AYA夫人の艶事<2>
結婚する前、AYAはどんな女性だったか?
☆
あたしは今主婦をやっていて、優しいダーリンとラブラブですが、ダーリンと知り合う前にはやっぱり恋をしました。
激しい恋や哀しい恋、道ならぬ恋もありました。
その中から、ひとつ選んで書いてみます。
これはあたしが影響を受けた男性との恋です。
その人とは、約二年間つきあいました。
良い意味でも、悪い意味でも、あたしのセックスに影響を与えた人です。
その人とのはじめてした時のことを思い出しながら書いてみます。
え? ダーリンに知られてもいいのかって?
うふふ・・・
ダーリンはもう知っています。
そんなことでヤキモチを焼くようなダーリンじゃないから、心配しないでね。
この中に出てくるのは、いつものAYAじゃなく、今よりももっと若く、今よりももっと純情だったAYAです。
年齢は23歳くらいかな。
大学を卒業して、会社に入り、2年くらいたったころのお話です。
☆
磯部さんに抱きしめられたとき、驚きととまどいに、あたしは一瞬気が遠くなってしまいました。
「いやっ・・・」
あたしは少し抵抗しましたが、それが本心から出た言葉なのかどうかは、自分でもわかりませんでした。
あたしはこの時がくるのを待っていたのかも知れません。
「君のことが好きなんだ」
甘いささやきを耳にした途端、あたしの唇は、彼の湿った唇でぴったりとふさがれてしまいました。
彼は妻子のある男性。
ここ数ヶ月プロジェクトを一緒にした社外の人でした。
そのプロジェクトは、あたしが初めて任された仕事でした。
大学を出て、その広告代理店に入社してちょうど二年目でした。
その仕事は、女性向けの新商品をデヴユーさせるためのプロモーション計画でした。
その日は、クライアントにプレゼンテーションをして、とてもいい感触を得、プロジェクトメンバーで打ち上げをした帰りのことだったのです。
仕事が成功に終わり、ちょっと開放的になっていたことは事実でした。
あたしの身身体が火を噴くように一挙に燃えあがりました。
以前のあたしなら彼を軽蔑し、すぐに逃げだしていたに違いありません。
(なんて上手なキスなの。優しいけれど、それでいて刺激的なのね。他の男たちとは全然違うわ。もうこんなに胸がドキドキしてきた・・・。ああ、もう身身体中が燃えあがってきた・・・。)
磯部さんはあたしのお尻に手を這わせて、軽く揺らしながら部屋に入ってきました。
あたしは激しいキスに息を弾ませて、ようやく磯部さんから唇を離しました。
めまいを起こしたように、よろよろと二、三歩後ろにさがった時、胸の隆起が上下に揺れるのを、磯部さんはくいいるように見つめたのです。
磯部さんはあたしを抱えるようにしてベッドの脇に立たせると、またキスをしてきます。
あたしは不安を振り払い、いっそう強く磯部さんの胸にすがりついていきました。
乳房を押しつぶさんばかりにして磯部さんの身体に密着させ、貪るように舌をからめていました。
そのままベッドこ横こたえられ、衣服の上から温かい手が胸を覆っても、あたしはじつとしていました。
一瞬、磯部さんの動きがとまりましたが、すぐにまた乳房は男の大きな手によって愛撫されました。
「君が欲しい・・・」
磯部さんの手がにわかに現実味をおびて、活発になりました。
みんなと別れて磯部さんの車で家まで送ってきてもらったのですが、あたしは少し酔っていて、フラフラしていました。
そのころ住んでいたワンルームマンションの前で車を降りるときに、ちょっとつまずいてしまい、心配した彼が部屋までつれてきてくれたのです。
そしてドアを開け、部屋の照明をつけた途端、磯部さんに抱きしめられたのでした。
初めて大きなプロジェクトをあたしに任せた課長が、心配して、社外スタッフのプロモーションプロデューサーで、経験の豊富な磯部さんをあたしにつけてくれたのです。
最初紹介されたときから、あたしは彼のことが好きだったのかもしれません。
今までは出会ったことのないタイプの大人の男性。
ちょうどそのころは学生時代からつきあっていた彼氏と疎遠になっていました。
あたしも仕事に夢中になっていましたし、社会に出てみると、つきあっていた彼氏の考え方やふるまいが、どこか子供っぽくて、だんだんイヤになっていたのです。
会っていても彼氏は、仕事の愚痴ばかり言っていて、全然楽しくなかったのです。
それに比べ磯部さんは大人でした。
年齢は42歳。
奥様と二人のお嬢さんがいるということでした。
彼は自分の仕事に自信と誇りをもっていました。
実際あたしはこのプロジェクトをやることによって、彼からたくさんのことを学びました。
彼の仕事は一流でした。
仕事のすすめかた、スタッフの選び方、プランニングの考え方、人を使う技術、クライアントとの打ち合わせ・・・。
あたしは毎日彼に会えることに、とても歓びを感じていました。
仕事以外の話題もとても豊富で、話しているだけで楽しい時間が過ごせました。
クラシック音楽、現代美術、フランス文学、政治、経済・・・。
どうしてこんなに知識があるのだろうと思えるほど、次から次へといろいろな話をしてくれました。
この数ヶ月のとっても楽しかったこと・・・。
彼はステキでした。
42歳でしたが、あたしが知っている42歳のおじさんとは全然ちがいました。
打ち合わせのため待ち合わせた表参道のカフェで、サングラスをかけた髭の彼を遠くから見つけたときなど、あたしはしばらくそこに立ちつくし、溜息をつきながら眺めていたこともありました。
その彼とも、この仕事が終わるともうなかなか会えなくなってしまう。
そういう淋しさが、あの夜あたしを変えたのかもしれません。
大きく胸もとがカットされたブラウスは、上のボタンをひとつはずすと、ブラジャーが丸見えになります。
ベージュ色の薄い生地でできたブラジャーには繊細な花模様が描かれていて、あたしの真っ白な肌に透けて見えているはずです。
ハッと思った時には、ボタンはすべてはずされて、磯部さん手はフロントホックにかかっていました。
その手を押さえたのは演技だったかも知れません。
強引な力に負けたように、あたしはすべてを磯部さんに委ねてしまいました。
「強引すぎて、嫌われたらどうしようかと思っていた」
「・・・」
あたしは目を閉じたまま首を横に振りました。
あたしが許すことを知った磯部さんは、とても優しく、そして大胆になりました。
目を閉じていても、突き刺すような視線が、露わになった二つの乳房に注がれているのをはっきりと感じていました。
「はずかしい・・・」
うめくような声が聞こえたかと思うと、少しザラついた頬が片方の乳房に押しつけられました。
別の乳房は、熱い手でしっかりと握りしめられています。
頬ずりの微妙な感覚と、掌のぬくもりのなかで揉みしだかれる心地よい刺激が、身体のすみずみまでに行きわたります。
酔っていて、憧れの彼と一緒にいるという状況。
あたしの身体はとても敏感で、もう女の秘密の部分は歓びに震え、生温かい秘液を溢れさせていました。
肌にフィットしたショーツに、愛液がじんわりと染みていくのがわかります。
心地よいしびれがひろがっていきました。
むず痒さに耐えられなくなって太股を強くよじり合わせると、尖ったクリトリスが擦れて、ツーンと痛いような快感が全身をかけ巡りました。
「あッ、あん! ハァーンッ!」
思わず切ないうめき声をもらすと、磯部さんは、自分の愛撫であたしが感じたと思ったらしく、ザラザラした頬や顎を使い、ますます強く乳房を擦りたててきます。
痛いのは痛いのですが、それをはるかに越える狂おしい快感があたしのなかに生じます。
「ハァーンッ・・・、はああっー・・・あああァ・・・」 必死になって口をつぐもうとするのですが、耐えることができません。
そのうちに、声を出すことであたし自身も興奮をかきたてていました。
「ハァーンッ・・・、あああー・・・」
磯部さんの舌が乳首をとらえました。疼きっぱなしのあたしの身体は、それを待っていたのです。
今までの人たちとは違った、ザラついた舌でした。
舌先で乳首の裾をチロリと掃きます。
また、ひときわ大きくうめきました。
もどかしくてたまらなくなり、自分から胸を押しつけると、分厚いザラつきの部分がゾロリと乳首を舐めるのです。
磯部さんの手がもう一方の乳房をもちあげ、舌が二つの蕾を往ったり来たりします。
なめらかなふくらみに頬をこすりつけながら、もう完全に硬くはりつめた乳首を口に含んで、出し入れを繰りかえします。
もう一方の乳房に置かれていた手が離れて、スカートの上へ移っていきました。
両サイドにスリットの入ったタイトスカートでしたが、もう半分近くも腰のはうへまくれあがっていました。
磯部さんの手は、ためらいもなく中心のふくらみに到達し、すぐに強弱をつけて挟みはじめました。
「あん! アッ、イヤッ、だめぇ・・・・」
指が亀裂のあたりをなぞり、掌の肉の厚い部分は、せりだしているクリトリスを柔らかく圧迫します。
乳房と股間から湧き起こる快感は、すぐにあたしを奔放な女に変えてしまいました。
それまであお向けになっていたあたしは、くるりと磯部さんに向き直ると、前に手を差し向けました。
あたしはうっとりしながらも、半ば無意識に彼の下半身に手をのばし、ズボンの上からコックにそっと触れました。
麻のズボン地を突きあげた逞しい肉茎の感触を手中におさめた瞬間、あたしの太股の付け根が痙攣して、濃厚な蜜を噴きあげていました。
手がやさしく動くにつれて、磯部さんのコックが、みるみるうちに力を増していくのがわかりました。
ズボンの中でそれがどんどん大きくなっていくのを感じると、あたしの手もますます熱心に動きます。
「強く・・・もっと強く握って」
うわずった声を聞きながら、あたしはチャックに手をかけて引きおろしました。
あたしの掌は脈打つ一物をしっかりと握りしめ、彼の歓びを引きだそうと、ゆるゆると動いていました。
「AYA。そこまでしてくれるなんて・・・」
磯部さんの声が驚きと感動で震えています。
あたし自身、奉仕する女の歓びを感じていました。
気持ちの持ちようもあったのでしょうが、掌の熱い脈動は、今までに経験した肉茎の感触とは、明らかに違っています。
先端を軽くこすると、薄皮はすぐに後退して、濡れて光る大きな頭部が剥きだしになりました。
あたしは薄目を開けて下を見ました。
こぶしを突きだしたような巨大な頭部が真上に向いている様に、思わず感嘆の声をあげてしまいます。
磯部さんの男臭い匂いが、髪の毛からたちのぼります。
鼻孔をくすぐるその匂いを、あたしはいっぱいに吸いこみました。
乳房への愛撫によって引き起こされる興奮と、心の昂りに包まれて、あたしは歓びの声をあげていました。
それは磯部さんも同じだったようです。
二人の喘ぎ声が一つになって、お互いの感情を盛りあげていきます。
いつしかあたしの掌は、こわばりの先端から渉みでる露に濡れ、そこからもきつい匂いが漂っていました。
熱っぼい囁きに応えるように掌にカをこめると、磯部さんは低く唸って身体を震わせ、あたしにすがりついてきました。
その子供っぼい仕草が、なぜかあたしを感動させたのです。
「愛して・・・」
熱いキスと抱擁の間も、あたしはペニスをしっかりと掌中におさめ、その力強い脈動を快く受けとめていました。
磯部さんはしぱらく尻肉をはじいたりこねまわしたりして楽しんでいたが、あたしの息が乱れてきたのを見ると、やおら長い中指をキュツと割れ目にすべりこませました。
「あん・・・。ダメェ・・・」
狭くしつとり湿ったクレバスは、ひんやりした尻肉とは対照的に、熱くなっていました。
磯部さんはくすぐるようにあたしの後ろの扉のまわりを指でなぞる。
「あん、磯部さん・・・やめて、そんなこと・・・あぅぅぅ・・・」
上ずった声であたしが哀願し、身体をぶらふらさせながらコックから手を離しました。
つづきはジェットショップで発売します。
まっててね。
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