長：「でも多くの人達が多額の寄付をしてくれて少しでも助けになれば良いね」
順子：「F1ドライバーのシューマッハは10億円も寄付したそうよ」
所長：「彼のボディーガードが犠牲者となったので金額が大きくなったようだけど」
順子：「世界一の大富豪のビル・ゲイツも３億円、冬ソナのペ・ヨンジュンさんも3千
万円寄付したそうよ」
所長：「それを聞いて彼の多くのファンも寄付したと言うからありがたいね」
順子：「それからヤンキースの松井選手も5千万円を寄付したそうよ」
所長：「さすがだよね。今回アメリカでは寄付が殺到していて日本の10倍以上だ
そうだ。」
順子：「アメリカでは国税局が今回特例法を作って、今月中に寄付すると、昨年の
収入から引いてくれる」
所長：「なかなか粋な計らいだね。日本も見習うと良いのに」
順子：「同じようにしたら、寄付が殺到する？」
所長：「んー、アメリカで寄付すると所得の５０％までは寄付金控除できるけど、
日本で寄付すると２５％の控除だけだからどうなるか？」
順子：「小泉首相もテレビでもっと寄付をと呼び掛けていたけど、国民が寄付し
やすいような仕組みを作ることが大事だよね」
所長：「松井選手はアメリカ在住だから、申告では日本のプロ野球選手より節税
になるのかな？」
順子：「たぶん。そのへんは自分の会計士と相談しているんじゃない？」
所長：「寄付を売名行為や節税対策だと言う人もいるけど・・」
順子：「たとえ売名行為が少しあっても、良い事だからどんどんして欲しいわ」
所長：「また、寄付しても税金対策にはそれほどならない。元ソニーの大賀さんが
退職金16億で音楽ホールを軽井沢町に寄付した事も節税にはなっていないよ」
順子：「大賀さんは16億円寄付したつもりが税金に4億円、不動産取得税も取られ
たそうだから大赤字だったそうよ」
所長：「国税局も税金を免除してくれないかな。でも億単位で寄付するって気持ち
良いだろうね」
順子：「体験したい？今月中に私に寄付すると、去年した悪いことを見逃してあげ
ます」
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所長： 「史上最高額の330億円もの宝くじを当てたジャックさんのその後は大変そうだ」
順子：「飲酒運転で２度逮捕され、アルコール中毒者になったそうね」
所長：「今年１月にはバーの支配人を脅したとして暴行未遂の容疑で逮捕され、有罪」
順子：「相次いで窃盗の被害に遭い、関係者が殺人事件にも巻き込まれているみた
い」
所長：「宝くじの当選者を公表してしまうと犯罪にも巻き込まれ易い」
順子：「日本でも先日高額者納税名簿を利用して１０人から三千万円余りを詐取した
事件があったばかりだ」
所長：「ジャックさんの奥さんは家庭が台無しになってしまって、くじを買って後悔して
いると話していた」
順子：「私たちに相談すれば、色々考えてあげるのにね。普通の人が突然大金を持
つとダメね」
所長：「でも酉年だから飛躍の年で運だめしをしたいね。競馬なんてどう？」
順子：「税金で言うと一時所得で通常の税金の半分ぐらいの税率でお得ね。経費も
引けるし」
所長：「え！買った馬券代引けるの？」
順子：「そう！でも的中したレースの馬券代だけだから、無いようなものね」
所長：「パチンコやスロットも同じだね」
順子：「パチプロとかいるみたいだけど、申告している人っているのかな」
所長：「テレビのクイズ番組で何度も優勝した人が知り合いにいるけど、ちゃんと申
告して会社まで作ってしまった」
順子：「クイズで賞品等が現金の場合はそのまま申告すれば良いけど、車とか高額
品の場合は店頭販売価格の６０％で評価して申告するのね」
所長：「クイズの主催者も税務署に支払調書を出しているから、キチンと申告しないと」
順子：「車とか毛皮とかいった高額なものは税務署でも把握しているから、要注意ね」
所長：「本当はお歳暮や、お中元もいっぱいもらった人は申告しないといけないんだ」
順子：「そんな人聞いたことない！確かに盆暮れに怪しいお金が政治家の間で動くと
言うような話はあるけど・・」
所長：「一度で良いからそんなお歳暮や宝くじに当たりたい」
順子：「当たったらジャックさんのように後が大変」
所長：「ぜひ宝くじの天国と地獄を体験したい！」
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所長： 乞う ご期待」
所長：「タイガーウッズを抑えてゴルフランキング1位で41歳のシンの獲得賞金が11
億円を超えて新記録みたいだ」
順子：「日本でも19歳の宮里藍の賞金が1億円突破したそうで今年が楽しみね。
藍ちゃん効果もあって日本女子プロゴルフの賞金総額も史上最高みたいよ」
所長：「僕みたいの『百獣の王ゴルファー』でもゴルフは楽しい」
順子：「その『百獣の王』ってなに？」
所長：「スコアー110ぐらいの人はミスショットをして『ウォー』とか『ファー』とかライオン
のようにわめくからそう言うんだ」
順子：「へー。ゴルフ会員権が値下がりしてわめいているんじゃないのね」
所長：「残念だったね。僕の持ってた会員権も暴落したけど、売って税金分は取り戻
したから少しは安心したよ」
順子：「でも、今年からはその売却損の税金分も取り戻せなくなるという噂が・・」
所長：「そう。一昨年末に土地の売却損の税金が突然取り戻せなくなって大騒ぎした
けど同じようになるらしい」
順子：「日本のゴルフ人口は、約２０００万人もいて会員権を持っている人も多いか
ら大問題ね。含み損のある会員権を持っている人は早めに売った方が良いかも」
所長：「最近はゴルフ場運営会社も経営が大変でたくさん倒産している」
順子：「ゴルフ場は意外ともうからないし、お金が足りなくなると借金も多くなるから
よく倒産する」
所長：「いま外資が倒産して売りに出ているゴルフ場を買い漁っているらしい」
順子：「もう２００コースが外資の傘下になったそうだから、全ゴルフ場の1割を買収
されたことになるわ」
所長：「外資は投資目的が多いようだから、バブル期の2割ぐらいで買って10年ぐら
いで転売するんだろうね」
順子：「お金と頭脳のある外資にはかなわない」
所長：「金融機関の不良債権を初めに買ったのも外資だったね。外資は目の付け所
が違う」
順子：「今回も買収された200コースのうち9割近くが外資の投資ファンドだそうだから」
所長：「でも利用者にとっては値段も安くなって使いやすくなれば良いことだ」
順子：「とは言え、ゴルフは高いし、日焼けもし、会員権を買えば損をして、あまり良い
事ないわ」
所長：「ＯＢと同じでそのハンディがいいんだよ」
所長：「日本中央競馬会（ＪＲＡ）の売上が昨年まで減少傾向だったけど今年はどうか
な？」
順子：「プロ野球への新規参入を楽天と争ったライブドアが支援したり、史上最高の
大穴馬券が飛び出したりで幸先がいいわ」
秀幸：「100円で405万円だから凄い大穴配当だったね」
順子：「２９票当たったと言うから1億３千万円だ。一人で買っていたのかな」
秀幸：「税金は一時所得だから２５％だね」
順子：「ライブドアが支援する競馬場で人気牝馬ハルウララが引退するらしい」
秀幸：「デビュー以来１１３連敗中で１０６連敗目は日本競馬界のスーパースター武豊
騎手が乗って、そのレースだけで数億円の売上だったそうだから」
順子：「どうしてそんなに人気が有るのかしら」
秀幸：「名前がまず良いし『不出来な子供ほど可愛い』という心理が有るんじゃない」
順子：「でもそれで１番人気になったりして、かなり稼ぐんだからおもしろいものね」
秀幸：「馬主ももうかるんだろうね、結構大変みたいだけど」
順子：「馬主になるには経済的な条件として最低年収２０００万円以上、資産１億円
以上が目安」
秀幸：「毎月経費が５０万円ぐらいは掛かりそうだし、馬の値段が安くて数百万円か
ら高いのは数十億円と言うのもある」
順子：「お金が無いと馬主にはなれないわ」
秀幸：「地方競馬はもっと安いし、お金が無くても１口馬主制度と言うのも有って1頭
の馬を2〜4人の馬主で持つんだ」
順子：「それでも年収は１０００万円以上が条件みたいよ」
秀幸：「でも優勝すれば賞金数億円も夢じゃないから会社のオーナなんかは結構
馬主にはまっている」
順子：「優勝するような馬はやっぱり値段も高いんじゃない？」
秀幸：「何十億円もする馬もあるけど、例外もあって昔のイソノルーブルのように数百
万円の馬でも活躍したケースも結構有る」
順子：「サラブレッドはとても綺麗だけど、人間によって創られた生き物なんだってね」
秀幸：「数百年にわたって『早く走る』ためだけに人間が作り上げたから野生は1頭も
いない」
順子：「間近で見ると優雅でフォルムが美しいわ」
秀幸：「そうでしょう。競馬をする人の気持ちが分かるでしょう」
順子：「私は調教をしてみたいわ。夫や子供の調教とどっちが楽しいかな」
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所長：「昨年矢沢永吉さんが詐欺で背負った３５億円の借金を完済した上に、１５億円
かけたスタジオビルまで建てたと言うからすごい」
順子：「詐欺の分は多分経費になるから、かせいで儲かっても税金は払わなくていい
んだけど」
所長：「でも、その特典は個人は3年、法人の場合は5年しか認めてくれない」
順子：「借金の完済に6年掛かったと言うことは詐欺で損した上にさらに税金をよけい
取られると言うことね」
所長：「その税金を支払ってビルまで建てちゃうのだからさすが永ちゃん、やることが
ビッグだ」
順子：「羽賀研二も借金約２億４０００万円を完済したそうよ」
所長：「知人の保証人になったことによる借金だそうだけど大したものだ。男を上げ
たね」
順子：「そんな巨額の借金があると岸部シローのように自己破産をしたくなる」
所長：「昨年の個人自己破産は２１万件もあるんだよね」
順子：「この5年ぐらいで100万人も自己破産しているんだから身近に何人もいると言
うことね」
所長：「自己破産すると確かに借金は無くなるけど、信用も無くなるから実際問題と
して再起はなかなか難しい」
順子：「他人に迷惑をかけず完済したんだから、永ちゃんや羽賀さんは偉い」
所長：「今回のテレビや新聞の報道を広告宣伝費に換算したらすごい額だろうね」
順子：「損した分は十分取り返してさらに回収しているという感じ」
所長：「でも2人とも信頼していた人に騙されたと言う事だけれど、大きな決定をする
時や実印を押す時は良きブレーンに相談しないと」
順子：「とは言え、人は皆、上手くいっている時や調子の良い時は『裸の王様』になっ
て、周りにイエスマンしか置かなくなるから難しい」
所長：「税金に関しても同じで、食えない頃はきちんとしてるけれど、だんだんエスカ
レートしてくる」
順子：「舞台衣装は経費だろうけど、普段着や下着まで経費にしてと！」
所長：「良い仕事をするにはよい下着を着けないとダメだとか？」
順子：「ブランド浪費作家の中村うさぎさんはホストの話を書いた時、税理士に何百
万円にもなるホストクラブ通いを経費にしろと言ったとか？・・」
所長：「ここのコラムで競馬や旅行、ギャンブルに女性関係の話を書いたけど経費に
ならない？」
順子：「・・・・」
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所長： 「定率減税が来年から半分になるから残念だ」
順子：「最大で15万円近く減るから痛い」
所長：「みんな税金は払いたくないけど、税金を取らないと国家は存続しなくなる
からバランスが難しい」
順子：「税金を上手く取る国が栄える？」
所長：「そもそも税金は国家権力の象徴なんだよね。すべての戦争は税金がらみだ
ともいえる」
順子：「映画スターウォーズの戦争も交易に税金をかけようとした共和国に対する
反発が原因だから」
所長：「アメリカも毎年どこかで戦争をしているけど、どうもその裏でお金や課税権の
問題がある」
順子：「普通の人は税金をバッチリ取られるけど、お金持ちは節税をいっぱいしてる」
所長：「もっと超金持ちは法律も変え、他の国へも侵略すると言う事かな」
順子：「昔から『クロヨン』と言われてサラリーマンは所得の9割、自営業者は6割、
農業者は4割所得が把握されているそうだから」
所長：「会社員は節税の方法がない。会社を辞めた方がお得かな」
順子：「事業に関係があれば飲食代は経費だし、自家用車は社有にし、自宅は社宅、
保険も経費？」
所長：「ついでに愛人のお手当ても事務員給与だったりして」
順子：「悪乗りよ！」
所長：「ただ税務調査があるからそんなに甘くない」
順子：「最近の新聞に脱税で起訴されて刑務所送りのケースがかなりの頻度で載っ
ている」
所長：「怖いヤクザ屋さんや高利貸も税務署は怖いらしい」
順子：「税務署は預金を差し押さえられるし、不動産も押さえられるから、税金をキチン
と納めないとお金を貯められないように出来ている」
所長：「時効も7年に延びたからさらに税務署の怖さは増した」
順子：「税務署は極端なことを言えば、泥棒でももうかっていれば税金を取るから」
所長：「税務調査を拒むことは法律上できないから、色々な秘密も話さなければならない」
順子：「税務署は税務調査で知った秘密を守る義務があるから大丈夫」
所長：「泥棒のような不法行為をしてても告げ口しないと言うことかな。でも不思議と
愛人の存在は分かってしまう」
順子：「ちゃんと会社には奥さんのスパイがいるのよ」
所長：「税務署より怖いかも！」
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所長： このコラムも1年近くになります。
ここらで、チョッと一休み。
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